防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1045号 (2021年2月15日発行)
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ノーサイド
北原巖男
音 楽

 誰もが安全なワクチンの早期実施とその効果にすがる思いを抱きながら、日々、「身体の健康」と共に「心や精神の健康」を維持するよう耐え続けておられることと思います。
 本当に大変と思いますが、どうか頑張って頂きたいと思います。
 そんな中、2月1日付け本紙「雪月花」筆者の所谷さんは、2021年1月1日のウイーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートが、80年を超す長い歴史の中で想像だにしなかった史上初の無観客で実施されたことを取り上げ、「改めて新型コロナウイルスに恐怖を覚える」と書いています。
 ニューイヤーコンサートの中で、ウイーンフィルの楽団長そしてその年の指揮者が、聴衆の皆さんに向かってスピーチをされることは通常はありません。しかし、今年は異例でした。既にご覧になられた方も多いと思いますが、是非、紹介させてください。
 楽団長のダニエル・フロシャウアーさんは、コンサート第二部の冒頭、楽団員を代表して挨拶されました。
 「皆さんに希望と明るさのメッセージをお届けします。本日演奏する音楽は、暗い日々も楽しい時も私たちを勇気づけてくれたものです。その意味で、このコンサートが皆さまにとって忘れ難いものになりますように」
 今年の指揮者は、リッカルド・ムーティさん(80歳)。ウイーンフィルを指揮されるのは6回目。ムーティさんは、あの有名なアンコール曲 "美しく青きドナウ" の演奏前に、テレビカメラを通じて、世界中の人々に熱く呼びかけられました。
 「今私たちはここにいて、音楽が運んでくれるメッセージを信じて演奏しています。音楽家には武器があります。人を殺さない音楽という武器です。音楽は、喜びや希望、平和、兄弟愛そして何よりも愛を皆さんに届けることが出来ます。私たちには音楽家としての仕事だけでなく、使命があります。その使命とは、この社会をより良くする使命です。身体の健康は大切です。精神の健康も同じくらい大切です。音楽は、その精神を健康に保つために必要です。将来、社会を良くするためには、音楽という文化が欠かすことのできない要素であることを考えてください。この思いを込めて"美しく青きドナウ"を演奏します。この美しい曲の音の波の中に喜びと悲しみ、生と死がいっぱい詰まっていることをお聴きください」
 ウイーンフィルと言えば、僕は「スター・ウォーズ」・「レイダース」・「E.T.」・「ハリー・ポッター」などの映画音楽を作曲されておられるジョン・ウイリアムスさん(88歳)を指揮者に迎えた2020年1月のコンサートも忘れることが出来ません。正に生身の作曲家自身が自らの楽曲に込めた思いを引き出す指揮。何か楽団員の皆さんもとても嬉しそうに演奏しているように思えました。
 皆さんも良く知っているハリソン・フォード主演「インディ・ジョーンズシリーズ」の1作目の「レイダース・マーチ」。そして、いやな上司からのスマホ着メロナンバーワン(!?)の「帝国のマーチ」(「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」から)等。馴染みのある音楽を共有できる喜びにワクワクします。
 先日は、かつて東ティモールにあって防衛省の東ティモール国軍に対する能力構築支援業務の推進に尽力され、現在は地方の大学で国際協力や平和構築・地域研究(東南アジア)の先生として頑張っている知人の若い女性が、所属する管弦楽団のコンサートの様子を収めたDVDを送ってくれました。コロナ禍のため延び延びになっていたコンサートがようやく実施出来たとのこと。ステイホームを強いられ、閉塞感が強い生活の中に届けられた一服の音楽に、しばしホッとしている自分を感じました。
 幼いころから母の指導も受け、熱心に練習も続けている彼女は第一ヴァイオリンの一人として演奏しているのですが、それでも映像を見ている僕は、隣や前の奏者とちゃんと同じ弦や指の動かし方をしているか心配でなりませんでした。コンサートが無事終わって心底ホッとしました。すぐに電話をすると、「大丈夫デ〜ス!私、音楽大好き!ところで、来年こそフィールドスタディで学生たちを東ティモールに連れて行きたいんです!大丈夫でしょうか?」
 元気が伝わってきます。

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


勝利を掴め!競技会 特集
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第14施設群
 第14施設群(群長・上林勝敏1陸佐=上富良野)は、12月16日、上富良野駐屯地及び上富良野町社会教育総合センターにおいて、群炊事・らっぱ競技会を実施した。本競技会は、野外炊事能力の向上、らっぱ特技保有者の練度向上、団結の強化及び士気の高揚を図ることが目的。創設4年目の第14施設群としては、炊事競技会は2回目、らっぱ競技会は初めての実施となった。
 統裁官の上林群長は、(1)中隊炊事能力を最大限発揮して最高のカレーを作れ。(2)中隊らっぱ技能の最大限発揮により勝利を勝ち取れ。(3)時期的特性を踏まえ新型コロナウイルス対策として、3密の回避、消毒、換気を実施し、安全管理、健康管理、物品管理を徹底せよ。と要望した。
 雪が降り積った駐屯地で行われた炊事競技会は、天候には恵まれたが、朝8時の気温はマイナス11度という厳しい寒さの中で行われた。各中隊5名の選手は調理品目であるカレーライス、サラダ、スープを調理し、腕を競い合った。
 上富良野町の部外施設である、上富良野町社会教育総合センターで行われた、らっぱ競技会は各中隊6名の選手が、先鋒(4名編成)、中堅、大将として中隊対抗総当たり戦で技能を競うもので、らっぱ特技保有者の21歳から52歳の隊員が出場し、熱い戦いを繰り広げた。
 両競技とも厳正な審査、判定の結果、炊事競技会は第301坑道中隊が、らっぱ競技会は釧路駐屯地に所在している第397施設中隊が接戦を制し優勝を勝ち取った。
 第14施設群は今後も群長要望事項である「日々前進」「団結・連携」を実践し、あらゆる任務に邁進していく。
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第2師団
 第2師団(師団長・冨樫勇一陸将)は1月20日21日、上富良野演習場おいて「令和2年度師団冬季戦技競技会」を実施した。この競技会は、冬季の作戦行動に直結する戦闘戦技能力の向上を図るとともに、部隊の士気の高揚及び団結の強化を図る目的で行われ、師団隷下14個部隊が競い合った。
 競技は師団隷下部隊をAグループからCグループの3コに区分して、至近距離射撃及びアキオ曳航を含めた約5kmの部隊機動により争われ、各部隊の名誉をかけて奮闘し練成の成果を遺憾なく発揮した。
◆各グループの優勝部隊
 Aグループ:第25普通科連隊、Bグループ:第2後方支援連隊、Cグループ:第2偵察隊
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勝田駐屯地
 勝田駐屯地(司令・山崎義浩陸将補)は、12月2日、「令和2年度第2回調理コンテスト」を実施し、技官3名の調理技術の向上及び駐屯地献立の充実に資することができた。
 今回のコンテストは、「汁物」を初の課題とし、使用食材を豆類、海藻類、芋類に指定した。
 小林技官の冬の根菜豆乳味噌汁は豆乳と味噌を調和させ、心身が温まるような和風の一品に仕上がった。西野技官の洋風野菜スープはプチトマトの酸味が加わり、絶妙なアクセントになっていた。西川技官のピリ辛の韓国風スープは貝のだしを最大限に発揮する等、それぞれが限られた食材で創意工夫に取り組んだコンテストとなった。味、価格、大量調理の容易性、食材の工夫を審査項目として駐屯地司令以下最先任、営内者代表等の約30名が審査した。どれも美味しく判断が付け難い料理であったが最終的に厳正な審査の結果、西野技官の洋風野菜スープが約半数の票を獲得し優勝した。
 今回のコンテストで競い合ったメニューについては、逐次今後の献立に反映される。来年度は勝田駐屯地創立70周年になることから70周年記念メニューを考案していくので、ぜひ楽しみにしていただきたい。
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第13普通科連隊
 1月14日、第13普通科連隊(連隊長・伊藤裕一1陸佐=松本)は、2月に行われる第12旅団炊事競技会に向けて第3次炊事練成訓練を実施した。
 連隊は一昨年度の惜敗を受けて、年度当初から「優勝」を目標に掲げ、各種野営を最大限活用しつつ炊事能力を積み上げてきた。今回は、選抜された要員が、本番に準じたメニュー及び実施要領で、現品受領から調理、運搬、盛り付けまで時間を計測しながら行い、副連隊長以下6名の審査員が試食した。
 メニューは「トンカツ」。味だけでなく、ごはんのツヤ、具材の切り込み、盛り付けの色合いなどにも気を配るとともに、カツの衣を二度揚げしてカラッと仕上げる等工夫を凝らし、渾身の「勝負飯」を完成させた。
 「これまで培った13普連の味で負ける気がしない。普段は食でサポートする立場だが、今度はこれで勝つ(カツ)」と炊事長の安田陸3曹の鼻息は荒い。
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第6施設大隊

 第6施設大隊(大隊長・初澤渉2陸佐=神町)は、12月15日、神町駐屯地体育館において令和2年度大隊銃剣道競技会を実施した。
 競技会は、中隊対抗方式の団体戦(陸士7名、陸曹7名、幹部1名の計15名)及び、個人戦(令和2年度隊員、陸士、陸曹、女性自衛官の部)を実施し、本競技会にあたり統裁官は「部隊一丸となり勝利を追求せよ。」「安全管理を徹底せよ」の2点を要望した。
 中隊長指定及び抽選により選出された選手、銃剣道経験が少ない令和2年度隊員及び女性自衛官は、これまでの練成成果を存分に発揮すべく、勝利を追求し戦い抜いた。各中隊、実力が拮抗するなか、一戦一戦確実に勝ち星を積み上げた第1中隊が見事に優勝し、前回に引き続き連覇を成し遂げた。
 また個人戦においては、令和2年度隊員の部で、第2中隊工藤1陸士、陸士の部で第2中隊丹治陸士長、陸曹の部で第2中隊荒木2陸曹、女性自衛官の部で、本部管理中隊栗原陸士長が頂点に立った。
 本競技会では、選手の勝利を追求するひたむきな姿並びに仲間を信じ、声を枯らして懸命に応援する隊員の姿があり、中隊の団結強化と士気高揚が図られるとともに、これまで積み重ねてきた練成により、大隊の銃剣道技術が大きく向上した。
 次なる目標は、師団銃剣道競技会での「優勝」である。


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