防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1044号 (2021年2月1日発行)
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ノーサイド
北原巖男
危機感の共有&行動の徹底

 「気を付けてね」「行ってくるよ」とけさも又玄関先で小さな儀式
 (福山 廣本貢一さん作 日本経済新聞1月23日付け「歌壇」)
 皆さんは、これまでも「感染しない」・「感染させない」・「医療崩壊を防ぐ」ため、「3密(密閉・密集・密接)の回避」・「マスクの着用」・「手洗い」・「夜間のみならず日中を含めた不要不急の外出自粛」そして「会食の自粛」等に努めて来られていることと思います。
 今、新型コロナウイルスとの戦いの中で、私たちは、1月12日に逝去された歴史探偵・作家の半藤一利さんが、様々な著作の中で強調しているような「根拠なき自己過信」に陥ってはなりません。
 岸防衛大臣は、1月26日の閣議後の記者会見で、1月22日の会見以降31名の自衛隊員が新たに感染し、これまで合計829名の感染が確認された旨を明らかにしています。感染隊員の数は、増加を続けており残念です。
 岸防衛大臣は、全自衛隊員に向けた令和3年の年頭の辞でも次のように述べています。
 「私からも常々伝えているように、隊員諸君の感染は、部隊の能力発揮に直接影響を及ぼし、任務遂行に支障を来すものです。 "自分だけは大丈夫" という甘い考えや気の緩みは絶対に許してはなりません。各自の行動を改めて厳しく律してください」
 「各部隊指揮官におかれては、感染拡大リスクを高めることのないよう、引き続き隊員に対して高い感染予防意識を持って行動するよう指導を徹底し、コロナ禍にあっても常に国民の負託にこたえられる態勢を維持してください」
 どんなときも国民と共にある国民の自衛隊員としての責任そして危機感の共有&行動の徹底です。
 こうした中、1月20日にジョー・バイデン米国大統領の就任式が行われました。日本では21日未明のテレビ中継でしたが、歴代大統領の中で最高齢(78歳)の年齢を全く感じさせない、見る人の心にグングン染み入って来る力強い真摯な就任演説。米国民の団結・米国を一つの国にする・同盟関係の修復等を自らの言葉で熱く訴えていました。
 新型コロナウイルスとの戦いにおいて、最も厳しく命懸けとなり得る時期に突入しているときに、「私は約束する。すべての米国人のための大統領になることを(I pledge this to you:I will be a President for all Americans.)」と明言し、一緒にやり遂げようと呼びかけたバイデン大統領。危機感を共有し、自らの行動を徹底して行く決意をした米国民は多いに違いないと思いました。
 そして、同大統領が演説の中で述べた「何も変わらないと言わないで欲しい(Don't tell me things can't change.)」や「私は常に皆さんに真実を話す(I will always level with you.)」等からは、真っ向国民に向かい合う国民に信頼されるリーダーとしての不退転の決意と覚悟を感じました。
 バイデン政権発足後の1月24日、日米の閣僚による最初の電話会談が岸防衛大臣とオースティン国防長官との間で行われました。同国防長官は、中国の海洋進出を念頭に、我が国固有の領土である尖閣諸島が日米安保条約第5条の適用範囲であることを明言し、両防衛首脳は、東シナ海におけるいかなる一方的な行動にも反対することを確認しました。
 中国は、軍の指揮下にある武装警察に編入された海警局の船を連日のように尖閣諸島周辺海域に航行させています。2020年は、我が国の主権、領海を侵犯し続けた時間は過去最長を記録。日本漁船を追尾するといった悪質な事案も続いています。
 更にその中国は、1月22日に海警局の権限などを定めた「海警法」を新たに制定(2月1日から施行)。中国が主張する「管轄海域」に外国船舶が違法に入り停船命令等に従わない場合、武器使用を認めることなどを規定しています。
 今後、中国が尖閣諸島や南シナ海で一段と攻勢を強めて来ることは必定です。
 温度差の無い危機感の共有と断固たる信頼性強化のため行動する日米同盟の真価が問われます。

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


士気高く 各地で年頭行事・訓練始め
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航空学校宇都宮校
 航空学校宇都宮校(校長・酒瀬川友博1陸佐)は1月6日、令和3年の訓練始めとして「年頭編隊飛行訓練」を行った。本訓練は年頭にあたり航空安全を祈願し行われる恒例行事。例年であれば、多数の来賓を招き訓練展示を兼ねて盛大に行われるが、今回新型コロナウイルス感染防止に配慮し規模縮小による実施となった。訓練開始にあたり分校長から「令和3年は、新型コロナウイルス感染症対策を講じつつ、防衛・警備任務と、東京オリンピック・パラリンピック協力を達成する重要な年であり、強靭な航空戦士を育成するため、全職員が心を一つにして訓練に臨んでもらいたい。(抜粋)」と訓示が述べられた。練習用ヘリコプターTH-480B及び多用途ヘリコプターUH-1J各5機の2機種10機により構成された編隊は、編隊長として先頭機に搭乗した校長の指揮のもと、一斉に新春の蒼天に舞い上がった。例年よりやや短い飛行経路ではあったが、さすが操縦教官による操縦であるとうならせる終始見事な隊形保持により、飛行場で整列して手を振る宇都宮校の職員の上空を通過したのち全機異状なく着陸し、本訓練は無事終了した。
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第13普通科連隊
 寒風が吹きつける1月7日、第13普通科連隊(連隊長・伊藤裕一1陸佐=松本)は、訓練始めで天突き運動を行い、新年をスタートさせた。
 今年は連隊創立67年、直接支援小隊20年であることから、合計87回の天突きを実施。凍てつく寒さの中、連隊全隊員は上衣半袖となり "天突き幹部" の植田2陸尉(情報小隊長)の掛け声で高らかに「わっしょい!」を繰り返し、松本の澄んだ冬空を突き上げ、今年1年の更なる飛躍を誓った。
 その他、恒例のダルマの祈願開眼式及び部隊対抗の綱引き(今年は選手を厳選したソーシャルディスタンス綱引き)で、今年1年の部隊の安全と精強化を祈念するとともに、団結・士気を鼓舞した。
 綱引きで優勝した第1中隊天野3陸曹は「新年早々、勝負に勝ち勢いがついた。今年は昨年以上に大きな訓練・支援が続くと聞いているので、訓練陸曹として各調整・準備等を念入りに行い、連隊及び中隊に貢献したい」と新年の抱負を語った。
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第113教育大隊
 第113教育大隊(東宏二郎2陸佐=国分)は1月6日、令和3年訓練始め「綱引き大会」を実施した。
 開会式において、大会会長である大隊長より「一致団結」「安全管理」を要望事項に大隊本部及び各中隊の総当たり戦を行い、白熱した熱戦が繰り広げられ、応援にも力が入った。
 結果は大隊本部「優勝」。経験値と体重差で勝利を勝ち取った。
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仙台駐屯地

【東北方面通信群(群長・弥頭陽子1陸佐)】
 1月7日、仙台駐屯地において、群朝礼を行い、一般幹部候補生(部内)選抜試験及び3尉候補者選抜試験合格者4名が新年の決意を高らかに宣言した。引き続き、群長を始め部隊長等が任務完遂への決意と部隊及び隊員の安全を祈願し達磨の目入れ(開眼)、群長年頭の辞を実施し令和3年の隊務を開始した。
【東北方面衛生隊(隊長・竹島幹雄1陸佐)】
 1月12日訓練始めを実施した。当初年始行事において、訓練開始式を実施し、新成人の抱負、隊長の年頭の辞に引き続き各部隊長による新年の抱負及びダルマの目入れの後に、衛生学校で実施される令和2年度衛生技術競技会に向けた公開訓練(収容所治療)を実施して、令和3年の隊務のスタートを切った。
【東北方面後方支援隊(隊長・村上章1陸佐)】
 1月12日、隊本部及び東北方面各地に駐屯する隷下部隊が令和3年の隊務を開始した。今年は新型コロナウイルス感染症の影響により規模を縮小して年頭行事を実施した。隊本部、本部付隊は年頭行事としてダルマの目入れを実施し隊長の統率方針である支援任務の完遂、隊員及びその家族の無事を祈願した。

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第18普通科連隊
 第18普通科連隊(連隊長・松本哲治1陸佐=真駒内)は、1月7日に、連隊グラウンドにおいて「連隊年始行事」を行なった。
 新年だるまの目入れの後、連隊長は「令和3年の連隊の目標は、冬季における防御練度の向上及び夏季連隊訓練検閲における任務の完遂である」と年頭の辞を述べ、各隊員の士気を鼓舞した。
 じ後、3曹昇任式を実施し、陸曹としての新たな一歩を踏み出す4名は陸曹としての抱負を述べ、陸曹の心構えを溌剌と唱和し、全隊員から門出を祝福された。
 その後実施されたお年玉抽選会では、読み上げられる当選者の発表に各隊員は一喜一憂し、連隊全体員の笑顔と歓喜の声とともに令和3年の幕は開かれた。
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岩見沢駐屯地

 岩見沢駐屯地(司令・末継智久1陸佐)は1月7日、深雪の岩見沢駐屯地及び隣接する孫別演習場において令和3年訓練始めを実施した。本訓練は駐屯各部隊(第12施設群、第101施設直接支援大隊第2直接支援中隊、岩見沢駐屯地業務隊、第314基地通信中隊岩見沢派遣隊及び第345会計隊岩見沢派遣隊)が合同で実施し、スキー機動にて約3kmのコースを行進した。
 行進を終えた隊員は皆清々しい表情で、新たな1年の始まりを体感していた。本訓練始めを通じて各部隊は、部隊の団結・士気を高揚させ、新たな1年を駆け抜ける為の絶好のスタートを切った。


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