防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1044号 (2021年2月1日発行)
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雪月花
 毎年1月1日に行われるウイーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートが今年もウィーンで開催された。「テレビを通して見るウィーンの演奏会場はドレスアップした女性や正装の紳士らで華やかだった」。と書きたいところだが今年は黄金に輝くあの大ホールも無観客でひっそり、客席は寒々としていた。1939年に始まり80年の歴史を持ち世界90か国以上にテレビとラジオで放送される大イベントがこんな状況になるとは想像もしなかった。改めて新型コロナウイルスに恐怖を覚える。知り合いに二期会会員のソプラノ歌手のSさんがいる。彼女の話を聞いていると日本の音楽界もコロナウイルスの影響をもろに受けているようだ。Sさんは昨年の7月に上演されるはずだったオペラ「オテロ」のプリマドンナをはじめ4本の公演が決まり自費でピアニストを雇うなどしてレッスンを進めていたが、4本とも延期か中止に追い込まれた。フリーのSさんにはどこからの補償もないがご主人が実業家のため生活には支障がなかったのは幸いだった。しかし彼女は収入のことより何年も努力を積み重ねてやっと手に入れた役(キャリア)を失うのが一番悲しいと言う。「オテロ」は22年1月末、新宿の新国立劇場に延期されたようだが今の状況ではこれにも上演の疑問符がつく。そしてSさんが気にするのが1つのステージの準備のために費やされたスタッフの労力とその補償。「オテロ」の場合、ソリストがWキャストで20人、合唱団40人、ダンサー10人、俳優10人、オーケストラ50人、裏方スタッフ50人などが大雑把に数えられる。また12月に入るとベートーベンの交響曲第9番が日本中に響き渡る、例年全国で100を超える演奏会が開かれてきた。第九の合唱付きともなると規模は別格で合唱団だけでも100人超、ソリストとオーケストラが70人などの編成で連日連夜演奏されていたが今年は殆どが中止になった。この人たちには一部を除いて経済的な保証はなく運送業や警備員などの慣れない厳しいアルバイトで糊口をしのいでいるらしい。特に夫婦で音楽の世界にいる人や都内で一人ぐらしをしている音楽家はすぐに生活に支障が出る。しかしそれでも頑張れるのは音楽が好きでオペラが好きでもう一度あのステージに立つことを夢に見ているからだとSさん。今回のコロナウイルス禍では数えきれない悲劇や影響が各界に出ているがその一例のオペラ界である

第15次派遣海賊対処行動支援隊が出国
<第14旅団>
 第14旅団(旅団長・遠藤充陸将補)は、善通寺駐屯地において「第15次派遣海賊対処行動支援隊要員出国行事」を行った。派遣部隊は、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処のために第50普通科連隊(連隊長・溝口光章1陸佐=高知)を基幹として派遣され、ジブチ国際空港北西地区に整備された活動拠点において、海自航空隊の警備や拠点の維持管理等を行う。

秋田県で発生した大雪への対応に係る災害派遣
秋田駐屯地
 秋田駐屯地(司令・五十嵐雅康1陸佐)は、1月5日秋田県知事から災害派遣要請を受け、豪雪により特に大きな被害を受けた県内陸南部の各自治体に向け、部隊を派遣した。
 新年の秋田県は、年の瀬の頃より予想されていた大雪が、想像をはるかに超える規模で訪れた。特に県内陸南部の積雪は平年の約四倍を記録し、各自治体の除排雪能力は早期に限界を迎えた。県は直ちに災害対策会議を実施するとともに自衛隊への災害派遣を要請した。駐屯地は5日に横手市、翌6日に湯沢市及び羽後町、8日には東成瀬村と、計4市町村への要請を受理しそれぞれの地域に部隊を派遣した。大雪による災害派遣は平成18年以来であり、多くの若手隊員にとっては未知の任務であったが、積雪寒冷地で過ごしてきた経験に加え、幾多の任務をこなしてきた先輩たちの経験に裏打ちされた指導・先導を受けることにより、部隊の全勢力を上げての迅速確実な活動を可能にした。
 現地に到着し、要請された雪下ろし及び除排雪任務に臨む隊員たちの前には想像を超える積雪が待っており、対象の家屋や建造物に近付くことさえ阻んだ。やっとたどり着いても、屋根等に積み上がった雪は高難易度の雪山登山のように威容を示し、無計画に除排雪すれば事故が起きるのは明白であった。隊員たちは、この様な状況下でも知恵を出し合い、安全と効率を両立させ、延べ5日間に及んだ災害派遣任務を完了した。

第39普通科連隊
 第39普通科連隊(連隊長・木原邦洋1陸佐=弘前)は1月9日から10日までの間、秋田県において発生した大雪の被害に伴い、災害派遣活動を実施した。
 連隊は9日、第1中隊(中隊長・太田3陸佐)を基幹とする81名の隊員を現地に派遣。10日朝より、第21普通科連隊の指揮下で活動を実施した。
 現地は時折晴れ間が見えつつも終始大雪に見舞われ作業が難航した。しかし、隊員は豪雪部隊としての日頃の訓練成果を遺憾なく発揮。ロープなどで安全を確保しつつ屋根上の除雪・排雪活動を実施し、同日1600をもって活動を終了した。

年頭行事訓練始め
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第49普通科連隊
 第49普通科連隊(連隊長・関谷拓郎1陸佐=豊川)は1月12日、豊川駐屯地において連隊銃剣道競技会を実施して令和3年最初の訓練を開始した。
 競技会は連隊本部及び各中隊の8個チーム(1個チーム15名で編成)が2個リーグに分かれ、各リーグの勝者が決勝戦を行う要領で実施され、競技会運営の隊員を除く全隊員が試合に出場し、日頃の練成成果を競った。決勝戦は各リーグを全勝で勝ち上がった連隊本部と第1中隊の対決となり、序盤は第1中隊が圧倒して試合を進めたが、後半、連隊本部が巻き返し、一時は勝利数を逆転した。一進一退の接戦の末、一本差で第1中隊が優勝を勝ち取った。連隊は、各中隊が気持ちを一つにして共に闘うことにより団結と士気を高め、一年のスタートを切った。
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第36普通科連隊

 第36普通科連隊(連隊長・伊藤博幸1陸佐=伊丹)は、1月12日、連隊昼礼を実施した。(荒天により朝礼が昼礼に変更)
 毎年の恒例「今年の一文字」は、隊員からの公募及び投票で「燎(かがりび)」に決定した。この一文字には「部隊及び隊員が、さぶろく魂を燃やし続け、錬磨に励み、暗夜の航海に安心の明かりを照らす灯台のように国民に信頼されるよう、また、隊員相互の絆がより一層深まるように」という願いが込められている。
 また、連隊長から「今年も真に与えられた任務が遂行できるよう錬磨に励みたい。今年は、4月の中隊対抗バトラー戦闘勝利、7月の連隊検閲任務完遂を目標にする」と力強い年頭の訓示があった。


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