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自衛隊ニュース   1040号 (2020年12月1日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

募集ポスターコンテスト
<愛知>
最優秀賞作品(一般) 松田涼花
最優秀賞作品(高校生) 渡邉美佳
 愛知地方協力本部(本部長・福重毅尚1陸佐)は、10月27日、愛知地方協力本部において「令和3年度自衛官等募集用ポスターデザインコンテスト」の最終審査を実施した。
 このコンテストは、愛知県の後援を受け、募集対象世代の感覚にマッチした募集効果の高いデザインを採用しようと、県内の高等学校・専門学校生等から公募しているもので、今年で12回目を迎えた。今回は、「自衛官募集」をテーマとした自由な作品187点(高等学校67点、専門学校120点)の応募があった。
 7月23日金山総合駅において市民513名から投票された一般審査を経て、最終審査に残った作品は、いずれも秀作・力作ぞろいで、審査員の頭を悩ませた。最終審査では、愛知地方協力本部長を審査員長とし、後援の愛知県から愛知県総務部市町村課課長・平野泰久氏、部外からは名古屋市コミュニティFM放送局「MID-FM」パーソナリティ・寺西睦氏と、株式会社ティ・エム・シー代表 小川明生氏、株式会社AKR代表「カードファイト!! ヴァンガード」の作者である漫画家・伊藤彰氏など各界の有識者のほか、今回応募があった各学校の教諭及び愛知県自衛隊家族会会長をはじめとする協力団体の長等計16名の部外審査員を招いて厳正な審査が執り行われた。審査の過程では、同票数の作品が発生し、決戦投票を行うなど大いに盛り上がり、最終審査の結果、一般の部及び高校生の部それぞれで最優秀作品1点、優秀作品1点及び佳作1点を選出した。
 審査発表の後、審査員を務めた愛知県総務部市町村課 平野泰久課長が「このポスターを見た方が自衛隊を目指し、優秀な人材を確保できるよう、県庁や県立学校をはじめ県内の施設にポスターの掲示をします」と挨拶をし、最後に最優秀作品を囲んでの記念撮影を行った。
 一般の部最優秀作品は、愛知地方協力本部の「募集の顔」として、令和3年度自衛官等募集用ポスターに、また、その他の作品は、愛知地本パンフレット、リーフレット等に使用し、「自衛官募集の最前線」で活躍する予定である。
 愛知地本は、今後も募集対象者の視線に立った募集広報を行い、優秀な人材を確保していく所存である。

「育てる広報」に広報官勉強会
<大阪>
 大阪地方協力本部(本部長・濱田博之陸将補)は、10月8日、所在する大阪合同庁舎において部外講師として竹本教育研究所所長竹本三保氏を招き、大阪地本に所属する広報官等を対象とした勉強会を実施した。
 竹本氏は、海上自衛隊在隊時に兵庫地方連絡部募集課長、青森地方協力本部長を歴任するとともに、自衛隊退職後は大阪府立狭山高校の民間公募による校長として五年間にわたり教育に携った経歴があり、自衛隊と学校教育双方に幅広い知見を有する。本勉強会においては、「自衛官と教育者の経験から伝えたいこと」をテーマに募集対象者の特性、学校との関係構築の要領、広報官の心構えについて教育を行うとともに、質疑応答においては広報官の疑問や悩み等に対し丁寧に自らの経験を踏まえて回答を行う様子が見られた。この際、高等学校との関係構築に悩みを抱える広報官が多かったことから、公立高校校長の経験から学校組織の概要、教諭が日頃から考えていること、イベント調整の時期等について詳しく解説し、「一方的に要望を通そうとしてはだめ、相手のニーズを聞き取る『傾聴』が最も大事」「今だけを追いかけてはいけない、将来を見据えて地域に種まきを行う『育てる広報』にも着意しなければならない」とアドバイスを送った。
 教育を受けた広報官等からは「竹本氏の人生経験を伺い現状を打破し続けてきた姿勢に感銘を受けた」「高等学校との関係構築に長年苦労してきた。『傾聴』の話を聞き、目からウロコが落ちた」「目標達成ばかりにどうしても目がいってしまう。今後は『育てる広報』にも力を入れていきたい」との声が聞かれた。
 教育後竹本氏は、「若いころから国防と教育が国の柱だと考えてきた。その両方を経験した自分がその一端を後輩に伝えることができてよかった。今後も活動を続けていきたい」と語っていた。
 大阪地本は、令和2年度から広報官等勉強会を毎月開催し、広報官相互の情報共有、部内外研修、部外講師を招聘するなど、厳しい募集環境を克服するため広報官等の識能向上に努めている。

予備自衛官5日間招集訓練
<函館>
 函館地方協力本部(本部長・久保健昭1海佐)は10月15日から10月19日の間、函館駐屯地において、第28普通科連隊第3普通科中隊が担任した令和2年度第3次予備自衛官5日間招集訓練を支援した。
 今回の訓練は、新型コロナウイルス感染対策を施した中での訓練となり、令和2年6月に予定していた第1次予備自衛官招集訓練が中止になった事に伴い、第2次予備自衛官招集訓練を上回る約150名の隊員が招集され、「救急法」、「体力検定」、「射撃検定」、などを実施した。
 10月15日及び18日に、本部長から永年勤続表彰を伝達するとともに、今期で任期を満了し退職となる隊員に対し、北部方面総監顕彰状の伝達を実施し、永年、国防の任を担ったことに感謝の意を示した。
 また、本招集訓練で行われた射撃検定において、優秀な成績を収めた隊員に対し、函館地方隊友会(笹森会長)からメダルを贈呈し功績を称えた。
 函館地本では、今後も予備自衛官制度の理解促進、予備自衛官の募集・採用、訓練出頭調整に努めていく。

高等学校で自衛隊授業
<茨城>
 茨城地方協力本部筑西地域事務所(所長・鳩貝昇2陸尉)は、10月20日、坂東清風高等学校(坂東市)の1年生に対し、自衛隊授業を行った。
 前段と後段の二部構成で行われ、前段は茨城地本部長(野口紀幸1陸佐)による講話、後段は第101施設器材隊による災害派遣器材の説明をした。
 前段の本部長の講話では、「社会と自衛隊」というテーマで、自衛隊の任務や我が国周辺の国内外情勢について話した。中でも、「日本から見た周辺国」だけではなく、「周辺国から見た日本」の説明もして、同校の校訓にもある、一つの視点からだけではなく、「広い視野と柔軟な思考力」を持って欲しいと話していた。聴講した先生からは、「大変分かりやすく説明していただきありがとうございました。このような話はあまり聞くことがないので、私たちもいい勉強になりました」という感想が聞かれた。講話後は、自衛隊グッズ抽選会を行い、当選した数名の生徒は大変喜んでいた。
 後段の災害派遣器材説明では、油圧式カッターでのパイプ切断や、破壊構造物探索機で箱の中を覗くなど、生徒たちは実際に体験し、とても熱心に取り組んでいた。
 授業終了後には、生徒が教室に戻る際に、外にある自衛隊車両を見て、「かっこいい!」と言いながら写真を撮っているのが印象的だった。今回の授業を通じて、少しでも自衛隊を理解し、身近に感じてもらえたら幸いである。
 今後も、筑西地域事務所は自衛隊の魅力や理解促進のため、様々なイベント等に参加していきたい。

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