防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1039号 (2020年11月15日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 10面 11面

言わせてゲッキー君!!
 防衛ホームでは、現役自衛官の方はもちろん、「ご家族や親せき、友人、知人が自衛官」「将来、自衛官を目指している」という読者の方からのご投稿を募集しています。普段何気なく思っていること、素朴な疑問、愚痴の類等…。「単身赴任で離れている自衛官のお父さんに"ありがとう"を言いたい」といったものから「自衛官の夫が家事を手伝ってくれない!」といったものまで…内容は問いません。質問コーナーではないので回答はないです。「言ってすっきり」して頂くコーナーです。
 ご投稿は、専用メールアドレスgeki@boueinews.comまで。ペンネーム、性別、年齢(●代)をご入力下さい(本名・アドレス等個人が特定されるものは公開いたしません)。文字数は200字以内でお願いします。
 皆さまからのご投稿をお待ちしています。
※ただし、採用は当社規定によります。
※内容が以下に該当するものは採用で
 きません。
 ・公序良俗に反すること
 ・他の人の誹謗中傷
 ・個人が特定できるもの

ノーサイド
北原巖男
自衛隊記念日に

 未だ収束の見通しが全く立たないコロナ禍真っ只中ですが、今年も早や11月を迎えています。日中の寒暖差も大きくなり、新型コロナウイルスに加えインフルエンザの脅威も具体的になって参ります。
 「防衛ホーム」紙の読者の皆さん、隊員、ご家族の皆さんには、くれぐれもお体に気を付けられますよう、改めてお願いいたします。
 11月は、例年さまざまな自衛隊記念日記念行事が行われる月です。しかし今年は、クラスター発生防止の観点等から、いくつかの行事が中止されたり或いは代替行事に変更される等のやむなきに至っています。
 そうした中、11月7日には自衛隊最高指揮官たる菅内閣総理大臣も参列され、防衛省慰霊地区にて令和2年度自衛隊殉職隊員追悼式が行われました。この追悼式は、任務遂行中に殉職された自衛隊員の皆さんを追悼するため、1957年から毎年行われています。本年度は25柱の御霊が顕彰され、警察予備隊以来、顕彰された御霊は2001柱に及びます。(防衛省ホームページ)
 菅内閣総理大臣は、謹んで哀悼の誠を捧げられ、次のような追悼の辞を述べられました。
 「…御霊は、強い責任感を持って、職務の遂行に全身全霊を捧げ、自衛隊員としての誇りと使命感を、自らの行為によって示されました。
 このような有為な隊員を失ったことは、自衛隊にとって、そして我が国にとって、誠に大きな痛手であります。
 同時に、かけがえのないご家族を失われた、ご遺族の皆さまの深い悲しみ、無念さを思うと、悲痛の念に堪えません。
 改めて、ここに祀られた2001柱の御霊に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。その尊い犠牲を無にすることなく、ご遺志を受け継ぎ、国民の命と平和な暮らしを守り抜く、そして、世界の平和と安定に貢献するため全力を尽くすことを、ここにお誓いいたします。…」(首相官邸ホームページ。筆者抜粋)
 イージスアショアの代替案議論、敵地攻撃能力の保持をめぐる議論、次期戦闘機(F-X)の開発や新設されたサイバー部隊、我が国の主権を頻繁に侵害する中国公船の活発な動き、北朝鮮の動向等のニュースに接して来ている中での追悼式。
 菅内閣総理大臣が述べられた自衛隊殉職隊員の皆さんの「ご遺志」に思いを馳せるとき、フト気になり、改めて引っ張り出して来たかつての旧海軍に係る著作があります。
 「戦艦大和ノ最期」。著者は、吉田 満さん。学徒出陣で出征され、その後、総員3332名と共に戦艦「大和」の乗員として、「世界海戦史上、空前絶後ノ特攻作戦」、「余リニ稚拙、無思慮ノ作戦」(前掲著)に参加した方です。
 もちろん、自衛隊は、旧軍の後継組織ではありませんし、平和憲法の下、国民主権、常に国民と共にある国民のための自衛隊です。旧軍とは全く違いますが…。
 「戦艦大和ノ最期」に曰く、「…痛烈ナル必敗論議ヲ傍ラニ、哨戒長臼淵大尉、薄暮ノ洋上ニ眼鏡ヲ向ケシママ低ク囁ク如ク言ウ
  "進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目ザメルコトガ最上ノ道ダ 日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジ過ギタ 私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ、本当ノ進歩ヲ忘レテイタ 敗レテ目覚メル、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ワレルカ 今目覚メズシテイツ救ワレルカ 俺タチハソノ先導ニナルノダ 日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ジャナイカ"
 彼、臼淵大尉ノ持論ニシテ、マタ連日「ガンルーム」ニ沸騰セル死生談義ノ一応ノ結論ナリ 敢エテコレニ反駁ヲ加エ得ル者ナシ
 出撃気配ノ濃密化トトモニ、青年士官ニ瀰漫(びまん)セル煩悶(はんもん)、苦悩ハ、夥(おびただ)シキ論争ヲ惹(ひ)キ起サズンバヤマズ…」(「昭和文学全集 第36巻平成元年12月小学館発行より、筆者抜粋」
 戦艦「大和」と命を共にした旧軍人の「ご遺志」。切なる本音の話しだと思います。
 あれから75年。益々予断を許さない我が国を取り巻く厳しい安全保障環境の中にあって、自衛隊は、しっかりと国民の負託に応えて行かなければなりません。
 旧軍人の、このような「ご遺志」は、自衛隊としてしっかりと受け継ぎ、将来、「進歩トイウコトヲ軽ンジ過ギタ…本当ノ進歩ヲ忘レテイタ」などという失敗を再来させるようなことは、断じてあってはなりません。

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


急患輸送累計2500回
<鹿屋航空分遣隊>
 海自第1航空群(群司令・川村伸一海将補=鹿屋)は、10月7日に鹿児島県知事の要請を受け、諏訪瀬島からの救患輸送を実施した。使用した航空機は第22航空群(群司令・國見泰寛海将補)22空鹿屋航空分遣隊のUH-60J8972号機であり、これにより鹿屋航空分遣隊は昭和35年の開隊以来、救患輸送実施累計2500回となった。
 鹿屋航空分遣隊は自衛隊航空機が遭難した場合の航空救難に備える一方、鹿児島県の離島(一部を除く)における主に夜間の救患輸送の要として、鹿児島県知事の災害派遣要請に応えている。
 今回の救患輸送を終えて、機長の有川3海佐は「累計2500回目の救患輸送に従事できたことは非常に光栄でした。今後も厳しい訓練に励み、みなさんの期待に応えていきたいと思います」と語った。

24年目での偉業! 総飛行1万時間達成
第1航空隊12飛行隊 機上電子整備員 武 克己海曹長
 第1航空群第1航空隊(司令・田村知史1海佐=鹿屋)所属のP-3C哨戒機の機上電子整備員の武克己海曹長は、10月1日、P-3C5072号(機長・酒井3海佐以下7名)の飛行作業をもって、総飛行1万時間の偉業を無事達成した。
 飛行作業を終えた武曹長は、1空司令をはじめ、多くの隊員の盛大な拍手と歓声に出迎えられ、1空司令に対し1万飛行時間達成の報告を力強く行った。
 武曹長は1万飛行時間達成を迎えられたことについて、「今回、1万飛行時間を達成できたのは個人のみの力ではなく、初飛行からこれまで一緒に飛行作業に従事していただいた信頼できる搭乗員並びに整備員の方々のおかげであり、心から感謝しております。また、これまで支え続けてくれた家族にも感謝の気持ちで一杯です。今後も更なる向上心を維持し、安全を最優先に職務の遂行に努め、精強な後輩搭乗員の育成並びに微力ながら海上航空の任務遂行に寄与していきたい」と明るく力強い眼差しで今後の抱負を語った。
 武曹長は、平成4年に佐世保第17期一般海曹候補学生として入隊以来、平成6年3月、第4支援整備隊(厚木、現4整備)に配属。その後、平成8年8月、206教空(下総、現203教空)第0802期機上電子整備員(IFT)課程を修業後、P-3C機上電子整備員として勤務、以後6空(厚木、現3空)、1空(鹿屋)、9空(沖縄、現5空)、1空群司令部(鹿屋)、1空(鹿屋)、51空(厚木)でのP-1機上電子整備員転換講習及び勤務を経て、現在の鹿屋1空12飛行隊で、今回1万飛行時間の記録達成となった。P-3C搭乗員として初飛行から24年目での偉業達成である。

11万基準時間達成・無事故飛行
第5航空隊 第1級賞状を受賞
 第5航空隊(隊長・徳留秀和1海佐=那覇)は、この度、2月に11万基準時間を超える無事故飛行を達成し10月8日に防衛大臣より第1級賞状を授与された。
 第5航空隊(平成20年の新編時に、旧第5航空隊と旧第9航空隊が合併)は、旧第9航空隊所属のP-3Cによる地上滑走時の滑走路灯との接触事故を最後に、無事故飛行期間を約13年間継続し、令和2年2月には、連続11万基準時間を超える無事故飛行を達成することができた。
 これまで、当隊は、歴代司令の指揮・統率の下、昼夜を問わず、緊迫度の増す東シナ海での警戒監視活動、遭難船舶の捜索などの災害派遣活動等、国内における幅広い任務に従事してきた。
また、平成26年3月には、消息不明となったマレーシア航空370便の捜索のための国際緊急援助活動に従事したほか、平成21年以降、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動への隊員の派遣を継続している。令和2年10月現在で海外派遣の回数は15回となり、国際社会の平和と安定にも大きく貢献してきた。
 このような中で、11万時間の無事故飛行を達成できたのは、第5航空隊司令の安全指針である「基本の徹底」の下、第5航空隊の隊員一人一人が、安全への高い意識をもって各種任務に従事してきた賜物であると思う。引き続き、隊員一丸となって安全に留意しつつ任務完遂に努めていきたい。

NEXT →
(ヘルプ)
shop
-
マスク
-
日本の機甲100年
通販部
10
Copyright (C) 2001-2020 Boueihome Shinbun Inc