防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1035号 (2020年9月15日発行)
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監察本部職員が最優秀賞
 防衛省では、情報保全に対する重要性の認識と意識の向上を目的に、3年に1回、職員を対象とした情報保全ポスターの募集を行っている。今回は、応募総数35作品の中から、防衛監察本部の佐藤守防衛事務官の作品『秘の用心!』が見事最優秀賞に選出され、河野防衛大臣より表彰状を受賞した。防衛監察本部職員の受賞は初めてのこと。
 9月8日、防衛監察監室で行われた伝達式では、野々上尚防衛監察監から「ご苦労様でした」との労いの言葉とともに賞状が手渡された。
 佐藤事務官は「国民から信頼される防衛省・自衛隊を目指し、日々執務している防衛監察本部の一員として、受賞できたことを光栄に思います」と喜びを語った。また、ポスターは「情報保全の確保は隊員一人一人の意識高揚が欠かさせないため、目に留まりやすく、わかりやすい」を心掛けて制作したそうだ。『秘の用心!』ポスターについては、全機関へ配布される予定だ。

20コ部隊に第2級賞状
<陸上自衛隊>
優れた功績を収めた業務隊等を表彰

 令和2年7月、「令和2年度業務隊等に対する陸上幕僚長表彰」が実施され、湯浅陸上幕僚長より20コの業務隊等に対し第2級賞状が授与された。本表彰は、部隊の任務遂行に対する業務隊等の支援能力向上(運用支援基盤の強化)と士気高揚を目的とし共済組合業務及び福利厚生業務に加えて駐屯地業務全般を評価範囲として顕著な功績を収めた業務隊等を表彰している。
 本来であれば、陸上幕僚監部において表彰式を実施するところ、今年度については、新型コロナウイルスの状況を踏まえ、各方面総監計画により表彰状授与等を実施するとともに、湯浅陸上幕僚長より「今年度の表彰は一つの結節であり、これを機に、現状に満足することなく他業務隊等の各種施策を参考とし、引き続き業務隊等の支援能力向上に邁進することを期待する」とメッセージが送付された。
 受賞部隊功績の概要は次の通り(カッコ内は部隊長名)。

【留萌】(友野2陸佐)
 台風19号に伴う災害派遣において、各種支援を実施し任務達成に寄与
【遠軽】(吉田2陸佐)
 派遣海賊対処支援隊十三次要員に対する各種支援を実施し、任務達成に寄与
【美唄】(青野2陸佐)
 台風19号に伴う災害派遣において、各種支援を実施し任務達成に寄与
【函館】(岩井2陸佐)
 台風19号に伴う災害派遣において、各種支援を実施し任務達成に寄与
【弘前】(吉村2陸佐)
 災害時等における委託売店との覚書合意により運用支援基盤の強化に寄与
【福島】(鯉渕2陸佐)
 台風19号に伴う災害派遣において、各種支援を実施し任務達成に寄与
【滝ヶ原】(石橋2陸佐)
 滝ケ原廠舎の自隊施工により訓練基盤の維持・向上に寄与
【座間】(伊藤1陸佐)
 部外保育園と災害時の子弟預かりに係る協定を締結する等、運用支援基盤の強化に寄与
【朝霞】(成澤1陸佐)
 業務改革により隊員の生活・勤務環境の改善に寄与
【霞ヶ浦】(田子1陸佐)
 土浦市との緊急登庁支援に係る協定内容の具体化を図る等、運用支援基盤の強化に寄与
【中央輸送隊】(大場1陸佐)
 全国ご当地献立等の提供により隊員の士気高揚等に寄与
【今津】(安河内2陸佐)
 饗庭野演習場の適切な管理により訓練基盤の維持・向上に寄与
【金沢】(木村2陸佐)
 部隊ニーズを踏まえた自隊施工により生活・勤務環境の改善に寄与
【久居】(渡邊2陸佐)
 燃料交付所を改善する等、災害発生時における運用支援基盤の強化に寄与
【伊丹】(山根1陸佐)
 新型コロナウイルスに際し、勤務マニュアルを作成・普及する等、感染拡大防止に寄与
【米子】(西木場2陸佐)
 弾薬・糧食等各種補給品交付要領を演練し即応態勢の強化に寄与
【福岡】(古川1陸佐)
 台風19号に伴う災害派遣において、各種支援を実施し任務達成に寄与
【都城】(縣田2陸佐)
 事態発生時における運用支援基盤の強化に寄与
【国分】(東2陸佐)
 安否確認検証訓練等により運用支援基盤の強化に寄与
【福岡病院】(松木陸将補)
 新型コロナウイルス対応において派遣部隊の任務達成に寄与


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知って得するお金の話

辻 章嗣

「FPが勧める資産形成法」(その2)
前回は、資産形成の基本について解説しました。今回は、具体的に資産を形成する方法について解説します。

5.共済組合の貯金を活用
資産形成の目的は、結婚や子育てマイホームなどの夢を叶えるために必要な資金を準備するためです。
したがって、何時までにいくらの積立が必要か、資産形成の目的と目標額を設定しましょう。もし、目標額が決まらないのであれば、給与と賞与の手取り額の少なくとも一割を当面の積立額としましょう。
積立額が決まったら、給与から直接天引きされる共済組合の定額積立貯金を利用して毎月の給与とボーナスから一定額を積立てましょう。
また、共済組合の貯金は、都市銀行などに比べて金利が高いので、定額積立貯金に加えて定期貯金と普通貯金を活用すると良いでしょう。
そして、定期貯金の預入限度額である300万円を資産形成の第一目標としましょう。

6.「つみたてNISA」で投資を始める
次に、収益性資産を形成する方法として「つみたてNISA」を紹介します。
NISA(小額投資非課税制度)とは、国が国民に投資を勧めることを目的として導入した制度で、(1)一般NISA、(2)ジュニアNISA、(3)つみたてNISAの3種類があります。
なお、今年の制度改正で、「一般NISA」は2024年から新しい仕組みの「新NISA」に移行するとともに、「ジュニアNISA」は2023年に終了することになりました。
ここでは、皆様に投資の手段としてお勧めする「つみたてNISA」を中心に解説します。
「つみたてNISA」は、日本国内に居住する20歳以上の方(口座開設年の1月1日現在)であれば、一人1口座を開設することができます。なお、「つみたてNISA」と「一般NISA」は、何れかを選択する必要があり併用することはできません。
「つみたてNISA」の最大の特徴は、最長20年間にわたり分配金や譲渡(売却)益が非課税となることです。さらに、「つみたてNISA」で購入することができる金融商品は、金融庁が定める条件を満たした長期の積立・分散投資に適した投資信託に限られています。
そこで、年間の預入限度額として定められている40万円の範囲内で毎月一定額を拠出してあなたの選んだ投資信託を購入すると、20年後には最大で元本800万円の収益性資産を形成することができます。
なお、投資信託は、株式や債券を組み合わせて運用される金融商品ですから、これを毎月一定額買い続け、20年間にわたり保有すれば、投資の基本である「時間と金融商品の分散」および「長期運用」の全てを満たすことになります。

7.「つみたてNISA」の始め方
「つみたてNISA」を利用するためには、(1)つみたてNISAを始める金融機関を選ぶ、(2)積立投資する投資信託を選ぶ、(3)毎月の積立額を決める必要があります。
金融機関を選ぶ:商品ラインナップ、最低積立金額などを比較して選ぶ。
投資信託を選ぶ:金融庁が指定する約180本の投資信託から自分に合った商品を選ぶ。
積立額を決める:いつでも変更は可能ですので、無理のない積立額から始める。
具体的な金融機関や金融商品を選ぶ際には、特定非営利活動法人「確定拠出年金教育協会」が運営している「つみたてNISAナビ」(https://www.tsumitatenisa.jp/)を利用されると良いでしょう。

自衛隊員の資産形成は、共済組合の定額積立貯金から始め、「つみたてNISA」を利用した投資に進むことをお勧めします。

辻 章嗣
ウィングFP相談室代表
元航空自衛隊パイロット、ファイナンシャル・プランナー、社会保険労務士


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