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自衛隊ニュース   1025号 (2020年4月15日発行)
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防衛省、グランドヒル市ヶ谷を提供
検査結果待ち帰国者の一時滞在先として
 4月6日、河野太郎防衛大臣は成田空港および羽田空港の帰国者がPCR検査の結果を待つ間の一時宿泊施設として、防衛省に隣接する共済組合直営のホテルグランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)を当日10時から提供すると発表した。
 提供するのは東館の140室で最大216人の収容が可能。対応にあたるホテルの従業員等は西館に泊まる。万が一、感染者が吐しゃした際の清掃等、防護服を着けなければいけない事態が発生した時のために自衛隊を十数人待機させる。ホテルの従業員は、自衛隊から防護に関する教育を前日に受けたが原則、帰国者と対面はしない。空港からホテルまでの移動は自衛隊が行い、厚生労働省の検疫官が同乗する。陽性反応が出た帰国者の搬送は厚労省が行う。河野大臣は、「万が一のときに自衛隊はしっかり備えておきたい」と述べた。

河野大臣、大宮駐屯地訪問
新型コロナ災派隊員を激励
 3月28日、大宮駐屯地(司令・竹内綱太郎陸将補)は、河野防衛大臣の視察を受けた。
 状況報告では、大宮駐屯地の状況や化学学校における国際機関のOPCW(化学兵器禁止機関)の指定ラボ認証への取組等について説明を行なった。
 その後、化学教導隊による車両への除染要領の展示や、平成27年度に新規装備化された除染セット及び平成30年度に装備化された18式個人用防護装備等の装備品展示を行った。その際、放射性物質による汚染地域で隊員が着用する偵察要員防護セット(重量約20kg)を大臣自ら装着し装着性を確認した。その他、中央特殊武器防護隊の化学剤監視装置や対特殊武器衛生隊の生物剤対処用衛生ユニットの説明を熱心に聞かれ特殊武器防護の重要性についての認識を深めた。
 また大臣は、視察の途中、当日朝の新型コロナウイルス感染症に対する水際対策強化に係る災害派遣命令により派遣される第32普通科連隊の隊員を激励し、士気を高めた。

新型コロナウイルス感染症に対する水際対策強化に係る災害派遣
約280名の隊員が活動中(4月10日現在)
 自衛隊は、新型コロナウイルス感染症に対する水際対策強化に係る災害派遣を3月28日から実施している。4月9日現在の約270名の隊員による活動状況は以下の通り。
◆成田空港・羽田空港で医官及び看護官によるPCR検査の検体採取(検疫試験)
◆PCR検査の結果が出るまで宿泊施設に滞在する帰国者・入国者の輸送支援 成田空港・羽田空港・関西国際空港・中部国際空港
◆宿泊施設(関東地方、関西地方、中部地方、グランドヒル市ヶ谷)に滞在する帰国者・入国者へ食事配分・ダンボールベッド政策等の支援他

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