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自衛隊ニュース   1008号 (2019年8月1日発行)
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うちの子は自衛官
自衛隊家族会 吉留 三千代
激励会に寄せた母の声

 ご入隊、ご入校おめでとうございます。
 我が家は、次男が陸上自衛官で、現在、宇都宮駐屯地中央即応連隊に所属しています。高校卒業後、入隊したのですが、初めての寮生活、初めての訓練と、今までの生活とは違いますので、やっていけるのか心配していました。皆さまも今、同じ気持ちだと思います。
 子供が、新しい環境に慣れるのは早く(本人も教育担当の自衛官の方も大変だったと思いますが、)、入隊式での規律正しい姿、久しぶりに帰宅した時の身の回りの事を進んでやる姿に驚きながらも、嬉しく思いました。
 入隊後13年になりますが、東日本大震災で福島へ派遺、レンジヤー訓練、2回の海外派遣等と様々な経験を積み重ねていると思います。
 平成24年1月、国際平和協力活動PKOで、第1次施設隊として、南スーダンに派遣されました。冬の日本から気温40度の暑さの中で、天幕というテント生活は大変だったと思います。国境付近では、内戦も続いていたので、私は不安でしたが、自衛隊では、家族説明会、中央即応連隊、武山駐屯地業務隊との家族支援体制が整っていたので、任務完遂のために送り出しました。
 また、昨年8月から今年1月まで、第10次派遣海賊対処行動警衛隊として、ジブチに派遣されました。ジブチは治安が安定しているという事でしたが、なんと平均気温が50度という世界一熱い国での基地内警備です。日焼けして2回程、皮がむけたそうです。
 南スーダンでは、衛星電話しか息子と話せる手段はありませんでしたが、ジブチではWi-Fiが通じる厚生施設からラインでテレビ電話ができるので、6時間の時差はありましたが、息子の元気な姿を見て安心しました。
 家族支援では、神奈川地方協力本部にお世話になりました。
 本人にとっては、厳しく過酷な任務だったと思いますが、日々の訓練や派遣を通して、経験や出会い、世界の人との交流等、自衛官としての自覚や役割を果たしていける人間に成長しつつあるのかなと思います。
 また、ジブチでは、日本の伝統を紹介するという役割もあったようで、演武を披露したそうです。
 これから、皆さんは、初めて経験する事ばかりで、期待と不安でいっぱいだと思います。スタートから一緒に過ごす同期生、先輩は、励まし合い、助け合う友となります。大切にしてください。そして、心配と応援をする親がいます。ぜひ、体に気を付けて頑張ってください。


米海軍太平洋艦隊司令官が表敬
 7月11日、岩屋毅防衛大臣は、今年1月以来となる米海軍太平洋艦隊司令官のジョン・C・アクイリノ大将の表敬訪問を受けた。表敬には在日米軍司令官のケビン・B・シュナイダー中将や、前日に米海軍横須賀基地での交代式において在日米海軍司令官に就任したブライアン・フォート少将らの姿もあった。防衛省からは山村浩海上幕僚長らが同席した。
 岩屋大臣は「日米関係は極めて強固なもの。我々の防衛大綱と中期防衛整備計画は、まさに米国の戦略と軌を一にしている。いよいよ日米同盟を一層充実・強化しなければいけない局面だ」と述べた。続けて「特に海上自衛隊と米海軍の幅広い協力はその要であり、護衛艦『いずも』『むらさめ』『あけぼの』と米海軍原子力空母『ロナルド・レーガン』が6月に南シナ海で実施した共同訓練をしたばかりだ」と、両軍種間の関係強化を歓迎した。
 アクイリノ司令官は「大臣がおっしゃる通り、日米関係は今まで以上に強固だ。山村海幕長と共に、今後も共同での巡航や、『自由で開かれたインド太平洋』に向けて取り組んでいきたい」と日米同盟の更なる深化に期待感を示した。

第2回メガシティ会議
東京で初開催 陸自が支援
大都市HA/DRの検証

 7月17日と18日の2日間、防衛研究所国際会議場において「第2回メガシティ会議」(共催‥米陸軍訓練教義コマンド/米太平洋陸軍、支援‥陸上自衛隊)が開催された。第1回は前年にニューヨークで開催されており、東京での開催は初めて。陸上幕僚長をはじめとした多くの高官が聴講する等、会場は約200名の参加者で埋め尽くされ、関心の高さが伺われた。
 東京は、人口の観点のみならず、周辺地域への影響力を鑑みても世界有数のメガシティ(巨大都市)だ。「メガシティにおける現代及び将来の作戦」をテーマに日米等の関係者をはじめ部内外有識者が、巨大都市における自然災害やテロ発生時に、いかに人道支援や災害救助(HA/DR)を効果的に行えるか検証。過去の教訓を、来る首都直下地震、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピックパラリンピック対策へ活用できるか検討した。
 17日は現富士通(株)シニアアドバイザーで第3代統合幕僚長の折木良一氏が基調講演を行い、東日本大震災での自衛隊の対応や問題点を解説した。当時混乱した他国の救援部隊受入れを例に挙げ「内閣府が中心となり関係省庁が速やかに連携する体制作りの検討が急務だ」等と説明した。第1セッションでは、現東京都危機管理監で初代陸上総隊司令官の小林茂氏が東京都防災計画について、日本中毒情報センターメディカルディレクターの奥村徹医師が地下鉄サリン事件発生直後の混乱する受入れ病院の映像とともに事件から得た教訓を解説した。また米陸軍戦略大学研究員ブラウン大佐は「トモダチ作戦」における日米間のやりとりを事例として挙げ「日頃からの関係構築・文化と思考の理解は重要なことだ」とまとめた。
 2日間で多くの講演やセッションごとのパネルディスカッション(全4セッション)が行われ、熱心に耳を傾けメモを取る日米の関係者の姿が多く見られた。


各国陸軍司令官と会談
湯浅陸幕長
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ブラジル陸軍司令官
 7月22日、湯浅悟郎陸上幕僚長は、ブラジル陸軍司令官のエジソン・レアウ・プジョウ大将を公式招待した。陸上自衛隊としては、2016年2月に当時の岩田清文陸上幕僚長が公式招待を受けて、陸海空幕僚長級としては初めてブラジルを訪問。これをきっかけに同年4月と2018年12月に幕僚同士による実務者交流が実施された。今回のブラジル陸軍司令官の訪日は初めて。またブラジル軍はRDEC(国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト)でも陸上自衛隊と同様に教官団を派遣している。防衛省としては、2018年4月に当時の山本ともひろ防衛副大臣がブラジルを訪問し、国防大臣らとの会談、部隊視察を行っている。
 湯浅陸幕長はレアウ・プジョウ司令官の訪日を歓迎。懇談は終始和やかな雰囲気で行われ、陸軍種間の防衛協力・促進について意見交換がされた。レアウ・プジョウ司令官はその後、岩屋毅防衛大臣、山崎幸二統合幕幕僚長とも懇談。また富士学校や国際活動教育隊(駒門)を視察した。

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米太平洋陸軍司令官
 7月16日、湯浅悟郎陸上幕僚長は、米太平洋陸軍司令官のロバート・B・ブラウン大将と防衛省で懇談を行った。
 ブラウン司令官は2016年5月から現職に着任、今年10月に退官を予定している。これまでの功績を称え、7月2日付で旭日大綬章が授与されており、陸幕長との懇談後には副大臣室で叙勲伝達式に参加した。
 ブラウン司令官は「日米同盟は今だかつてないほど強固であり、この場にいる事ができて嬉しい」と歓迎に謝示を述べた。湯浅陸幕長はブラウン司令官の叙勲受章に対してお祝いの言葉を述べつつ、ブラウン司令官が果たした日米同盟への貢献を称えた。また昨年末の防衛大綱で盛り込まれた「宇宙・サイバー・電磁波」といった新領域を横断的に活用(クロス・ドメイン)した防衛力の構築について「米軍との連携は不可欠だ」と今後の演習等の実施に期待感を示した。ブラウン司令官は「クロス・ドメインに注視することが紛争・戦争の抑止、自然災害等対処に繋がる。ぜひ前に進めたい」と答えた。

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