防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1007号 (2019年7月15日発行)
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えびの駐屯地 創立38周年
 えびの駐屯地(司令・中川宏樹1陸佐)は、令和元年5月25日及び26日の2日間、2部構成で「えびの駐屯地創立38周年記念行事」を開催した。
 今年は「Come on Baby EBiNo・・おじゃったもんせ えびの駐屯地〜」をテーマに開催した。第1部は、地元スーパーの敷地内で16式機動戦闘車、96式装輪装甲車、火砲(FH70)、等の装備品展示、第8音楽隊によるコミカルなミニコンサート、迷彩上衣を着た地元えびの市ゆるキャラ「みなほちゃん」と自衛隊宮崎地本マスコットキャラクター「日向(ひなた)」が会場内を大いに盛り上げた。
 また、えびの市飯野地区の県道において市中パレードを行い、県内外から約1100名の観客で約200メートルの沿道が埋めつくされた。パレードには、予備自衛官、自衛官候補生教育隊(旗手は今年3月入隊した自衛官候補生の代表3名)の徒歩行進に引き続き、車両47両(16式機動戦闘車、航空機を含む)、隊員約300名が参加し、えびの駐屯地及び自衛隊の威容を披露して盛況のうちに終了した。
 第2部では、国会議員をはじめ多数のご来賓及び県内外から約2000名の来隊者を迎え記念式典を執り行った。晴天の中、観閲式に引き続き観閲行進を行い隊の威容を示した後に第8音楽隊による地域からのリクエストに基づく音楽演奏、自衛官候補生による基本教練、実戦の様相さながらの模擬戦闘訓練を行った。中でも16式機動戦闘車と火砲(FH70)5門による空砲射撃の大音響には観覧席から大歓声が沸き上がった。96式装輪装甲車、高機動車の体験搭乗は親子連れで大いに賑わった。
 えびの駐屯地は、今回の記念行事を通じて県内外及び地域住民の皆様の、えびの駐屯地及び自衛隊に対するご理解と更なる信頼を得るとともに、『地域と強い絆を』深めて防衛基盤の充実を図る事ができた、としている。

第9師団創立 57周年
青森駐屯地 創立68周年

基盤の醸成と地域の理解促進
 第9師団(師団長・岩村公史陸将)は、6月8日と9日の2日間、青森市内及び青森駐屯地において「第9師団創立57周年及び青森駐屯地創立68周年記念行事」を挙行した。
 本記念行事は、各種行事を通じて、隊員と家族の触れ合いを深め、隊員家族に自衛隊の活動と意義の理解を促進し、家族が隊員を支える基盤を作るとともに、厳しい任務を完遂する第9師団隊員の姿を地域住民に対し披露して、自衛隊に対する一層の理解と信頼を得ることを目的に行われた。
 初日の8日は、青森駅前の新町通りにおいて、人員約300名、車両約100両及び航空機6機が参加し、今回で8回目となる市中パレード及び観閲飛行を実施した。パレードは、国旗を先頭に青森、秋田、岩手の各県旗の入場に続き、青森は「青森ねぶた祭り」、秋田は「なまはげ」、岩手は「盛岡さんさ踊り」の衣装を纏った隊員が師団内3県の文化と所在する部隊の特徴を披露した後、眼光鋭いレンジャー部隊の駆け足行進に続き、第9音楽隊が演奏する行進曲「抜刀隊」に合わせて、第39普通科連隊、第21普通科連隊及び第9特科連隊による一糸乱れぬ堂々とした徒歩行進が行われ、沿道に詰め掛けた市民から大きな拍手が送られた。
 車両行進では、第9偵察隊によるオートバイ、偵察警戒車、第9戦車大隊による装輪装甲車、第22即応機動連隊による機動戦闘車及び第5普通科連隊長を車両部隊の長として軽装甲機動車が重量感ある行進を披露した。しめくくりは、会場上空を八戸駐屯地に所在する第9飛行隊及び第2対戦車ヘリコプター隊のヘリコプター6機による編隊飛行が行われ、来場者から大きな歓声が上がった。
 その後、市内のホテルにおいて、歴代師団長等に対して、第9師団の近況を報告した後、祝賀パーティーが開催され、終始和やかな雰囲気の中、県内外から参加した多数の招待者等との懇親を深めた。
 翌9日の駐屯地で行われた行事では、師団長及び駐屯地司令からの感謝状の贈呈に引き続き、記念式典、戦闘展示、祝賀会食等が実施された。
 式典に先立ち「しらぎく(白菊を持った鎮魂の女性隊員)」が入場し、英霊46柱に対し黙祷を行った後、音楽隊及びねぶた囃子部のコラボ演奏に続き、155mm榴弾砲の祝砲を合図に参列部隊が駆け足で入場し、式典が開始された。
 式典は、青森県知事をはじめ、国会議員、歴代師団長等、多数の来賓の臨席を得て、厳粛な雰囲気の中で行われた。観閲官は式辞として、日頃からの師団の活動に対する支援・協力に感謝の意を伝えるとともに、参列した隊員約600名を前に、師団一丸となり、引き続き本物の力を持った部隊・隊員を育成するとの決意を力強い口調で述べた。次に、来賓を代表して青森県知事等より祝辞が贈られた。引き続き、師団優秀隊員4名の表彰を行った後、第9音楽隊による野外音楽演奏が行われ、来場者を魅了した。
 続く戦闘展示は、攻撃を課目として、情報と火力を連携し、火砲の火力制圧の下、戦車、装甲車の機動打撃力をもって敵を撃破する要領を展示した。冒頭では、第5普通科連隊の女性隊員4名が多用途ヘリコプターからのリペリングを披露し、来場者から驚きと歓声が上がるとともに、目の前で繰り広げられる迫力満点の戦闘シーンに来場者の興奮は最高潮に達した。
 その他、駐屯地内各会場では、祝賀会食、戦車・高機動車による体験試乗、子供広場コーナー、防衛館展示及びバーベキュー等による家族交流行事の各種イベントを実施し、隊員と家族の触れ合いを深めた。
 晴天に恵まれ絶好の記念日日和となった本記念行事には、2日間で延べ約7000名が来場し、隊員家族が隊員を支える基盤の醸成及び国土防衛・災害派遣・国際平和協力活動等あらゆる任務に即応する第9師団及び青森駐屯地に対する一層の理解促進と信頼強化を図ることができた。

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