防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1007号 (2019年7月15日発行)
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よせがき
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広報班の臨時勤務を経験して
北海道補給処(島松) 陸士長 中村 百花
 私は、4月15日から6月25日の間、総務部総務課広報班で臨時勤務をさせていただきました。
 当初は、私には何が出来るか不安だったのですが、班長から「持ち物はいらない。気持ちを持ってきて」との一言で、「私に出来ることがあるのなら全力でさせてもらおう」、そういう気持ちで臨時勤務にのぞみました。
 広報班に行くと、想像を超える沢山の部外の方からの電話や来訪客、初日にして広報班の大変さを知りました。
 最初はどのように対応をしたら良いか不安だったのですが、少しずつ先輩の皆さんが礼儀作法や電話対応等を、丁寧にわかりやすく指導してくださったおかげで少しずつ不安もなくなり、学んだことが自信につながり、とてものびのびとお仕事をさせていただく事が出来ました。又、今まで部外の方との関わりがなかった為、名刺交換や接客対応もどのように行えば良いか分からなかったのですが、先輩方が相手役となって練習をしてくださったおかげで部外の方が来訪された際も恥ずかしい思いをすることなくスムーズに対応が出来ました。今回電話対応や礼儀等も沢山学ばせてもらうことが出来た事は全てこれからの自分の自信、強みになると思うので、学んだことを忘れず今後も実践していきたいです。
 何もできない私を丁寧に指導して下さった先輩方に本当に感謝しています。
 そして今回は、記念式典要員の臨時勤務という事で記念式典に関するお仕事をさせていただいたのですが、招待状の郵送や出欠の読み合わせ、開催お知らせの広告依頼等、様々な事をさせていただきました。こんなにも記念式典の準備を早く行っているのにも驚いたのですが、何回も何回も間違えがないか確認をし、出欠の変更電話やホテルの予約対応まで行っているのには本当に驚きました。記念式典では先輩の指導のもと、カメラ撮影もさせていただき、とても貴重な経験が出来ました。広報の腕章を身に付けた時は身が引き締まり、これに恥じない行動をしようと意識が高くなりました。今回の勤務で広報というお仕事の大変さと重要さ、そして大切さを知ることが出来ました。
 広報は、自衛隊が部外の方と一番関わる事が多い部署だと考えます。その為、身だしなみ、礼儀作法、言葉遣い等、様々な事を意識し業務を行わないといけません。私は、初めて広報というお仕事をさせていただいて本当に心身共に成長しましたし、協力する事の大切さも知ることも出来ました。皆、行っている業務は違いますが、皆で協力する事で新しいアイデアも生まれる事もありますし、連携して今回のように記念式典成功に向けて業務を行うことによってスムーズに皆で悩みながらも無事に終えることが出来ました。又、記念式典についての電話対応や急な来訪客への臨機応変な対応も学び実践し、成長につながりました。
 今回私は、様々な事を学び考え、挑戦させてもらうことが出来ました。とても貴重で自分自身すごく成長できた約2カ月間でした。
 広報の事をもっと知りたいと思いましたし、ほかの業務も知りたい、学びたいと感じ将来は、広報や地本勤務もしてみたいとも思いました。私にとって今回の臨時勤務は、今後の自衛隊生活においての視野も広がり、記念式典以外の業務も経験してみたいと感じました。それくらい今回の臨時勤務は、楽しく学ばせていただける事が沢山ありました。
 最初の不安が今は、自信とやる気に変わりました。輸送科に戻った際も、学んだことを実践できる場面があると思うので即戦力として頑張りたいです。又、臨時勤務をさせていただける機会がありましたら、今回よりも更に成長した姿を見てもらいたいです。総務課の皆さんにも大変良くしてもらい、私は幸せ者だなと実感しています。
 総務部の皆さんに成長した姿を見てもらい恩返しが出来るよう、これからも日々勉強し広報で学んだことを活かし成長していきたいです。
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ハーリー大会に参加して
与那国沿岸監視隊(与那国) 3陸曹 土居 雅英
 6月6日に与那国町で行われた、「久部良海神祭爬龍船競漕大会」(通称=久部良ハーリー)に駐屯地代表として参加しました。
 この大会は年に一度行われる大会で、島全体がお祭り騒ぎに活気付くイベントです。
 各地域や職域やスポーツサークルなどがチームを作って参加します。
 私はこの春に与那国沿岸監視隊に配属になり、初めて駐屯地の代表に選ばれて約2カ月間、仕事終わりに他の選手と集まって練習を重ねました。
 最初は重たいスコップで筋力と持久力の練成から始まり、2週間前から実際に海に入り舟を漕いで息を合わせる練習に励みました。
 初夏とは思えない、南国の日差しが照りつける暑い中での練習は、過酷で体調を崩しそうにもなりましたが、結果「職域の部」において参加通算6年目にて初優勝を飾ることが出来ました。
 これも新たな伝統の始まりと受け継いでいきたいと思います。
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新隊員特技課程修了にあたって
第46普通科連隊(海田市) 2陸士 松本 優輝
 5月16日、約3カ月の新隊員特技課程を修了しました。修了式では連隊長から一人前の小銃手として認めて頂き、そして今後も頑張ってもらいたいと激励を受け、現在も練成の日々です。
 私は今年25歳であり、民間企業勤務の経験もありましたが昨年7月の西日本豪雨をきっかけに自衛官を目指しました。当時私は地元である呉市に住んでおり、家族や友人、そして私自身も苦しい思いをしている中、広島県内からだけでなく、全国各地から来た自衛隊の皆様に助けて頂きました。その時の姿を見て、自分も自衛官になり、被災された方々など、困っている人を助けてあげたいと思いました。
 自衛隊に入隊し、新隊員教育が始まってからは、慣れない集団生活に挫折しそうにもなりました。体力検定では、入隊まで体を動かしていなかったので思うような記録を残す事ができず、非常に悔しい思いをしました。それでも一緒に生活をした同期をはじめ、熱心に教えて頂いた先輩たちの励ましなどがあり、今では毎日たくさんの仲間に囲まれて日々充実しており、「人生は楽しいな」と感じています。
 私は今後、周りから必要とされ、「君が居て良かった」と思われる自衛官を目指していきたいと思います。その為に、今後も日々勉強や体力練成など努力を継続し、目標とする自衛官像へ近づいていきます。
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糧食班に勤務して
駐屯地業務隊(大津) 3陸曹 小川 宏樹
 私は定期異動で平成30年3月から大津駐屯地業務隊補給科調理監督検査係として勤務し、1年が経ちました。糧食班勤務は、陸士時代に臨時勤務して以来の約10年ぶりです。
 営内者として喫食する立場から提供する立場になるとは考えたこともありませんでした。最初は何も分からず無我夢中でしたが、今は喫食者の事を考え、どうすれば安心安全に美味しく食事をしてもらえるかを考えながら仕事をしています。「美味しかった」「ご馳走様でした」の言葉を聞くと、早朝からの仕事の疲れも吹っ飛びます。
 私は美味しい物を食べ歩くことが好きなので、休みの日は美味しい店を調べて食べに行き、店内の雰囲気や接客態度、盛り付け、味などを見て仕事に活かせる事は活かして、更なる「喫食者の満足」を追求しています。
 これからも「美味しかった」と言ってもらえるようにまた、部隊の人的戦闘力発揮に寄与できるように安心安全な食事を提供していきたいと思います。
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初級陸曹として
第33普通科連隊(久居) 3陸曹 奥山 伶奈
 自衛隊に入隊し、5年の月日が経ちました。ようやくスタートラインである陸曹になることが出来ました。まず、今まで支えてくださった上司や先輩の方々、そして同僚・後輩、家族への感謝の気持ちでいっぱいです。
 入隊当初は、「社会や人の役に立ちたい」その一心で日々、訓練や体力練成に励み、男性主体の職場であっても女性だからという甘い考えは戒め、常に男性と競い合えるような技術・技能の向上及び体力づくりを実施しました。この間に、結婚・出産を経験し一時は陸曹になることを諦めかけましたが、学生時代に剣道で学んだ不撓不屈・忍耐の精神や自衛官である夫のひた向きな姿に背中を押され、再び陸曹になることを志し、日夜努力の甲斐あって第133期の陸曹候補生に指定して頂きました。
 陸曹教育隊では、通信技術・実員指揮能力の向上はもちろんのこと、激しい訓練の実行、制約された時間での任務達成、部隊への指揮と実行の監督及び3予の充実の大切さを学びました。3予とは、予習・予行・予備であり、指揮する上での状況判断や腹案の保持、さらに何事も準備8割で成功に繋がることを学びました。
 これら全てを通じて、初級陸曹として先輩陸曹と陸士のパイプ役になれるよう努力するとともに、まだまだ未熟なところもありますが、強い責任感をもって通信小隊の中核の一員であることを深く認識し後輩陸士及び、今後増員される女性自衛官の自立した隊員の育成に力を注いでいく所存です。そして、一児の母、妻として仕事と家庭の両立が出来るよう気持ちを新たに頑張りたいと思います。

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