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自衛隊ニュース   2003号 (2019年5月15日発行)
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自衛隊、平成最後の記念行事「つつじの祭典」
下志津駐屯地64周年記念行事
 4月29日、千葉市若葉区に所在する陸上自衛隊下志津駐屯地(司令・宮本久●陸将補)において「下志津駐屯地創設64周年記念行事」が行われた(下志津駐屯地創設記念行事は、つつじの花が満開になる頃に行われることから、『つつじ祭り』と呼称される)。
 記念行事において、記念式典や観閲行進、対空戦闘訓練のデモンストレーションなどが行われた。そのほかイベント会場では、四街道市に所在する千葉県立四街道高等学校や千葉敬愛高等学校の生徒によるマーチングバンドやヒップホップダンスなどが披露された。併せて、プロミュージシャンの吉成ゆいさんのライブも行われた。
 会場では体験搭乗や装備品の展示も行われた。全国の陸上自衛隊で装備されている高射特科器材や10式戦車の他、航空自衛隊のペトリオットも展示された。来場者は、普段見る事ができない装備品を楽しそうに見ながら、案内役の隊員らに質問をしていた。

過去最大規模195名の女性自衛官候補生 尚武の地、久留米に入隊
<西部方面混成団>
 西部方面混成団第118教育大隊(久留米)は、4月6日から6月30日までの間、女性自衛官候補生195名に対し、「平成31年度自衛官候補生課程教育」を行っている。
 今回入隊した全体の約2/3の自衛官候補生が、「自らの意志」で入隊しており、やる気の高さに驚かされ、駐屯地では朝から活気溢れる甲高い元気な声が響いている。
 また、多くの女性自衛官が入隊するため、久留米駐屯地内の生活環境も改善され、3月には、一度に約70名が利用できかつ既存隊舎から独立したタイプの全国でも数少ない女性自衛官浴場が完成し、また生活隊舎3フロア分のトイレが全て洋式化された。
 教育編成も時代に順応し、平成30年8月には教育大隊内の第324共通教育中隊長及び中隊先任上級曹長に女性自衛官を配置し、本課程の自衛官候補生を直接教育する区隊長・班長・助教総員53名(教育大隊以外の他部隊から増援された46名)のうち女性自衛官40名が教育を担当している。
 このように生活環境を含め、万全の教育態勢を整え、入隊式を迎えた。
 教育にあたる第324共通教育中隊第3区隊1班長 二宮2陸曹は「自分の入隊した頃を思い出し、かつての尊敬する班長のようになれるよう一生懸命努力します。そして、自分の妹のような気持ちで厳しくも、思いやりをもって新隊員の教育にあたりたいと思います」と述べ、入隊した伊沢自衛官候補生は「着隊から約1週間が経ち、入隊式を迎えて気持ちが引き締まりました。仲間を大切にして、最後まで頑張り通したいと思います。毎日の訓練は大変ですが、しっかりと身体の疲れを新浴場で落とし、新たな気持ちで訓練に頑張っていきたいと思います。癒しを導く和風様式の玄関、大きくて綺麗な浴場で毎日心のリフレッシュをします」と述べた。
 教育大隊は、「自衛官候補生課程は、自衛官人生で1回しかない教育であり、やり直しのきかない実戦」との共通認識の下、大隊一丸となって全身全霊自衛官候補生の教育にあたり、真に戦える陸士を育成していく。

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