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自衛隊ニュース   1001号 (2019年4月15日発行)
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仏陸軍参謀総長を公式招待
安全保障協力・交流促進へ
<湯浅陸上幕僚長>
 4月5日、仏陸軍参謀総長のジャン=ピエール・ボセール陸軍大将が防衛省を訪問、湯浅悟郎陸上幕僚長と懇談した。これは山崎幸二統合幕僚長が陸幕長時代の2017年にフランスを公式訪問した際に、仏陸軍参謀総長との間で交わされた日仏陸軍種間の防衛協力・交流進展の合意を踏まえて公式招待をしたことによるもの。仏陸軍参謀総長の訪問は14年ぶり4回目となる。
 4月1日に着任した湯浅陸幕長は「私にとっても初めてのフランス陸軍参謀総長をお迎えできて光栄です」と訪問を歓迎。「フランスは全世界に部隊を展開し、世界の平和と安定に寄与する素晴らしい国ですし、素晴らしい陸軍を持っている。今後も関係強化を深めていきたい」と期待を寄せた。懇談の中で両トップは、陸幕長と仏陸軍参謀総長とのカウンターパートナー関係の強化、日仏陸軍種間の安全保障協力・交流の促進を確認した。また、陸自の概要及び取組みに関する理解を得ることができた。

機動旅団改編後初 岩屋大臣が視察
<第14旅団>
 第14旅団(旅団長・小和瀬一陸将補)は、3月24日、善通寺駐屯地(司令・高橋武也1陸佐)において岩屋防衛大臣の部隊視察を受けた。
 大臣による視察受けは、昨年3月に機動旅団に改編されて以降初めてとなる。
 岩屋防衛大臣は慰霊碑に献花後、儀じよう隊による栄誉礼に続き状況報告等を受けた。その後、昨年3月に新編された第15即応機動連隊の隊舎を随行者である山崎陸上幕僚長(当時)とともに視察し、引き続き16式機動戦闘車に試乗、その機動性等を直接確認した。
 岩屋防衛大臣は、訓示において四国各駐屯地から集まった旅団隷下部隊及び善通寺所在部隊の隊員約1000名に対し、「諸君の英気溌剌とした姿に接することができ防衛大臣として大変うれしく思う」旨述べるとともに、機動旅団の戦力化に向け多くの困難な課題に取り組む第14旅団に対し「我こそが機動旅団、即応機動連隊のパイオニアたらんとの自覚をもって、この課題を成し遂げていってもらいたい」と述べた。また、「平成30年7月豪雨」災害時の派遣活動について感謝の意を表し、隊員の労をねぎらった。

シナイ半島国際平和協力業務
MFO司令部に自衛官2名派遣
 エジプト・イスラエル間における多国籍部隊・監視団(MFO)司令部へ、2名の自衛官を派遣する事が4月2日に閣議決定された。この「シナイ半島国際平和協力業務」は、平和安全法に基づく自衛隊が参加する初めての国際連携平和安全活動となる。
 MFOは、両国間の平和条約で定められた国際連合の部隊及び監視団の任務及び責任を代替する機関として1982年に設立。日本は1988年度にMFOへの財政支援を初めて実施した。今回の司令部要員派遣は、これまでの日本の貢献が高い評価を得ていることから、MFO側から要請がありそれを受諾したもの。国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国際平和協力法)が規定する諸要件(紛争当事者間の停戦合意、MFOの活動に対する受入れ国及び紛争当事者間の同意、当該活動の中立性、我が国の活動に対する紛争当事者及び受入国の同意)は満たされている。
 期間は今年4月19日から11月30日まで。エジプト北東部のシナイ半島で両国とMFOとの間の連絡調整に係る国際平和協力業務に従事する。派遣要員2名は9mm拳銃及び89式5・56mm小銃2丁を携行。別途、支援要員として連絡調整要員1名が派遣される。
 2日に防衛省で開催された防衛会議では、岩屋毅防衛大臣が「防衛省として万全の態勢を持って要員を送り出したい」と述べた。

ノーサイド
北原巖男
出 発

 「新しい元号は、令和であります」
 4月1日、国民が注視する中、菅官房長官から新しい元号が発表されました。
 来たる4月30日に天皇陛下がご退位なされることに伴う改元です。憲政史上初めてのことです。皇太子殿下が天皇陛下にご即位される前に、元号が決定され発表されたことも歴史上初めてのことです。
 「令和」は、日本最初の元号である「大化」から数えて248番目の元号とのこと。
 一瞬、「令」の字に驚いた皆さんも多いのではないでしょうか。私もその一人です。元号に「令」の字が使われるのも初めてのことです。
 ちなみに「令」の字形、下の部分は「マ」も正しいとのことです。
 官房長官に続いて安倍首相は、直接国民に語り掛けました。
 「…この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められています。…厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、との思いを込め、「令和」に決定いたしました。…この新しい元号も、広く国民に受け入れられ、日本人の生活に深く根差して行くことを心から願っています。」
 テレビは、号外に一気に殺到する人々の姿や商魂逞しい「令和」商品が急ピッチで生産されて行く様子を伝えています。
 「びっくりしました!」、「早速、君の時代が来たなと言われています」など、突然のことに興奮を抑えきれずに語る全国の「令和」さん達へのインタビューも。
 今回は、どんな元号になるのかAIを含めた予想が盛んでした。国書から選ばれるのではないか、では「日本書記」か?「古事記」か?等々。
 予想イベントで愛知の20代の男性が的中させたというから驚きです。(4月2日付け毎日新聞)出典は、「万葉集」巻五、梅花の歌三十二首の序文。
 「初春の令月(れいげつ‥よい月。正月をほめていった。)にして、気(き‥あたりの気配)淑(よ)く風和(かぜやわら)ぐ。梅は鏡前(きょうぜん)の粉(ふん)を披(ひら)き、蘭(らん‥よい香りの草の総称)は珮後(ばいご‥珮は、じゃ香や香木の類を袋に入れて腰に下げたもの。後は、対句として用いた字で、意味は軽い)の香(こう)を薫(かお)らす。‥初春の正月の良い月で、気は良く風は穏やかである。梅は鏡の前の白粉(おしろい)のように白く咲き、蘭は匂い袋のように香っている」(「萬葉集(2)」日本古典文学全集 昭和47年5月小学館刊より)
 なお、「これと似た漢文が、万葉集(780年頃成立)以前の中国の詩文集「文選」(530年頃成立)にある。…後漢の文学者であり科学者の張衡(ちょうこう)が詠んだ「帰田賦」には「於是仲春令月 時和氣清(これにおいて、仲春の令月、時は和し氣は清む)」とある。…著者が文選を参考にした可能性がある。」との報道もあります。(4月1日付けmediaNEWS)
 こうした中、4月2日付け日本経済新聞「春秋」は、「…初めて国書から元号が生まれたとことほぐだけでなく、アジアと日本の文化の流れを大きな目で見つめる契機にすればいい。「令月」だってもとは漢籍にあり、梅の花を愛でる習わしもまた、海を越えてやって来た。外国人が増え、グローバル化が進む時代にふさわしい「令和」かもしれない。」と述べています。
 「令和」の時代は、少子高齢化、人口減少、人出不足が加速化して行く一途の日本です。
 日本に在留する外国人は、約264万人と近年増加しており、日本で働く外国人も、約128万人と急増しています。
 「令和」が発表になった4月1日は、これから新制度の下、アジアの9か国から5年間で約34万5000人の外国人を受け入れて行く改正入管法が施行された日でもあります。
 元号は決まりました。
 5月1日から私たちは、「令和(REIWA)」に生き、「令和(REIWA)」を創り上げて行く主人公です。外国人の皆さんとの共生は、必要不可欠・大前提の時代です。
 突然ですが、
「新しい出発です。皆さん頑張りましょう!令和を平和で豊かな時代にして行きましょう!」

 
北原 巖男
(きたはらいわお)
元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


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