防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   997号 (2019年2月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部
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じえコレ2019
<旭川>
 旭川地本(本部長・山崎誠一1陸佐)は、地域の皆様方の自衛隊に対する認識と理解の向上を目的とし、1月13日から14日の2日間、旭川市のイオンモール旭川西において自衛隊広報展「じえコレ2019」を企画した。
 この日のために道内各地から集まった陸・海・空の現役自衛官総勢26名が、様々な制服や作業服を身にまとい来場者に向け「自衛隊を身近に感じてもらえるよう」PRした。
 中でも注目を浴びたのは、一新された陸上自衛隊の新制服や昨年も人気のあった戦闘機パイロットが着用する「耐Gスーツ」で、レッドカーペットを颯爽と歩きポーズを決める出演隊員に会場の観客から大きな拍手が上がった。
 モデルを務めた隊員からは、「自分が業務で着ている服装をこの様な場で披露できて嬉しかった」、「このイベントで自衛隊を目指す人が増えてくれると嬉しい」と元気な声が聴こえた。
 来場者からは「とても楽しく素敵なイベントで是非続けて欲しい」などの声を聞くことが出来た。会場には2日間で約1400名以上の観客が集まり、立ち見の姿も多く見られ大いに盛り上がっていた。また、その後行われたモデル隊員との撮影会も盛況であった。
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10年後、僕の担当をしてください!
<神奈川>
 平成30年12月、神奈川地本(本部長・兼本貢祐1海佐)厚木募集案内所(所長・岡山3海佐)に勤務する広報官(高杉2陸曹)のもとに一通の手紙が届いた。
 手紙の送り主は、厚木市内に住む5歳の「まさる君」で、中学生の兄と一緒に陸上自衛隊高等工科学校の説明会に参加した際、説明会に飽きてしまった「まさる君」を広報官が親身になって預かり、手を繋ぎながら一緒に時間を過ごしたことで、自衛官に強い憧れを抱いたようであった。
 その後、厚木管内のイベントで広報官と再会した「まさる君」は、迷彩服姿の広報官に一目散に駆け寄り抱きついて「かっこいい!」と言ってくれたり、通っている保育園では毎日、「将来は自衛官になる!」と保育士や周りの子に話をし、すっかり自衛官に魅了されたようである。
 そんな中、この度「まさる君」の兄が広報官と年末年始に面接の猛特訓に励んで、見事、陸上自衛隊高等工科学校の推薦試験に合格した姿を間近で見ていた「まさる君」から、「僕も10年後は自衛隊の試験を受けるから、その時は担当してください!」と、とても嬉しい言葉をもらい、広報官は胸を熱くした。
 受験した兄からも、「時間や曜日を問わず、とても親身になって面接指導や相談に応じてくださりありがとうございました。入校してからもよろしくお願いします」と、信頼を得ることができた。
 厚木募集案内所は、「対象者に対して親身になって対応したことで大きな信頼を得ることができた。これからも国民を守る自衛隊の仕事の大切さを多くの人に伝え、次の世代に募集を繋げていきたい」としている。
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今年度最後の1日間招集訓練
<茨城>
 茨城地本(本部長・山下慎一1陸佐)は、1月27日、勝田駐屯地において今年度最後となる4回目の予備自衛官1日間招集訓練を実施、定年退職者、任期満了等退職者の計14名が参加した。
 訓練は予備自衛官等制度説明をはじめ、5日間招集訓練に関する事項、参加者の身上(心情)把握、即応予備自衛官への勧誘、予備自衛官手帳の交付という流れで進め、途中、隊員食堂での昼食を挟んで参加者との親睦を図るなど、次年度以降からの5日間招集訓練参加への不安を払拭するように努めた。
 参加者のほとんどが民間企業で働き始めたばかりであり、仕事と訓練との両立に不安を抱えているように見受けられたが、各項目において懇切丁寧な説明を実施したことで、参加者の不安も幾分解消されたようであった。
 1日と限られた時間の中で、予備自衛官等制度の重要性と継続して訓練に参加することの意義について教育を実施した。
 茨城地本は「今後はさらに1日間訓練を通じ、5日間招集訓練の出頭率向上が促進するよう教育内容を適時適切に見直し充実化を図っていく」としている。
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滋賀安心安全フェスタ
<滋賀>
 滋賀地本(本部長・大津勝利1陸佐)は、1月12日、草津市に所在する大型商業施設エイスクエアにおいて、募集広報活動を実施した。
 本活動は、多くの集客が望める大型商業施設と連携した広報活動を実施し、地域住民の自衛隊に対する認知度向上に努め、募集基盤の強化を図ることを目的として、年間を通して定期的に行っているもので、今年度4回目の活動となる。
 今回は、地域の安心安全を守る湖南広域消防署と連携した活動を取り込むとともに、装備品展示の他、自衛隊関連の模型や7月の豪雨災害の写真パネル展示、航空機専門のプロカメラマンによる写真技術講座ブース等を設け、広報活動の充実を図った。
 当日は、厳しい寒さの中ではあったが、普段直接目にする機会の少ない自衛隊の装備品や隊員と接することができる機会でもあり、市外からの来場者を含め、約450名の来場者で賑わった。
 特に写真技術講座では、地本ホームページやSNSを通じて、イベントを知った本講座目当ての人も来場して、ハイレベルな内容に参加者は、各々満足した様子であった。また、小さい子供たちの中には次々に映し出される飛行機の写真に夢中になり、もっともっとと席を離れない子もいて、幅広い年齢層に好評であった。
 また、買い物ついでに来場した人も多数いて、「日々のお仕事ご苦労様です。いつも感謝しております」と勤務者に対してわざわざ声をかける等、地域の人々の自衛隊に対する信頼感や期待感を直接肌で感じることができた。
 滋賀地本は、「本活動を通して感じることができた地域住民の自衛隊への熱い期待を今一度受け止め、今後も特に自衛隊の施設がない琵琶湖湖東地域を重視したイベント活動を展開し、自衛隊の認知度向上に努めるとともに、職の魅力を伝えていく」としている。
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第3回自衛隊 ガールズ・トーク
<兵庫>
 兵庫地本(本部長・生田目徹1陸佐)は1月14日、女性対象者及び同保護者を対象とした、女性対象者等職業説明会「第3回自衛隊ガールズ・トーク」を開催、兵庫地本勤務の女性自衛官に加え、自衛隊徳島地本、海上自衛隊舞鶴地方総監部、航空自衛隊第2補給処、陸上自衛隊第3高射特科大隊の各部隊等で活躍する女性自衛官の支援を得ることにより、大いに盛り上がるイベントとなった。
 本説明会には、女性募集対象者等20名の参加があり、午前中は兵庫県立芸術文化センターにおける「中部方面隊音楽まつり」鑑賞、午後は庁舎に場所を移して職業説明会を実施した。制度説明においては、航空自衛隊戦闘機パイロットや海上自衛隊護衛隊司令など新たな職務における女性の活躍に触れつつ多様な職域、職種とワークライフバランスについて理解を深めたほか、女性自衛官によるファッションショー(制服紹介)に続き、フリートーク(質疑応答、懇談)で結ぶという構成とした。
 参加者からは、「担当の男性広報官には聞くことができなかったことを女性目線で説明を受けることができた」、「最初は緊張していたが、終始なごやかな雰囲気もあり、参加して本当によかった」、「普段は接することが少ない女性自衛官がそれぞれの制服を紹介するコーナーもあり、将来の受験を考えたい」などの声を聞くことができた。
 兵庫地本は「今後も募集対象者のニーズを見据えたイベントを企画するとともに、自衛隊における人材活用施策を紹介しての募集活動を展開することにより、募集成果につなげていきたい」としている。

読史随感
<第23回>
神田淳

日本の美の倫理

 日本に長く住む、あるいは住んだことのある外国人が、日本人は善悪を美醜で判断すると指摘している。明治から大正、昭和と35年間日本に住んだイギリス人ジョージ・サンソムは、日本人の道徳の基準は、「何々すべし、すべからず」といった論理的命題ではなく、ただまことに鋭い「美醜の感覚」によって維持されてきたと言う。また、韓国で生まれ育ち、日本に帰化した呉善花は、「ーーー日本人の行動基準を律しているのは、何が善か、何が悪かという道徳律ではなく、何が美しいか、何をするのが醜いかであり、総じてどう生きる(死ぬ)のが美しいかという美意識であるーーー」と言っている。
 外国人に指摘されると、改めてそうだと気づかされるが、確かに日本人の善悪の判断に「それは美しいことか、汚いことか」といった感覚が横たわっている。日本人は「そんな汚いことをするな」、と子供に教える。悪とはどんなことか、感覚でわからせるようなところがある。あの男は汚いとか、薄汚い男だといえば、男の嫌悪すべき人間性がイメージされる。日本で人間が汚いという評価は、嘘つきと並ぶ道徳的にほぼ最低の評価となる。
 日本人には、総じて美しいことが善であるといった(無意識の)感覚がある。清らかなこと、純粋であること、けじめがあること、潔(いさぎよ)いこと、誠実であること、嘘をつかないこと、人を信じること、言い訳しないことなどは美しいことであり、それはそのまま道徳的に良いことである。逆に法的に問題なくても、行為に醜いものが感じられた場合、日本人の是とするところにならない。
 日本には確かに善悪を美で判断する倫理感覚が存在するが、外国ではどうだろうか。キリスト教圏にあっては、倫理、道徳の基礎にあるのは宗教であるとの確信があるだろう。そしてキリスト教倫理は美意識を根底にして成立しているわけではない。それでは日本にある美の倫理は、特殊な普遍性のないものだろうか。サンソムはこれが日本の大いなるユニークさだと言い、呉善花はこうした倫理のあり方は日本以外には見られないと言う。
 しかし、必ずしもそうではないのではないか。英米人の道徳感情の根底に「fair(公正)かunfair(不公正)か」が横たわっている(と思う)が、「fair」には「美しい」という意味もある。また、「dirty(汚い)」には「dirty trick(奸策)」といった用法に見られるように、「卑劣な」という意味もある。私は、倫理を美で判断するのは人間の普遍的な感情であるが、外国においては宗教の発達が著しく、これが完全な倫理の基礎を提供し、道徳律として論理化されたので、本来の美意識による判断が希薄化したのではないかと思う。
 日本では普遍的な美の倫理がそのまま継続して現在に至っている。それには日本の伝統宗教である神道の影響があった。神道は古来の日本人の生活感覚であるが、実は神道の根底にあるものが美である。神道には論理化された教義はないが、心身を清浄にし、「清明正直」、すなわち、清く、明るく、正しく、直く生きることを理想とする。神道は美、特に清浄の美を根底にもつ宗教であるといえる。
 真善美は一つであるという深遠な哲学的見解もある。善(よいこと)は美(うつくしいこと)であるという、日本の「美の倫理」に自信をもって我々は世界の中で生きていきたい。
(2019年2月8日)

神田 淳(かんだすなお)
 高知工科大学客員教授
 著作に『すばらしい昔の日本人』(文芸社)、『持続可能文明の創造』(エネルギーフォーラム社)、『美しい日本の倫理』など。


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