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自衛隊ニュース   995号 (2019年1月15日発行)
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新年のご挨拶を申し上げます

防衛副大臣 原田 憲治
 明けましておめでとうございます。隊員及び御家族をはじめ関係者の皆様におかれては、よき新年をお迎えのことと存じます。
 我が国を取り巻く安全保障環境は、従前想定していたよりも格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増しております。
 厳しい安全保障環境下にあっても、国民の生命・財産、我が国の領土・領海・領空を守り抜くため、昨年末、防衛計画の大綱の見直しと新たな中期防衛力整備計画の策定を行い、従来の延長線上ではなく、国民を守るために真に実効的な防衛力のあるべき姿をお示ししました。
 今後は、新たな大綱、中期防に基づき、宇宙・サイバー・電磁波領域をはじめとする優先分野への資源の重点配分、人的基盤の強化、装備体系の見直し、技術基盤の充実・強化、装備調達の最適化、防衛産業基盤の強靭化等に取り組み、我が国の防衛力の強化を迅速に進めてまいります。
 このほかにも、防衛省・自衛隊が取り組むべき課題は山積しておりますが、本年も、隊員諸君とともに、国民のご期待と信頼に応えることができるよう、精一杯職務に励んでまいります。隊員の御家族をはじめ関係者の皆様におかれましては、より一層のご理解・ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、本年が皆様にとって幸多き年となるよう祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

防衛大臣政務官 鈴木 貴子
 明けましておめでとうございます。国内外の各地で勤務されている隊員の皆様、御家族の皆様、読者の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 我が国を取り巻く安全保障環境は厳しさと不確実性を増しておりますが、その状況を改善していくため、自由で開かれたインド太平洋というビジョンを踏まえた、多角的・多層的な安全保障協力を進めることが重要です。
 昨年は、中国との海空連絡メカニズムの運用開始、フランス、カナダとのACSA署名、インドと初の陸軍種及び空軍種間の共同訓練の実施、フィリピンへのTC‐90練習機の無償譲渡など、各国との防衛協力・交流を積極的に推進することができました。
 本年も、諸外国とのハイレベルの協議や共同訓練、防衛装備・技術協力、能力構築支援、各軍種間の交流などを力強く推進するとともに、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動など、グローバルな安全保障上の課題にも引き続きしっかりと取り組んでまいります。
 また、日々任務に励む隊員が高い士気を保ち、その能力を十分発揮できるよう、さらには、育児や介護等との両立も出来るよう、生活・勤務環境の改善を図るとともに、働き方改革の推進等に、より一層取り組んでまいります。
 国民の生命と平和な暮らしを守り抜くため、本年も、隊員諸君とともに岩屋大臣をお支えし、全力を尽くしてまいります。
 結びに、本年は皇位の継承もあり、我が国にとって新たなスタートの年です。皆様の益々のご健勝と皇室の弥栄を祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

防衛大臣政務官 山田 宏
 新年おめでとうございます。隊員諸君、御家族の皆様、読者の皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。
 国民の生命と平和な暮らしを守り抜く、我々がこの使命を果たしていくためには、我が国自身の努力とあいまって、日米同盟の一層の強化が欠かせません。
 日米ガイドラインの見直しや平和安全法制の整備により、日米間の連携はあらゆるレベルで一層緊密化しており、日米同盟はかつてないほど強固なものとなっています。
 本年も、引き続き、日米間の各種協議の深化を図るほか、日米共同訓練、自衛隊による米軍の警護、米軍の活動を支援するための後方支援といった取組を一層積極的に実施していくことで、日米同盟の抑止力・対処力を強化し、我が国の平和と安全の確保に万全を期してまいります。
 同時に、基地の所在する地元の方々の負担の軽減も進めてまいります。特に、沖縄については、目に見える形で負担軽減を実現できるよう、県民の皆様から御理解、御協力が得られるよう丁寧にご説明しながら、全力で取り組んでまいります。
 厳しい安全保障環境の下、防衛省・自衛隊が果たすべき役割は多岐にわたりますが、国民の皆様の安全・安心のために、隊員諸君とともに、緊張感を持って職務に一層精励してまいります。
 最後になりますが、隊員諸君、御家族の皆様、読者の皆様の益々の御健勝をお祈りして、新年の挨拶とさせていただきます。

全国各部隊で訓練始め
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対馬警備隊(対馬)
 対馬警備隊(隊長・大倉正義1陸佐)は、1月7日、対馬市厳原町の清水山城跡及び厳原陸軍墓地において「平成31年訓練始め行事」を実施した。
 行事は、警備隊全隊員が夜明け前に駐屯地を出発、約40分の道程を徒歩行進し、豊臣秀吉の朝鮮出兵に備えて構築された標高206mの清水山城跡の頂上で御来光に拝礼した後、大倉隊長は新年の辞において「この清水山城跡は、対馬藩主宗氏が主力となり郷土対馬を一所懸命に守り抜くために構築した砦である。また、清水山城跡と厳原港は、日露戦争の際に帝国陸軍が日本の命運をかけて陥落せしめた二〇三高地と旅順港に地形的に酷似している。平成31年は昨年の進撃の対馬と銘打ち、内閣総理大臣特別賞状受賞をはじめとする数々の快進撃を収めた年に続き、一所懸命の年と称し、美しい対馬と日本を命を賭して守り抜いた先人達の意志を受け継ぎ、対馬の防衛・警備の任務遂行に一所懸命を貫き、更なる飛躍の年としよう」と決意を述べた。新年の辞に続き、3陸曹昇任者の決意表明、普通科中隊の田中3陸尉による戦史教育を行い、最後に全員で警備隊歌を斉唱し、帰路に就いた。
 また、午後からは警備隊幹部全員が厳原陸軍墓地に参列し、大倉隊長が英霊に対する新年のご挨拶で感謝と敬意の気持ちを捧げた後、警備隊長より順に全員が英霊を参拝して対馬警備隊の平成31年「一所懸命の年」の幕を開いた。
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5空群(那覇)
 海上自衛隊第5航空群(司令・中村敏弘海将補=那覇)は、1月8日初訓練飛行行事と飛行訓練を行ない約100名の隊員が参加した(関連記事1面)。第5航空隊司令・伊藤進吾1海佐は「任務を完遂するためには、日々の訓練にまい進し、あらゆる事態に迅速かつ的確に対応できるようそれぞれの配置のプロとして、誠実に職務を遂行していく必要がある」などと訓示した。
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44普連(福島)
 第44普通科連隊(連隊長・ 肥直人1陸佐=福島)は1月8日、福島駐屯地内において訓練始めを実施した。
 訓練に先立ち 肥連隊長が隊員に対し、「国内外情勢は目まぐるしく変化している中、有事や災害に備え連隊一丸となって頑張って行こう」と年頭の辞を述べた。
 その後、隊員約650名が、連隊本部を先頭に歩調を合わせ約2kmの駆け足を実施し、年男による勝鬨を挙げ士気の高揚及び団結の強化を図った。
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国分

 1月7日、第12普通科連隊(連隊長・渡辺亘紀1陸佐=国分)及び、国分駐屯地に所在する第8後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊(中隊長・石井1陸尉)は、年始の訓練初めにおいて、鹿児島神宮への参拝を行った。
 隊員たちは、入念な準備運動の後、C装(戦闘服・戦闘靴)で国分駐屯地を出発。片道、約5kmの道のりを走り、鹿児島神宮へ参拝した。
 駐屯地へ帰隊した隊員たちの顔は晴れやかで、新年のいいスタートがきれたようだ。


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