防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   990号 (2018年11月1日発行)
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母子で同じ迪(みち)
自衛隊観閲式
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警戒航空隊(浜松) 空士長 松本 達彦(子)
 まず初めに、今回の平成30年度自衛隊記念日観閲式に参加させて頂けることとなり、部隊、職場の先輩方にはとても感謝しています。そして、この様な国家的行事にまさか母と参加するとは夢にも思っていなかったので、大変光栄です。
 9月下旬、空曹予定者課程を終え、引き続き臨時勤務として空教隊に残りました。空曹予定者課程を終えた余韻に浸る間もなく、すぐに観閲式の訓練が始まりました。10月に入っても熊谷の暑さは衰えず、30度を超える日が何度かありました。そのような中、普段の教練とは違う動作に徒歩要員、そして指導員も悪戦苦闘していたと思います。
 30度を超える炎天下、台風接近に伴う雨風の中での訓練は本当に大変でした。だからこそ、安倍内閣総理大臣の前で行進を終えた後には感慨深いものがありました。観閲台からどのように見えていたか分かりませんが、私としては本番、最高の出来だったと思います。
 航空自衛隊の勇姿を見せることができ、大変光栄です。
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航空救難団(入間) 空士長 松本 悦子(母)
 平成30年度自衛隊記念日観閲式に徒歩要員として、古巣の熊谷基地第2教育群に着いてから約1ヶ月の訓練期間はとても充実していました。
 観閲の徒歩要員になったと夫に伝えた時はかなり驚かせてしまいましたが、同時に迷惑をかけてしまう申し訳なさもあり複雑な心境でした。私自身も、長年のブランクがあるため体力や教練動作が不安でしたが、現役の同期や先輩方に相談したところ、皆さん背中を押してくれました。そしてなによりの励みとなったのは、息子が観閲徒歩要員で参加し、同じ熊谷で訓練ができるという事です。
 任期付自衛官で最年長の徒歩要員としての訓練参加は、他の徒歩要員の方、指導部の方々にとっては、私は接しづらかった存在だったと思います。
 私にとって、今回の観閲式は大変特別なものになりました。平成最後の年に息子と参加できた事は感慨深いものがあります。たまたま任期付自衛官になり、たまたま息子が空曹予定者課程に入り、たまたま徒歩要員になったという偶然が重なっただけだと思っていますが、私も息子も恐らく実感が湧くのには時間がかかるかもしれません。
 息子の晴れ姿は見られないですが、スタンドで夫が見守ってくれたはずです。そして、1ヶ月間共に訓練をしてきた要員の皆さん、気を遣って頂いた指導部の皆さんには本当にお世話になりました。
 今はまだ、任期付自衛官の在り方が確立されていない職場があるようですが、所属部隊である航空救難団には観閲式に参加させて頂き感謝しております。これを機に少しずつ任期付自衛官の活躍の場も増え、自衛隊記念日記念行事に参加する親子が増える事に繋がれば、私達母子の任務は遂行されたのではないかと思います。
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災害派遣へ行く最高のお父さん
  第47普通科連隊即応予備1陸曹 石井 健介さん 次女 石井 あゆみ
 その日、訓練から帰って来たお父さんが、「今日訓練を中止して救助活動をした」「瀬ノ川が大変な事になっとる」と言いました。それから数日後に、災害派遣への出動命令の連絡が入り、行く事になりました。そして4日後。いつもの様に「行ってくるね」と言って出て行きました。
 私のお父さんは即応予備自衛官です。いつもは普通に仕事をしていて、時々土曜日、日曜日など仕事を休んで訓練へ行っています。そんな中でも、仕事も訓練も無いときは家族みんなで遊びに出掛けます。私達は、お父さんの訓練の大切さを実感した出来事がありました。去年、ハウステンボスへ行く途中の佐賀県の高速道路でトラックが事故を起こして横転をしていて、運転手さんが窓と道路の隙間から頭と手を出していました。お父さんは、すぐに車を追い越して停めると私達に「降りるなよ、お姉ちゃん発煙筒を取って」と言ってそれを持って煙が出ている車に走って行って発煙筒を投げるのが見えました。エンジンを切り、運転手さんを助けて救助の人が来て交通整理を始めると、ニコニコしながらお父さんが「良かった。さあ行こうか」と言って戻ってきて何事もなかった様にまた運転していました。あまりの事に声も出ませんでしたが、少しずつ落ち着いてきたので「大丈夫?」と聞くと「ん?訓練と一緒」と言い、普通の事の様に振舞うお父さんが格好良いと思いました。お母さんが「表彰してもらえるんじゃない?」と言いましたが、「褒めてもらう為に助けた訳じゃあないし、事故処理まで居たらハウステンボスに行かれんけえ」と言っていました。こんな事をサラッと言えるなんてビックリでした。私は普段お父さんが自衛隊でどんな訓練をしているのか、あまり聞いたことがないし、特に気にもしていませんでした。でもあんな事が目の前で起きた時、冷静に動けて、笑顔で私達に心配させない様に振舞えるなんてきっと心も身体も厳しい訓練に耐えているからなんだろうな、と思いました。そして日々の訓練の大変さを私達に感じさせないなんてすごいと思いました。私のお父さんは衛生隊員をしているらしいです。そんなお父さんが救助活動へ行っている間、私達はテレビのニュースがとても気になり見ていると、土砂が道を塞いで車や家が押し流されて、水が町にあふれていてとても恐ろしいニュースでした。呉の町は私達家族にとって小さな頃からよくお父さんが呉ポートピアへ遊びに連れて行ってくれたり、いつも呉市民プールへ行く時に通る途中にある天応の公園などで一緒に遊んだ楽しい思い出のある景色ばかりだったのに、私が見たテレビの中の呉の見慣れた道は全然違う世界の様になっていました。そんな中、自衛隊や消防、警察の人達の大変な活動を見て、頑張れ!と思いました。
 救助活動から帰って来たお父さんは、疲れてて、服も汗でグチャグチャだったけど、一生懸命に頑張っていた姿が私には、はっきりと見えました。久しぶりに会ったお父さんは頼もしくてニコッと笑った顔がすごく優しくて最高のお父さんだなと思いました。

自衛隊式ダイエット法と自衛隊体操を公開
自衛隊LIFEHACK CHANNEL 2
第3弾 <陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課>
 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課は、10月1日より「自衛隊LIFEHACK CHANNEL SEASON2 第3弾」を公開した。今回は、これでメタボ対策もバッチリ!?自衛隊体育学校監修の「自衛隊式ダイエット法」と各自衛隊で行われている「自衛隊体操」を紹介。
 「メタボリックから自衛せよ!自衛隊式ダイエット」と称して、腕立て伏せとスクワット、腹筋、食事法等の4つ動画を公開。「誰もが続けやすく簡単な方法」がコンセプトだから、ぜひとも実践してみたい。
 「本気の!自衛隊体操の仕方」動画では、そのタイトル通り本気で陸海空自の体操を披露。たった5分で汗だくになるほど実はハードなもの。動画を見ながら一緒にやってみよう。
 「自衛隊LIFEHACK CHANNEL」と「平成30年度自衛官募集CM〜『それぞれの思い』篇〜」が見られる自衛官募集サイトはhttp://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

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