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自衛隊ニュース   982号 (2018年7月1日発行)
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ジブチに秋田の竿燈が初上陸
 アフリカのジブチ共和国で活動している第9次派遣海賊対処行動支援隊(司令・岩上隆安1陸佐)警衛隊(秋田・第21普通科連隊)の隊員は、秋田の伝統芸能(竿燈)を披露した。自衛隊の唯一の海外拠点で任務に就いている隊員は、3月5日にジブチ国内(仏文化会館)、3月14日に在ジブチ伊軍基地、4月15日に在ジブチ仏軍基地で、拠点と関係の深いジブチ共和国民、ジブチ駐留軍関係者との繋がりを深化することをテーマに竿燈を実施した。
 竿燈祭りは、例年1回実施され、青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと並んで東北の三大祭りの一つである。祭りは、国重要無形民族文化財に指定されており、秋田市の各町内から重さ50kg、長さ12mの280竿を超える竿燈が、46個の提灯に五穀豊穣、無病息災を願って灯りを燈し、まるで夜の天の川のような光景で道路を埋め尽くす。
 ジブチで竿燈を披露するために、数多くの部品、衣装をアフリカまで輸送する手段、現地開催場所、日程の調整、観衆への日本文化の理解、派遣任務中の技術の向上、数多くの苦労はあったが、秋田県竿灯協会、ジブチ市民、各国在ジブチ駐留軍、自衛隊秋田駐屯地の支援のもと開催することが出来た。様々な困難を乗り越えて開催された竿燈は、演技者が平手、額、肩、腰、それぞれの場所に乗せて、巧みにバランスをとりながら見事な演技を披露し、自衛隊が発する合いの手にのせて、最初は遠慮がちにしていた観衆は次第に雰囲気が融合し、しまいには大声で「ドッコイショー、ドッコイショー」と大きな掛け声を発し、立ち上がって手を叩くなど、会場全体が大きく湧き立った。
 観衆からは「私も竿燈を上げてみたい」「夜空に幻想的な光りが浮かび上がりきれいだった」などと絶賛した声が多く寄せられ、「日本は素晴らしい」「日本の伝統文化を今後も披露して欲しい」との賛辞が送られた。披露した隊員からも「秋田の伝統文化をアフリカで披露でき嬉しかった」「観衆と一体となったことでより演技に熱が入った」と語った。

WLBに少林寺拳法
少林寺拳法 防衛省(市ヶ谷)支部
 市ヶ谷地区で精力的に活動し、各種大会で活躍している少林寺拳法 防衛省(市ヶ谷)支部は、随時部員を募集している。生形良隆支部長に話を聞いた。
「防衛省支部は、市ヶ谷地区に勤務する方(勤務経験がある方を含む)であればどなたでも入部できます。現在、内局、各幕、部隊、地方防衛局、他省庁などから多くの隊員等が所属しています。練習は毎日昼休み、夜は金曜日を中心に、市ヶ谷厚生棟二階体育館で行っています。全自衛隊少林寺拳法連盟(岩田清文会長)に所属しており、自衛隊大会に出場できるほか、関東実業団大会や成績によっては少林寺拳法連盟が主催する全国大会にも出場することができます。少林寺拳法は、多彩な護身の技術を体系的に身につけることができ、初心者や女性も大歓迎。年齢層も幅広く、それぞれのペースで練習を行っています。合宿やバーベキューなどのイベントも盛りだくさんです。充実したプライベートは、仕事にも好影響を及ぼします。WLBを実現するためにいかがですか。 まずは、見学・体験からどうぞ。体育館で気軽に部員にお声がけください」
 防衛省支部は、6月9日、千葉県浦安市運動公園総合体育館武道場で開催された、2018年度少林寺拳法関東実業団大会に出場し、好成績を収めた。当日は、少林寺拳法連盟本部等から多くの来賓を迎え、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木から32団体、約120名の選手が一堂に会し、白熱した競技が繰り広げられた。
 防衛省支部の成績
【組演武】マスターズAの部優勝 川鍋孝司五段、マスターズBの部優勝 坂本卓己五段、男女の部優勝 生形良隆五段・小田遥三段
【単独演武】 段外の部 第二位 志村朋宏四級
【団体演武】 優勝 防衛省A(財木正昭六段・松本裕児四段・川鍋孝司五段・生形良隆五段・坂本卓己五段・猪股精一初段)、第三位 防衛省B(楠幸太三段・淡路陽介三段・梶山信一三段・小田遥三段・中宇地正和三段・山口啓一郎二段)

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