防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   974号 (2018年3月1日発行)
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29年度航空保安管制競技会
12個部隊がレーダー管制の能力を発揮
 航空保安管制群(群司令・太田久雄1空佐=府中)は、1月23日から25日、小牧基地において平成29年度航空保安管制競技会を実施した。航空保安管制競技会は、年度練成訓練の成果について、各部隊の能力を評価するとともに、技量向上を促すことを目的として毎年実施しており、評価対象は飛行場管制、レーダー管制及び飛行管理から年度ごとに選定している。本年度は、レーダー管制を評価対象とし、当該業務を任務の1つに持つ12個部隊がその実力を競い合った。
 競技は、第5術科学校(校長・秋山圭太郎空将補・小牧)の総合実習講堂でシミュレーターを使用して実施され、本競技会に向けて厳しい訓練を積み重ねてきた参加者たちは、緊張感漂う競技会場の雰囲気に気負うことなく、訓練の成果を十分に発揮した。
 審査は、航空管制官の審査員に加え、操縦者2名を特別審査員として迎え、安全性及び効率性を主眼として多角的に実施した。結果は、浜松管制隊が優勝の栄冠を獲得し、群司令から表彰状等が授与された。
 閉会式において、群司令は、「我々は航空保安管制のプロであり、プロである以上、決して現状に満足することなく一歩でも二歩でも絶えず、高みを目指す。世界でトップの管制官になるという気持ちを絶えず忘れず、これからも日々訓練に臨んでもらいたい」旨を訓示し、競技会は終了した。
 上位入賞部隊は次のとおり。
優勝▽浜松管制隊、準優勝▽千歳管制隊、第3位▽松島管制隊

FM八女でPR
<2高群8高隊>
 広報活動の一環として、第2高射群第8高射隊(隊長兼ねて高良分屯基地司令・兵藤浩太郎2空佐)の隊員2名が、福岡地本の要請を受け、基地近傍であるラジオ局の番組に出演した。航空自衛隊の警備職域について紹介し、入隊希望者や自衛隊に興味のある方に、自衛隊の日々の活動や行動の理解を深めてもらう機会になった。
 出演したラジオ局の番組は、福岡県八女市で放送されているFM八女の午後1時15分から始まる「131GOラジオミッション」。約15分という短時間の生放送であったが、心地よい緊張感の中、はきはきとラジオパーソナリティの質問に答え、航空自衛隊の警備職域についてアピールできた。
 今回出演した隊員2名は、「放送される地域が限られたラジオであるが、少しでも自衛隊についての理解を深めてもらい、このような広報活動が隊員募集につながれば」と語った。

学生有志228名がゴミ拾いボランティア
<防大>
 2月3日、午前6時より防衛大学校学生有志228名がゴミ拾いボランティアを実施した。平成26年度前期学生隊学生長付であった山本玲学生の発案で始まったこのゴミ拾いボランティアも今年で5年目を迎え、計15回目の実施となった。今回は防衛大学校周辺、観音崎公園、観音崎京急ホテル周辺、走水神社、防衛大学校正門から京急馬堀海岸駅まで続く道のり等の環境美化に努めた。
 本ボランティアの目的は、1つ目に「日頃から様々な支援をいただいている防衛大学校の近隣住民の皆様に感謝の意を表すこと」、2つ目に「周辺地域の環境美化に貢献し、横須賀市民の一員であることを改めて認識すること」、3つ目に「学校生活における士気の向上に繋げること」である。防衛大学校学生は訓練や校友会、休日などにおいて近隣地域のお世話になっていることも多いが以前は地域住民との関わりは非常に限られている状態だった。しかし、本ボランティアを行うようになってから地域住民から感謝の声が届くようになる等、地域住民と交流を持つ良い機会となっている。
 本ボランティアは前年度までは平均100名程度の参加であったが、今年度は200名を越える参加となり、今回は過去最高の参加人数である228名が参加した。回数を重ねるごとに学生に対する募集方法やゴミ拾いのルートなど改良を重ねた結果、本ボランティアの意義をより多くの学生が理解したことが全体的な参加人数の増加、学生の士気の向上へと繋がり始めたのではないかと考えられる。
 本ボランティアのように小さなものと思われる活動であっても環境美化のみならず、近隣住民による理解の増進、更には学生自身の人格を高め、幹部自衛官としての素養を高めることに繋がる。今後、後輩たちの手にこの活動が引き継がれ、より一層盛んになることが望まれる。

第40回定期演奏会
<大湊地方隊>
 大湊地方隊(総監・中西正人海将)は1月20日リンクステーションホール青森において大湊音楽隊第40回定期演奏会を開催した。
 「オリンピック〜頂への挑戦〜」と題した第1部(指揮・副隊長・森田信行2海尉)のオープニングはソウル五輪のテーマ曲「オリンピックスピリット」。金管と打楽器群による快活かつ華々しい幕開けで平昌五輪の成功を祈念した。次いで横須賀音楽隊ヴォーカリスト中川麻梨子3海曹による歌で歌劇「蝶々婦人」から「ある晴れた日に」など2曲を披露。中川3海曹の深みのある声で会場を包み込んだ。第1部のラストは東京五輪の次の開催地がパリとなった事を祝して「パリの喜び」。「天国と地獄」でお馴染みのフレンチカンカンなどオッフェンバックの数々の名曲が登場するユニークな曲を熱演し、聴衆を魅了した。
 第2部(指揮・隊長・長岡英幸1海尉)は「40thメモリアル」をテーマに据え、吹奏楽の名曲「アルメニアン・ダンス・パート1」でスタート。2曲目は第40回を記念した委嘱作品「艦(ふね)の記憶」。厳しい自然環境にも負けず任務に邁進してゆく大湊地方隊の活動を描いた作品である。初演が終わり会場に訪れていた作曲者・石毛里佳氏が紹介されると客席からは大きな拍手が沸き起こった。
 P.スパーク作曲の追悼曲「クワイエットモーメント」をはさみ、プログラムの最後を飾ったのは2016年に惜しまれつつ亡くなった真島俊夫氏の作品から「富士山〜北斎の版画に触発されて〜」。日本と西洋のハーモニーが融合された壮大な作品で指揮者と演奏者との躍動感あふれる熱演に会場の拍手は鳴り止まなかった。
 アンコールに応えて「青森メドレー」。「望郷じょんがら」、「りんご追分」、「津軽海峡冬景色」の3曲を中川3海曹が熱唱し、会場はさらに盛り上がった。続いて行進曲「軍艦」を演奏し、第40回の記念にふさわしいフィナーレとなった。

第1回「食育ランチ」
<大湊造修補給所>
 1月17日、大湊造修補給所(所長・高橋賢悟1海佐)では、昨年食育アドバイザーの資格を取得した大湊造修補給所先任伍長の船越潔海曹長が主催で、第1回「食育ランチ」を開催した。
 食育基本法のねらいは、「国民一人一人が『食』を選択する力を習得し、健全な食生活ができる人間を育てる」ことであり、今回は食育基本法を含め、食育について教育しながら昼食を摂るランチョンセミナー形式により行った。第1回目は大造補所長と隊員2名が普段食べている昼食を持参して実施した。
 陸上部隊の隊員は一人で昼食を摂る「孤食」が多い。そこで、大造補所では、今年のテーマに『「孤食」の解消と「共食」の推進』をあげている。食育ランチでは、先任伍長と所員がコミュニケーションを図れるとともに、普段食べている食事の栄養状態や食材等を購入する際の注意点や疑問点等の教育ができ、かつ、家族と一緒に食べる食事の重要性を認識させることができた。また、所員の普段の食生活を知ることができる貴重な場となっている。
 今後も所内では、月2回を標準として継続的に行う予定である。

「中国の情勢」で部外講話
<飛行点検隊>
 1月31日、空自入間基地に所在する航空支援集団所属飛行点検隊(隊司令・吉廣敏幸1空佐)は、部外講師を招き、飛行点検隊隊員約50名と基地所在部隊隊員約90名の計約140名を前に、「中国の情勢」に関わる部外講話を実施した。
 本講話は、個人訓練の一環として、自衛隊員としての防衛教養涵養及び知見の向上のため、安全保障関連の専門家に講話を依頼し実施したもの。
 講師を務めた防衛研究所の塚本勝也主任研究官は、講話に先立ち吉廣隊司令と懇談、飛行点検機をはじめとする入間基地所在の航空機を見学した。
 講話は、「米国の対中戦略と日本の役割」をテーマに、
「米国にとって、中国の軍事的台頭は長期的な懸念材料であり、それに対応した戦略を巡って国内では論争が続いている。米国の戦略の動向は、同盟国である日本にも必然的に大きな影響を与えるため、米国の戦略の方向性と日本の役割の双方に着目する必要がある」という内容で行われた。
 中国の戦略の現状、米国と中国の関係と対応した戦略などについて様々な視点から、情熱的に非常に解りやすく講話を行った。
 聴講した隊員からは、「中国の戦略やそれに対応する米国の戦略の変遷、今後の日本の担う役割などが良くわかった」、「今後、新聞やテレビを見るときに、非常に参考になった」などと大好評だった。
 講演を企画した飛行点検隊も、同盟国として関係のある米国の中国に対する戦略を俯瞰することによって、「今後の日本の進むべき道などについて理解を深める事ができ、防衛教養関連の知識・能力の向上という目的は、十分に果たせた」と手応えを感じていた。

遠く南極の地で「しらせ」成人行事

 昭和基地沖に停留中の砕氷艦「しらせ」で1月9日、成人の祝いが行われた。今回新成人となるのは運用科員の岩本貴宏海士長で、成人の日を迎えるにあたり、氷上での記念撮影や艦長との会食が行われた。当日は新成人を祝うかのように天気は快晴、飛行甲板では澄んだ青空の下、分隊員からの胴上げも実施された。また、遠く離れた母校の横須賀市から市長のビデオレターも届き、思いがけない贈り物となった。
 岩本海士長は抱負として「人生に一度の成人式を南極で迎えることができ、光栄に思います。今まで育ててくれた両親に心から感謝し立派な大人になれるよう励みます」と語っており、決意を新たに今次の任務完遂に臨んでいる。
 しらせは1月13日、物資輸送を完了したものの、今次は周辺の氷が薄く、接岸後、輸送のために数回停留点を変える等、困難を極めた。今後、引き続き昭和基地設営支援、野外観測支援に奮闘中である。


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