防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   973号 (2018年2月15日発行)
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日仏防衛相会談
市ヶ谷のPAC-3を視察
 1月27日、小野寺五典防衛大臣は、防衛省でパリル仏軍事大臣と会談を行った。前日に開催された第4回日仏外務・防衛閣僚会合(2+2)の結果を踏まえ、大枠合意した日仏ACSAの早期署名・発効に向けた協力、海軍種の共同訓練や陸軍種における部隊間交流の活発化等、両大臣は、防衛分野における協力を更に強化していくことで一致した。
 小野寺大臣は、フランスは太平洋に広大な排他的経済水域を有する太平洋国家で、日本の特別なパートナーであるとし、日本は、自由で開かれたインド太平洋戦略を推進しており、共通の利益を有するフランスとの協力を進めていきたい」と発言すると、パリル大臣も今後の日仏間の具体的な防衛協力の進展に期待感を示した。
 北朝鮮情勢については、あらゆる手段により圧力を最大限まで高めていくことを確認した。
 防衛協力では、日仏ACSAの早期署名・発効に向けた協力で一致。部隊間交流では、2月12日、13日に海自護衛艦「ゆうぎり」と仏海軍フリーゲート艦「ヴァンデミエール」が関東南方海域で共同訓練を実施する予定だ。また陸軍種では、昨年11月の山崎陸上幕僚長の訪仏を契機に今後も部隊間交流を活発化していくことで一致した。
 両大臣は会談後に、省内に配備されている地対空誘導弾PAC-3を視察した。パリル大臣は「日本のPAC-3は周辺における安全保障上の脅威から保護するために重要な要素であると理解できた」と述べた。

ライシナ・ダイアローグへ初参加
<統合幕僚長>
 河野克俊統合幕僚長は1月18日、インドで開催された多国間フォーラム「ライシナ・ダイアローグ(※)」に豪軍海軍本部長バレット海軍中将、インド参謀長委員会委員長ランバ海軍大将、米軍太平洋軍司令官ハリス海軍大将の3名と同一のパネルに参加した。これは、防衛省・自衛隊として始めての参加。
 インド太平洋地域における海洋安全保障をテーマとしたセッションが行われた同パネルで河野統合幕僚長は、「自由で開かれたインド太平洋の重要性」「日米豪印の強固な連帯」「国際社会の平和と安定に対する防衛省・自衛隊の今日までの貢献等」について発信した。
 この他、オーストラリア海軍本部長バレット海軍中将、インド参謀長委員会委員長ランバ海軍大将、イギリス統合作戦コマンド司令官デヴェレル陸軍大将、米軍太平洋軍司令官ハリス海軍大将とそれぞれ二国間会談を実施し、地域情勢・安全保障環境に関して認識を共有するとともに、防衛協力・交流の発展について意見交換を行い、相互理解及び信頼関係を醸成した。
※ライシナ・ダイアローグ
インド外務省とインドのシンクタンクORFの共催で、年次で行われている多国間フォーラム

9師団
派遣海賊対処行動支援隊(第9次要員)壮行行事
 第9師団(師団長・納富中陸将=青森)は、1月14日、青森駐屯地において派遣海賊対処行動支援隊(第9次要員約70名)の壮行行事を実施した。
 壮行行事では、青森県知事代理、各協力団体会長をはじめ、派遣隊員の家族も含め、多くの来賓の出席の中、派遣隊員の先任者である齋藤文彦2陸佐(第9師団司令部)が出国準備完了を師団長に報告した。師団長からの「海賊対処に直接携わる海上自衛隊の航空部隊を支える縁の下の力持ちではあるものの、日本から遠く離れた灼熱のジブチにおいて、『誇りと自信を胸に任務を完遂せよ』」との激励に対し、齋藤2陸佐からは「派遣任務の重要性を理解し、日本人、そして自衛官としての誇りを胸に任務遂行に邁進してまいります」との固い決意が述べられた。
 同日、方面総監をはじめ各部隊長、多くの隊員及びご家族に見送られ、第一波の約40名が活動拠点のジブチ共和国へ向け青森空港を飛び立った。29日には第二波の約30名の出発が予定されており、派遣海賊対処航空隊が所在する活動拠点の警備及び維持管理の任務にあたることとなる。

様々な対敵行動に対処
<関西補給処>
 関西補給処(処長・福田和彦陸将補=宇治)は、1月22日から25日までの間、「駐屯地警備訓練」を実施した。
 この訓練の目的は、駐屯地警備計画の深化を図るとともに、隊員各個の対処能力を向上させることとして、本処警備課が担任した。部隊訓練では、駐屯地警備隊を編成し、非常呼集から上番、複哨巡察までを演練し、障害構成訓練、増援部隊(大久保駐屯地第7施設群第380中隊)との連携訓練等も行った。
 22日に編成された障害構成小隊は、氷雨の中、本部庁舎の周りに障害(鉄条網・防護施設)を構築し、指揮手順等の演練が図られた。
 25日には、第4施設団長、第7施設群長、第3施設大隊長も訓練視察に来隊した。
 総合訓練では、各部、間隙無く歩哨をたて、警戒・監視を継続した。処長は駐屯地内をつぶさに視察し、隊員に対して任務、警戒範囲、連絡方法等を確認した。
 様々な対敵行動(ゲリラ)も各所で発生し、歩哨等は敵情の的確な報告、誰何等により、適切に対処した。
 4日間の訓練が終了し、訓練を担当した警備課長永田通成3陸佐は「近年稀にみる最強寒波の中、様々な訓練で検証がなされ、駐屯地警備の深化を図る事が出来た」と述べ、歩哨に立った装備計画部西史義陸曹長は、「機先を制する誰何に心がけました。次に同訓練が実施される時は捕獲術も演練して望みたい」と意気込みを見せた。
 この訓練間は『平成29年度事態対処兵站訓練』も並行して行っており、補給部燃料課では、今津駐屯地に於いて航空燃料補給点の開設・運営を実施した。また、祝園及び三軒屋支処では、第3師団と弾薬交付訓練も実施した。
 関西補給処は、何時いかなる状況が発生しようと、兵站支援任務を完遂すべく、様々な訓練を実施することにより、兵站支援の実効性向上を図って行く。

平成29年度防衛医学セミナー及び防衛衛生学会開催
<中央病院>
 2月1日、防衛省A棟講堂(市ヶ谷駐屯地)において平成29年度防衛医学セミナー(担任:自衛隊中央病院)を開催した。この日は小雨が降る寒い一日であったが、防衛省・自衛隊の高官や衛生職種の隊員ら約680名が参加した。
 セミナーの開催にあたり山本ともひろ防衛副大臣が挨拶し、我が国を取り巻く安全保障環境の変化に触れ、「自衛隊衛生に求められる役割の高度化、救命率向上等を目的とした衛生機能の強化の必要性」について述べた。
 今年度のメインテーマを「防衛医学教育におけるリアリティーの追求」と掲げ、特別講演に作家の北康利氏が「先人に学ぶ、志を持った生き方」、教育講演に自治医科大学外科学教授のアラン・レフォー先生による「Trauma Education For Defense Medicine」というテーマで、セミナーで初の試みとなる英語(同時、日本語字幕)による講演を行った。衛生職種の隊員として必要な「心」・「技」に関する講演であり、聴講した隊員らはメモをとりながら真剣な眼差しで聞き入っていた。
 また、2月2日には三宿地区において第63回防衛衛生学会(担任‥自衛隊中央病院)を開催した。学会には約900名の衛生職種の隊員らが参加し、UNMISS衛生支援(4演題)、特別セッション(1演題)、ランチョンセミナー(1演題)、パネルディスカッション(6演題)、一般口演(307演題)を行い、活気溢れる学会となった。
 現防衛大綱・中期防において衛生機能の強化が示されるなか、自衛隊衛生に求められる機能と役割について認識の醸成が図れた。

 10月17日に発生した航空自衛隊UH-60J救難ヘリコプター墜落事故において、亡くなられました4名の隊員の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。と共にご遺族様及び関係者の方々にお悔やみを申し上げます。防衛ホーム新聞社

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