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自衛隊ニュース   965号 (2017年10月15日発行)
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第2次中隊訓練検閲
自衛官・即応予備自衛官が一体となって任務完遂
<49普連>
 第49普通科連隊(連隊長・前野直樹1陸佐=豊川)は、第5次即応予備自衛官招集訓練の一環として、9月22日から26日までの間、信太山演習場において第2次中隊等訓練検閲(第3中隊及び衛生小隊)を実施した。
 検閲は、第3中隊が「陣地防御」を、衛生小隊が「陣地防御における施設の展開・撤収・治療・後送」を検閲課目として行い、即応予備自衛官55名を含む90名の隊員が受閲、2夜3日の状況下で演練した。
 状況間、第3中隊は中隊長(大谷孝博1陸尉)を核心とし、連隊の作戦に最大限寄与するべく中隊が一丸となり、限られた防御準備期間を最大限に活用、所要の偵察・火力・施設器材調整等を綿密に行うとともに堅固な陣地を構築し、防御戦闘においては組織的な火力及び障害の構成による強靭な防御戦闘を展開した。この間、衛生小隊は小隊長(辻田隆祐2陸尉)指揮の下、戦闘間発生した負傷者のトリアージを実施するとともに迅速的確な応急治療を行い、多くの患者を第一線に復帰させる等、自衛官・即応予備自衛官が一体となって受閲部隊それぞれが与えられた任務を完遂した。
 また、対抗部隊(第1中隊)並びに通信小隊及び狙撃班も本状況間、招集訓練の一環として即自を参加させ練度向上を図った。
 検閲終了に伴い、統裁官は「本訓練検閲で得た教訓を資に、今後更に訓練に励み、引き続き部隊の訓練練度の維持・向上を図るべく日々の訓練に邁進することを期待する」と述べ講評とした。
 また、本検閲において部隊の任務達成に功績のあった即応予備自衛官6名が褒賞状を授与された。

農林水産大臣より感謝状
鳥インフルエンザの防疫、感染拡大防止に貢献
<10師団>

 第10師団(師団長・甲斐芳樹陸将=守山)は9月28日守山駐屯地第10師団司令部において、高病原性鳥インフルエンザに対する防疫措置への貢献により農林水産大臣から感謝状が贈呈された。
 この感謝状は全国で発生した鳥インフルエンザに対し防疫、感染拡大防止に貢献した全国57の自治体・企業等に対して贈られるもので、東海地方では第10師団のほか愛知県・三重県に贈呈された。
 今回のきっかけとなったのは、本年1月14日に岐阜県山県市で発生した高病原性鳥インフルエンザ発生に伴う防疫処置のため、第35普通科連隊(連隊長・相園和宏1陸佐=当時=)を基幹とする部隊を派遣し、16日の派遣終了までの間、24時間態勢で感染鳥の処分、ウイルス付着の可能性のある鶏卵等の処理を行ったもので、延べ人員数約660名を派遣し、約55000羽の鳥の処分を実施する等、感染拡大防止に寄与した。
 感謝状を贈呈するため、吉田竹志農林水産省東海農政局消費・安全部長が第10師団司令部を訪れ、司令部幕僚長(古屋浩司1陸佐)に感謝状が手渡された。この際、「第10師団を始め陸上自衛隊には、全国各地で活躍して頂いたことに感謝します。農林水産省としても引続き鳥インフルエンザの発生、感染拡大防止に務めてまいりますが、発生時の最後の頼みとして第10師団には引き続きご協力をお願いします」と謝辞を贈られると、司令部幕僚長からは「師団管内で鳥インフルエンザが発生したことを想定し、所要の検討をしてきたことが功を奏したと思います。隊員も降雪の厳しい環境の中で、黙々と任務を遂行してくれたと思います」等と返答した。
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<42普連>
 第42普通科連隊(連隊長・末永政則1等陸佐=北熊本)は、9月28日に北熊本駐屯地において、平成28年12月下旬に熊本県南関町で発生した高病原性鳥インフルエンザのまん延を防止するための防疫措置の実施に尽力した功績により農林水産大臣より感謝状を受賞した。連隊は、引き続きあらゆる事態に即応できるよう初動態勢を維持しつつ、日々の訓練に臨んでいく。

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