防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   962号 (2017年9月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 12面

親しまれる部隊に 創立記念行事


上富良野62周年
 上富良野駐屯地(司令・岸良知樹1陸佐)は7月2日、「新たな歩み 〜そして未来へ〜」をテーマに駐屯地の創立62周年記念行事を実施し、約3100名の来場者が駐屯地を訪れた。
 当日は、向山富夫富良野地方自衛隊協力会会長・上富良野町長、今津寛衆議院議員、佐藤正久参議院議員、北海道議会議員、富良野沿線各市町村長をはじめ、自衛隊協力諸団体、歴代駐屯地司令・部隊長等、多数の参列を得た。
 記念式典において、岸良司令は「上富良野駐屯地は地域との密着度が日本一」と述べ、災害発生時の連絡体制の強化のため、富良野沿線6市町村と協定を結んだことについて紹介し、「あらゆる災害に万全の態勢を敷き、地域の皆様からより一層頼りにされる駐屯地でありたい」と述べた。
 式典後の観閲行進においては、観閲部隊指揮官(第4特科群副群長・福嶋満2陸佐)を先頭に、203mm自走榴弾砲、多連装ロケットシステム、88式地対艦ミサイル発射機、96式多目的誘導弾システム、74式・90式・10式戦車に加え、今年から新たに新編された第14施設群の92式地雷原処理車、坑道掘削装置等も行進に加わった。また、富良野沿線6市町村の災害派遣担任部隊は、各市町村旗を掲げ「地域社会との共存共栄」を象徴すべく行進した。
 引き続き行われた訓練展示では、地対艦ミサイル発射機、多目的誘導弾システム等の進入・展開や戦車・自走榴弾砲の空包射撃などが繰り広げられ、更に今年は、駐屯地初となる第1空挺団による降下訓練展示が行われ、パラシュートを開き降下する空挺隊員の姿に、多くの歓声が送られた。
 この他にも、「かみふ自衛隊カレー」の提供、子供の広場、戦車体験試乗及び施設機械の体験操作などが行われ、駐屯地開放の終了時間まで、子供達の賑わう声が駐屯地に響き渡っていた。
1特団・北千歳65周年
 第1特科団(団長・徳川泰久陸将補)は、6月24日、「第1特科団創隊・北千歳駐屯地開庁65周年記念式典」を実施した。
 式典に先立ち、防衛基盤の育成及び隊員の士気高揚等の面で特科団及び駐屯地に支援・協力している方に徳川団長より感謝状が贈呈された。
 記念式典は、山口幸太郎北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会会長・千歳市長をはじめ多数の来賓、市民等が訪れる中、盛大かつ整斉と実施された。観閲式の式辞において団長は、「北千歳駐屯地は千歳市初の自衛隊として昭和27年に開庁以来、陸上自衛隊の中核をなす装備が最も早く導入され、部隊も編成された。地域に貢献しようとする隊員の努力と地域の応援を受け、精強で親しまれる駐屯地に成長してきました」と協力諸団体、地域の方に感謝を述べた。
 式典後の訓練展示は、離島に上陸した敵を撃破する想定で行われ、北千歳駐屯地では初となるF-15戦闘機の飛行や、最新鋭の10式戦車並びに、88式地対艦ミサイル発射機、多連装ロケットシステム自走発射機、203mm自走榴弾砲、90式戦車等が連携して敵を撃破する様子に対し、会場から大きな拍手が湧き上がった。
 他にも駐屯地内では、戦車等体験試乗、装備品展示、ミニコンサート、ちびっこ広場、隊員手作りの野外売店等のイベントが実施され、約3000名の来場者を迎え、地域との一体感を醸成した。
岩見沢64周年 12施群42周年
 8月6日、岩見沢駐屯地(司令・梅木正造1陸佐)は岩見沢駐屯地創立64周年及び第12施設群創隊42周年記念行事を挙行した。
 式典に先立ち、長年にわたり駐屯地に対して、支援・協力をしている協力諸団体に感謝状を贈呈した。
 式典には、松野哲岩見沢市長、稲津久衆議院議員、渡辺孝一衆議院議員、佐藤英道衆議院議員、小川勝也参議院議員等多数が臨席した。
 司令は、式辞の中で「今後とも駐屯地・部隊としての責務を果たし、皆様のお力になれる様、信頼される地域社会の一員であり続ける様、日々努力して参ります」と述べた。
 今年は、式典、観閲行進、格闘展示、訓練展示、装備品展示、94式水際地雷敷設装置・90式戦車・96式装輪装甲車の体験試乗、第11音楽隊の音楽演奏、滝川駐屯地しぶき太鼓及び栗沢太鼓による演奏、子供広場のほか、17の近隣業者が出店した。
 また、地元企業から食材の提供を受け、「岩見沢自衛隊オリジナルカレー」の無料試食を曹友会が行った。
 来隊者からは「式典や観閲行進に参加している隊員さんがとても凛々しく、逞しく感じた」「格闘展示、訓練展示は迫力満点だった」「オリジナルカレーがとても美味しく、また食べたい」「隊員の皆様笑顔で接してくれて、親切に対応してくれた」などの声が聞かれた。
 この日は朝から晴天に恵まれ、日中は気温が上昇し厳しい暑さとなったが、事前から駐屯地隊員が一体となり実施した広報活動の成果もあり、終日大勢の親子連れが詰めかけ、どのイベントにも長蛇の列ができていた。
 当日は約1600名もの来隊者が訪れ、大盛況のうちに記念行事を終える事ができ、地域住民との一体化と信頼感を醸成した。
倶知安62周年
 倶知安駐屯地(司令・三上勝紀2陸佐)は、7月2日、倶知安駐屯地創立62周年記念行事を挙行した。
 当日は心配された天候も回復し、多数の来場者が訪れた。
 式典には、北海道議会議員、羊蹄山麓7ヶ町村長をはじめ多くの関係機関、協力団体また地域の住民の出席を得て盛大かつ華やかな中に行事が行われた。
 司令は式辞において、平素より協力を得ている関係団体等に対する感謝の言葉と、また観閲部隊に対しては「現状の練度に満足することなく、日々錬磨し強くあり続けることが、国民また地域の皆様のかけがえのない生命を守ることに直接結びつくということを常に肝に銘じ、各部隊長を核心として引き続き錬磨に励み実力を蓄えてもらいたい」と述べた。
 訓練展示においては、各関係機関と協同した地震災害時における人命救助の一例を展示し、北海道後志総合振興局、倶知安町役場は現地調整所の開設、自衛隊(北部方面対舟艇対戦車隊)はリぺリングによる被害現場への進入及び救助活動、北海道札幌方面倶知安警察署は警察犬による捜索、羊蹄山麓消防組合は緊急搬送と、各機関が協力し実動的な迫力のある訓練展示で観客を盛り上げた。
 今回の駐屯地創立記念行事を通じ、地域住民から今回のコンセプトである「信頼」を図ることができ成功裏に終了した。
北部方面混成団6周年
 北部方面混成団(団長・井上一1陸佐)は、7月14日、混成団創隊6周年記念に伴う祝賀会を混成団後援会の共催で千歳市内の部外施設(ホテルグランテラス千歳)において実施した。
 祝賀会は、道内の各地から隊員やOB、来賓等、約160名が参加し、賑やかに開催された。
 祝賀会に先立ち、混成団長からの「感謝状贈呈式」も行なわれた。
 混成団は2011年4月に創隊し、主な任務は北部方面隊陸曹・陸士の人材育成。第1陸曹教育隊(東千歳)、第120教育大隊、第52普通科連隊、冬季戦技教育隊(以上真駒内)で編成している。
 2014年3月に地元(千歳)で後援会(入口博美会長)も発足し、広報紙「北混団」を発行している。
 井上団長は冒頭のあいさつで、同混成団の創隊当時を「(創隊)当時は東日本大震災の真っただ中でゼロからの立ち上げだった」と振り返り、「6年で業務も軌道に乗った」と強調。「人材育成は10年後、20年後に成果が出る。将来に責任を持つ気持ちで仕事をしている」と力を込めた。
 入口後援会長も「千歳の人間として部隊と数多く接する。若い隊員を立派に育て上げている混成団を支援していきたい」と改めて決意。来賓の山口幸太郎市長、梅尾要一、太田憲之両北海道議会議員も祝辞を述べ、鏡開きのセレモニーや民謡、三味線演奏で華やかに節目を祝った。

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2017 Boueihome Shinbun Inc