防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   959号 (2017年7月15日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
株式会社さつき苑 中村省吾
中村氏は平成23年8月に、海上自衛隊第1整備補給隊整備補給統制班を3海佐で定年退職。59歳

 私は、平成23年8月に第1整備補給隊勤務を最後に定年退職しました。当時、地方での再就職の難しさは先輩方から聞いており、いざ自分が再就職する時も就職先がなかなか決まらず非常に焦ったことを思い出します。そんな中、鹿屋就職援護室のご尽力により退職翌日からホテルさつき苑に再就職することができ、早いものであれから6年が経とうとしています。
 ホテルさつき苑は海上自衛隊鹿屋航空基地の近傍に所在し、ホテル事業だけでなく、ウェディング、各種宴会、和洋中のレストラン等色々な事業を手掛けています。私は管理部用度係として、アルコール飲料、会社の消耗品等の調達管理を主な仕事としていますが、この他にも、設備の点検修理、披露宴及び宴会等の支援(会場設営、片付け、飲み物の準備等)をしています。披露宴の片付けや翌日の準備で時には帰宅が深夜になることもあります。
 入社が決まった当時、ホテル勤務が務まるかとても不安でしたが、自衛隊で航空機の部品調達、データ管理等の業務に従事していたこともあり、ホテル勤務でも同じような業務であったことから、自衛隊での業務が非常に役立ち、自信をもって勤務することができました。また、自衛隊勤務の余暇を利用して各種資格を取得していたことから、資格を取る上で勉強した知識が現在の仕事の様々な場面で役立っています。
 私がこの会社に入社できたのは、パソコンを少し扱えたことや各種資格を持っていたからだと思っています。資格は再就職に有利かというと必ずしもそうではありませんが、勉強して得た知識は必ずどこかで役立つはずです。そして、私がホテルという自衛隊とはまったく異なる職場で6年も勤務できているのは、現在の職場環境が良好なことは勿論、自分自身が少しでも周囲と打ち解けることを心掛けた結果だと思っています。

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(防衛ホーム英語教室)
トライ ナッ タ メイク ウェイヴズ
Try not to make waves!
波風立てないでね!

 暑い日が続いています。九州地方の大雨は未曾有の災害をもたらしました。いまだに天候は安定していません。被災地の皆様の安全と一刻も早い復興を祈念申しあげます。自衛隊も連日の災害派遣で本当にご苦労様です。任務の遂行のうらには、大変な自己犠牲と努力があると推察いたします。くれぐれもご自愛され、お励みください。

 今回のフレーズは"Try not to make waves!"「波風たてないでね!」です。tryは、試みることです。try not to〜で、「〜をしないでください」という意味になります。make wavesは、「波をたてる」です。直訳すれば、「波を立てるようなことをしないでください」になります。実際には、「波風をたてるな」、「円満に解決しなさい」といった意味で使います。「穏便によろしく!」といった現代風な感じでもいいかもしれません。暑くなると、頭のほうもヒートアップ(過熱)して、つい直接的で、きつい言葉でコミュニケーションしがちです。軽くアドバイスをして、穏やかに過ごしたいものですね。

 これからさらに暑さは増し、今夏は、猛暑になるような気配ですね。被災地の復旧を祈念しております。隊員の皆様も健康にくれぐれも留意され、お励みください。我が家のベランダにも、例年通りアゲハチョウがきて、柑橘系の植木にタマゴを産み付けていきました。現在は、青虫に成長しています。自然の営みの繰り返しを様々な思いで見つめています。それでは陽気に楽しい、ストレスの少ない生活をお楽しみください。
<スワタケル>


雪月花
 今や思い出の料理になったともいわれるウナギ料理。5千円、1万円も出して食べる人がそんなにいるとも思えないが、ついに「蒲焼きを焼く香りをデパートで嗅いで急いで家に帰ってご飯をいただく」という落語の上をいくような人も現れている(朝日新聞)。いつまでたってもウナギは筆者にとっては憧れの料理だが、昔から鰻を食べてはいけないという慣習を引き継いでいる所もある。岐阜県に住む大学時代の同級生が教えてくれた。郡上踊りで有名な岐阜県郡上市の美並町粥川という集落だった。聞いてみると大昔、6月の土用に雪を降らすなど大暴れする妖鬼がここを流れる長良川に逃げ込んだがどうしても見つからない、この時現れた一匹のウナギが妖鬼のいるところに先導してくれて無事退治することができ村に平和がもどった。以来、地元ではウナギは神様の使いとして大事にされ現在もこの慣習は続いている。獲らない食べないで鰻が大量に発生し、大正13年(1924年)には「粥川のウナギの生息地」として国の天然記念物にも指定された。郡上節には「うなぎ見るなら粥川へおじゃれ、川はうどんの桶のよう」と歌われている。一時、鰻の病気が発生し生息数は減ったが指定は続けられており地域の自慢になっているようだ。美並町は今は鮎の友釣りで人気のスポットになり、また全国に多くの円空仏(木喰仏)を残した円空上人が得度したのも粥川寺と言われている。

水交会のロゴマークを制式化
「5つの錨を支える桜」を再認識

 水交会では従来から慣例的に使われてきた、桜と錨をデザインしたロゴマークの規格を平成29年3月15日より制式化した。
 ロゴマークの意味するところは、5つの錨が横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊の警備区、即ち現役海上自衛隊員を、桜の花が水交会会員を表わし、海上自衛隊を後ろからしっかりと支えている様子を表現している。水交会の活動の柱の一つである『海上自衛隊が行う諸活動への協力』を象徴したデザインとなっている。
 ロゴマーク使用の際は、水交会のホームページで利用規約を確認の上使用して下さい。
【水交会入会希望者募集↓左のQRコードからアクセスして下さい】


第5回陸海空自衛隊 准曹OBと現役の集い
 6月24日、横須賀市にある記念艦三笠で「第5回陸海空自衛隊准曹ОBと現役の集い」を開催した。
 集まった陸・海・空の現役及びОBは約120名。今回は元海将補の落合たおさ(俊のにんべん部分が田)氏による講演を行った。落合講師は、湾岸戦争後の外交上のダメージ払拭に大きく寄与したペルシャ湾掃海派遣(1991年4月〜11月)部隊の指揮官であり、自衛隊初の海外任務の指揮官であった。511名の隊員と洋上で過ごした日々の話を、当時の背景を加えながら解りやすく講演した。
 この講演だけは、陸海空自衛隊准曹ОBと現役だけでなく家族等にも貴重な話を聞いてもらおうと門戸を開いたため約170名の聴衆者となった。「話を聞いて涙が出て来た、自衛隊の凄さの一辺を聞いた気がする」「他国とは雲泥の差がある旧式の装備を隊員の練度で補ったという考え方に感銘した」などと、大反響だった。
 陸海空自衛隊准曹ОBと現役の集いは、「陸海空自衛隊准曹のОB・現職相互の親睦を深め、強固な絆と自衛隊准曹制度の更なる発展を期す」ために、統幕・陸・海・空准曹経験者が立ち上げたもので、毎回多くの准曹ОB・現職が全国から集まって来る。統合幕僚監部に統幕最先任が出来て5年、陸上自衛隊最先任上級曹長が出来て11年、海上自衛隊先任伍長が出来て14年、航空自衛隊准曹士先任が出来て11年。まだ、課題もある陸海空先任准曹制度だが、ОBの「もっと制度を良くしよう!准曹先任のあるべき姿を理解してもらおう!ОBになってからの夢をもっと持てる様に」という気持ちには並々ならぬものがある。そして、何より「OBになってもこんなに楽しくやっています!」という姿勢を一生懸命見せている事に頭が下がる。会の益々の発展を祈念します。

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