防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   950号 (2017年3月1日発行)
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第20回アジア太平洋諸国海軍大学セミナー開催
 2月22日から27日の間、海上自衛隊幹部学校(学校長・大塚海夫海将)は「第20回アジア太平洋諸国海軍大学セミナー」を開催した。本セミナーはアジア太平洋諸国の海軍大学教官等との研究会を通じ、学校教育及び学校教育の資を得ること、及びセミナー参加者との意見交換、部隊等の研修を通じ、相互理解を深めるとともに、セミナー参加国との信頼醸成に寄与することを目的としており、平成9年度から続いている。
 今年度は、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、フランス、インド、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、韓国、ロシア、シンガポール、タイ、イギリス、アメリカ、ベトナムの15ヵ国から海軍大学大佐クラスの研究者等がそれぞれ1名参加、国内からも研究機関から3名、海自幹部学校から1名がパネリストとして参加した。また国内外から聴講者として32名が参加した。
 開会式では、二川達也海上自衛隊幹部学校副校長が「自由闊達な議論を尽くしてお互いの相違を理解し、今後のアジア太平洋地域の平和と安全に資する信頼醸成、あるいは秩序維持といった様々な取り組みのあり方を考察したい」と挨拶をした。続いて、3月から海上自衛隊史上初の米海軍大学に教授として着任する、前海幕長武居智久氏が登壇。「海上作戦における時間と手段」をテーマに基調講演を行い、「アジア太平洋地域の海洋安全保障の多くは多国間の協力がなければ解決ができない」等と述べ、時にユーモアを交えたプレゼンテーションを行い、参加者を惹きつけていた。

沖縄の子供達に雪をプレゼント
〈海自・第5航空群〉
 海上自衛隊第5航空群では2月14日から2月16日にかけて、年間を通じて温暖で本物の雪に触れる機会のない沖縄の子供達に、雪のプレゼントを行った。
 雪のプレゼントは地域交流事業として毎年この時期に行っており、八戸に所在する第2航空群の隊員が青森県の山中で採取した雪を訓練のため八戸航空基地に進出した第5航空群のP-3C哨戒機に積み込んで沖縄まで輸送している。なお、沖縄からは雪のプレゼントのお礼としてさとうきびを八戸の子供達に届けている。
 今年は那覇市周辺の病院や宮古島の小学校など計6ヵ所の子供達に約800キロの雪を届けた。
 雪を採取しに行った当日は八戸に寒波が押し寄せ、第2航空群の隊員は雪を取るのに苦労したが、おかげで新鮮でサラサラの新雪を採取することができた。
 本物の雪を実際に見て触った沖縄の子供達は、最初は雪を触ってその冷たさに驚くだけだったが、すぐに慣れたのかシャベルで雪を掘ったり雪だるまを作ったりと冷たさで手の感覚がなくなるまで雪で遊んでいた。また、同行した隊員が擬似的に雪を降らせると、興奮しながら競うように「降雪」を体感した。
 雪遊びが一段落したところで、子供達から雪をプレゼントした隊員達に対して元気なお礼の言葉があり、今年の「雪のプレゼント」も大盛況だった。

館山総合高校マラソン大会支援
〈海自・第21航空群〉

 第21航空群(群司令・益田徹也海将補)は、2月10日、館山市内の館山総合高等学校のマラソン大会を支援した。
 大会は学校周辺の交通事情から、館山航空基地の外周道路を走行コースとして提供するもので、今年で15回目を迎えた。
 館山総合高等学校の1・2年生男女249名の生徒が参加し、午前10時に1年生の男女が、11時に2年生の男女がそれぞれスタートした。
 強風の中、男子9キロ、女子6・4キロの基地内マラソンコースを力強く走り、自らの限界に挑戦した。生徒たちはヘリコプターが飛行する姿を間近に眺めながら館山航空基地隊員の応援を受けつつ、見事完走した。
 ゴール地点では、走り終えた生徒たちの渇いたのどを潤すため、千葉地方協力本部による給水支援が行われた。大会終了後、基地体育館での表彰式では、入賞者の副賞として21航空群の記念品が贈呈された。
 館山航空基地では、今後もこのような支援を通じて地域との交流を図り、積極的な広報業務を推進していく。

大湊海自カレー普及促進事業協定調印式
 中西正人大湊地方総監、宮下宗一郎むつ市長、其田桂むつ商工会議所会頭の3者は、2月6日、護衛艦「せとぎり」艦内において、むつ市が発起人となる「大湊海自カレー普及促進事業協定」を締結した。
 「大湊海自カレー普及促進事業」は、本事業に参加する店舗が艦艇等の味を忠実に再現したカレーの提供を通じて、地域活性化や観光交流人口の拡大、海上自衛隊のPRにつなげるねらいである。
 カレーを提供する店舗は、海上自衛隊大湊在籍の艦艇部隊や陸上部隊の調理員からそれぞれ独自のレシピを学び、忠実に再現して艦長らから認定を得るものである。提供店舗も最大10店舗となる予定で、今年6月ごろにも一部で提供が始まる。
 同様の取組みは、横須賀市や呉市でも行われているが、むつ市の場合は初の試みとして、隊員が艦内で使っているものと同様のステンレス製プレート(通称‥テッパン)に盛り付けたカレーを各店舗で提供する。
 6日は、護衛艦せとぎり艦内でカレーの試食があり、ラッシー(インド料理の乳飲料)と青森県内で有名な焼肉のたれを隠し味にしたカレーが提供された。
 式を終えたむつ市長は、「海自カレーは眠れる地域資源。これを掘り起こして地域活性に活用していくとともに、海上自衛隊の広報活動につなげていただければ」とコメントし、中西総監は、「艦艇や陸上部隊自慢のカレーに関する技術協力を通じ、積極的に地域に貢献していくとともに、地域振興や観光振興につながるよう協力していく」と述べた。

保育園研修で園児と交流
〈大湊地方総監部〉
 大湊地方総監部(総監・中西正人海将)は2月7日、むつ市との「隊員家族あんしん協定」に基づき、ゆきのこ保育園(入園児129名)の協力を得て保育園研修を行い、隊員10名が参加した。
 この研修は、災害時等に開設する子供一時預かり所において、保育担当となる隊員の教育のために保育の現場を体験し、児童保育の素養を理解させ必要な技量の習得を図ることを目的に実施したものである。
 研修では、隊員が0歳児から5歳児の各班に分かれ、園児達と一緒に体操やゲーム、昼食等を共にした。隊員は日ごろの業務と異なる内容に戸惑いながらも、和気あいあいとした雰囲気の中で研修を受けていた。
 特に、育児経験のない隊員にとっては、園児達とのふれあいは貴重な体験となった。また、保育士との交流により、子供の面倒を見るうえでの留意点や子供を事故等から守るための遊具等に対する安全対策の重要性を認識した。
 大湊地方総監部では、「災害派遣等の緊急登庁時に子供一時預かり所が有効に機能し、隊員が安心して任務に邁進できるよう、継続して研修や訓練を通じて態勢を維持していく」としている。

3自衛隊協同で雪像作成支援
 〈海自・稚内基地分遣隊〉
 海上自衛隊稚内基地分遣隊(隊長・奥村武士2海佐)は、2月11日、12日に、稚内における冬季最大のイベントである「2017わっかない氷雪の広場」において、稚内青年会議所の依頼に基づき、航空自衛隊稚内分屯基地(司令・中塚千陽1空佐)及び陸上自衛隊稚内分屯基地(司令・森田竜也2陸佐)と協力して巨大「ガリバー」雪像を作成し、多くの市民、観光客に好評を得た。
 「氷雪の広場」のメイン会場となった稚内北防波堤ドーム公園には、前日までに作成された氷の滑り台、カーリング、スノボー体験コーナー、雪合戦場、飲食店ブース等がとり巻く中心に、有志団体、一般応募の雪像が約20体並んだ。有志団体作成の雪像が、縦横高さが1・5~2m規模の大きさなのに対し、3自衛隊協同作成の「ガリバー」は、概ね長さ15m、奥行き4m、高さ3mという、他を圧倒する巨大なモニュメントとなった。「氷雪の広場」は稚内市内外から2日間で約1万3,000人の観光客が訪れ大いに賑わい、特に巨大「ガリバー」はほとんどの来場者がカメラを向ける目玉雪像としてイベント会場の華であった。
 「ガリバー」作成は1月30日から2週間、天候の良し悪しにかかわらず平日は毎日実施、いつもは同じ敷地内にいながらなかなか業務を共にすることのない3自衛隊の隊員が、凍てつく雪氷との戦い≠ニいう一つの作業に充実した汗を流した。「氷雪の広場」開催前日の2月10日、完成した「ガリバー」の前で、依頼主である稚内青年会議所(代表・高木良樹氏)から3自衛隊指揮官へそれぞれ感謝状が贈呈された。稚内の自衛隊部隊は今後も陸海空3自衛隊一丸となって内外の行事に協力、支援していく。

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