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自衛隊ニュース   946号 (2017年1月1日発行)
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JAXAと研究交流協定締結
〈航空医学実験隊〉
 航空医学実験隊(隊司令・別宮愼也空将補=入間)は11月29日、JAXA(国立研究開発法人宇宙研究開発機構)と研究交流協定をJAXA調布航空宇宙センター(東京都調布市)において締結した。
 航空医学実験隊は、航空医学及び心理学上の研究、航空身体検査、航空生理訓練等を行う航空自衛隊の組織である。航空医学実験隊が部外機関と研究交流協定を結ぶのは、平成27年12月21日に締結した国立研究開発法人情報通信研究機構との研究交流に引き続き2件目である。
 今回両機関で研究交流を行う内容は、(1)操縦者の生体情報計測技術、(2)飛行中の操縦者支援技術、(3)操縦者のワークロード測定技術及びヒューマンエラー評価技術の三項目である=写真。本協定の有効期間は平成32年3月31日まであり、この間、両機関は右記3つの技術について研究交流により研究の効率化と推進を図ることとなる。
 11月29日に行われた署名式では、航空医学実験隊別宮愼也司令とJAXA航空技術部門長伊藤文和氏の挨拶が行われ、航空医学実験隊司令から本交流が航空自衛隊及び我が国の航空安全に貢献すること、またJAXA伊藤航空機部門長から航空機技術の一つの要素である人間工学技術の向上を期待すると説明があった。次に両代表による協定書への署名が行われ、署名は滞りなく完了した。
 最後にJAXA航空技術部門飛行技術ユニット研究領域主幹舩引浩平氏からJAXAの航空ヒューマンファクタ研究の取組紹介、それに対応する形で航空医学実験隊研究企画官重文字幸喜氏から航空医学実験隊の研究概要紹介とそれぞれの質疑応答が行われた。
 現在自衛隊においては、パイロットのストレスや疲労評価、パイロットの能力向上の研究を行っており、一方JAXAにおいては、国産旅客機開発支援、民航機パイロットのヒューマンエラーの解明と対策を行っている。今回の研究協力協定の締結により、これらの研究は交互に協力して実施することが可能となり、両機関の研究の効率的な推進が期待される。
 本研究交流の研究内容であるヒューマンエラー評価技術は、自衛隊航空機及び民間航空機の事故防止に欠くことができない重要な技術であり、かつ自衛隊と民間で共通する部分の多い技術分野でもある。航空医学実験隊とJAXAがこれらに関する研究協力をスタートさせたことにより、航空自衛隊と民間における我が国の航空安全に関する研究の効率的な推進が期待される。

国交省 飛行検査センター研修
〈航空支援集団・飛行点検隊〉
 空自航空支援集団所属・飛行点検隊(隊司令・吉廣敏幸1空佐)は隊司令以下10名が、11月10日、愛知県の中部国際空港内に所在する国土交通省航空局の飛行検査センターを研修のため訪問した。
 今回の研修は、去る4月6日に発生したU-125飛行点検機航空事故の再発防止策の一環と位置付け、他機関における安全管理活動状況の確認や隊員の安全意識の更なる高揚などを一つの目的に実施したもの。
 業務概要や安全管理活動、加えて飛行検査センターが昨年度納入した新しい飛行検査機について操縦、整備、飛行点検などの観点からの研修や意見交換を精力的に実施した。
 飛行検査センターは、中部国際空港を拠点として、全国の航空保安施設等が所要の性能を満たしているか、航空機で実際に飛行して検査を実施している。平成27年10月からは新たにセスナCJ4型機3機を導入し、3機種6機体制で日本の空の安全を保つよう、業務を遂行している。平成23年度からは、ICAOガイドラインを踏まえて、従来の施設に対する飛行検査に加え、計器飛行方式の安全性、妥当性の検証を行う飛行検証業務を開始している。飛行検証業務では実際の飛行により検証を実施する前に、シミュレーターを使用した検証を行い、様々な条件下においても定められた飛行が可能であるか解析し、高規格な最新の飛行方式に対応している。
 研修においては、特に、新しく導入されたCJ4飛行検査機や関連する装備品の説明や見学においては、機能・性能面のみならず、飛行運用、整備業務、飛行検査器材、安全管理活動などについて導入時の教訓や現状及び問題点などを把握することができた。
 意見交換会においては、操縦者、航空機整備員、機上無線員(パネル・オペレーター)、機上無線整備員それぞれの立場において、活発な質疑応答が行われ、併せて同様の業務の実施者として相互理解と親睦を深めるとともに、今後の新機種導入に向けての資とすることができた。また、他機関の安全管理活動に触れることにより、飛行点検隊として、このような悲しく痛ましい事故は二度と起こさないという誓いを新たにした。

スカイキッズコンペを開催
〈航空自衛隊〉
 平成28年12月4日に米軍多摩ヒルズゴルフ・クラブにおいて、日米による「Tama Kids Golf」の活動を支援する「スカイキッズコンペ」が開催された。「Tama Kids Golf」は、米軍多摩ヒルズゴルフコース副支配人藤井 誠氏が平成17年に地域住民と米軍の架け橋とすべく設立したジュニアレッスンプログラムで、「スカイキッズコンペ」は日米連携による同プログラム支援を通じて健全な青少年を育成することを目的として開催されている。
 コンペにはTamaKidsの練習生、空自、米軍、地元自治体等から28名が参加し、温暖で晴れ渡る青空の中、競技が開始された。日頃からゴルフを通じて競技マナーを身に付けた子供たちは、この日も大人たちの中で数多くのナイスショットを繰り出し、安定感のあるプレーを見せつけて大人たちの称賛を浴びていた。
 その後、クラブハウス内で行われた表彰式では、プレゼンターとして杉山良行航空幕僚長から各チームの子供たちに賞品が手渡され、子供たちは一足早いクリスマスプレゼントに非常に喜んでいた。その後、空自を代表して杉山航空幕僚長から「空自と米空軍が共同でこのような行事を支援することは意義深いものであり、継続することが大事である」と述べられ、次に米軍を代表してウインクラー5空軍副司令官からは「日米共同でこのような行事に参加できることは非常に光栄なこと、家族と過ごしているような楽しい時間をありがとう」と述べられた。
 その後は、笑顔の子供たちが見送る中、それぞれがクラブハウスを後にした。

平成28年度 防衛基盤整備協会賞
研究開発等に優れた実績 4社が受賞
 公益財団法人防衛基盤整備協会(理事長・宇田川新一)は11月25日、平成28年度防衛基盤整備協会賞を贈呈した。来賓には、渡辺防衛装備庁長官・外園防衛技監をはじめ、防衛装備庁の各部長・統幕・陸幕・海幕・空幕の防衛部長や装備部長らが参列し、賞の重さを感じられるものであった。
 これは、防衛装備品の生産及び調達に関連し、民間で自主的に行われた研究開発あるいは生産技術の向上など、特に優れた業績を挙げた研究者・技術者等のグループ又は個人に対して、その努力を賞揚するとともに、この種の研究開発等の活動を一層奨励するために、昭和54年から開始されているもの。
 今年は、以下の4社が受賞した。日本無線(株)「航空気象装置JMMQ-M7における省力化・効率化・機動性向上」・藤倉航装(株)「13式空挺傘の開発」・(株)田邊空気機械製作所「護衛艦ガスタービン起動用新型空気圧縮機の開発」・川崎重工業(株)航空宇宙カンパニー「P-1固定翼哨戒機用 全機空力形状の研究開発」

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