防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   941号 (2016年10月15日発行)
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地域との絆 更に強く
地本便り

九都県市合同防災訓練に参加
〈埼玉〉
 自衛隊埼玉地方協力本部は(本部長・長谷川晃久1空佐)、9月1日さいたま新都心周辺で実施された九都県市合同防災訓練に参加し広報ブースを開設した。訓練はさいたま市を震源とする震度6強の地震が発生。地震の規模はマグニチュード7・3。市内全域に被害が発生し、建物の倒壊、交通網の寸断、多数の負傷者が発生しライフラインにも甚大な被害が発生するとの訓練想定で実施された。主会場の三菱マテリアル(株)隣接地では137の機関が参加し救出救護訓練、炊き出し訓練等が行われた。
 自衛隊埼玉地方協力本部の広報ブースでは、災害派遣のパネル展示及び災害派遣活動を紹介するDVDで自衛隊の災害派遣活動をPRした。来場者からは「いつもありがとう」など激励の言葉を頂いた。また、広報ブースを飛び出して自衛官募集のチラシを配布するなど積極効果的な募集広報活動を実施した。
 埼玉地方協力本部は、今後も各種イベントに積極的に参加し自衛隊の理解を深めてもらうとともに自衛官の募集にも繋げていく所存である。

テレビetcには載らない自衛隊活動の説明
〈福岡〉
 自衛隊福岡地方協力本部(本部長・松永康則1等陸佐)福岡地区隊春日分駐所(所長・原田桂一2等陸尉)は、9月6日福岡市立長丘中学校の「総合的な学習の時間」を支援した。
 「総合的な学習の時間」は、平成12年度から始められた事業で、生徒自らが横断的・総合的に課題学習を行う時間である。この度、中学校2年生9名に対し自衛隊の概要および自衛官の採用制度について講話を実施した。
 長丘中学校が所在する福岡市は自衛隊の駐屯地等から離隔しており、自衛官に対してはあまり馴染みのない地域のため、今回の支援は、自衛隊を認識させる絶好の機会でもあった。
 特に、熊本震災をテーマにしたプレゼンでは、テレビや新聞等のメディアには載らない画像や自衛隊の後方部隊の活動についてDVDをもって説明するとともに、自己完結型組織である自衛隊の幅広い任務への対応力を興味津々に見・聞き入っていた。
 また、陸上自衛隊高等工科学校生徒の採用制度説明においては、自衛隊生徒出身の広報官を同席させ質疑応答に応じ、女子学生からは「女子は受験できないのですか?自衛隊に興味があるので出来ることなら入校したい」、「試験は難しいですか?」等の質問があり、職業選択肢の一つとしての関心の高さを伺い知ることができた。一方では、制度そのものを知らない学生も散見され、改めて我々の募集広報要領を見直すことも考えさせられたプレゼンであった。
 春日分駐所では、今後も「育てる募集」に力を入れることとし、将来の自衛官志願者の増加を期待しつつ、広報活動を充実・強化していく。

非常勤隊員
部隊研修を実施
〈栃木〉

 自衛隊栃木地方協力本部(本部長・奥村晶一1陸佐)は、9月21日、非常勤隊員を対象に自衛隊体育学校及び防衛省(市ヶ谷)の部隊研修を実施した。栃木地方協力本部は総員76名のうち7名が非常勤隊員で、その中の4名が全く自衛隊を知らない一般からの採用であり、防衛省・自衛隊を研修し、知見を広めることによる戦力化を目的として計画したものである。
 午前中は自衛隊体育学校を研修し、リオオリンピック銅メダリストの荒井選手と記念撮影をしたのち、資料館見学及び各施設で自衛官アスリートの練習を見学した。
 市ヶ谷では、始めに陸上幕僚監部募集・援護課を訪問し、募集、援護の現状や非常勤隊員の賃金などについて説明を受け、知識の向上を図った。
 その後隊員食堂で昼食ののち、「市ヶ谷台ツアー」に参加し、国賓を迎える儀仗広場や市ヶ谷記念館等を見学した。
 参加者からは「普段働いている地本の上級部隊がどのような業務を行っているかを学べ、自衛隊の組織力の高さを知ることができました」との意見があった。
 栃木地本は、今後もこのような研修を計画し、非常勤隊員の戦力化を図っていく所存である。


各地で合同企業説明会
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第二の人生を目指す隊員
〈奈良〉

 奈良地本(本部長・菅野厚志防衛事務官)は9月13日、生駒市北コミュニティーセンターISTAはばたきにおいて「平成28年度奈良地区合同企業説明会」(自衛隊援護協会大阪支部主催)を支援した。
 本説明会には、県内雇用協力企業24社と来年3月に退職を予定している奈良県出身隊員等23名が参加した。
 面談が始まると、参加隊員たちはそれぞれ希望する企業ブースに赴き、企業担当者から説明される職務内容や雇用条件について真剣に耳を傾け、積極的に質問し、自己PRに努めていた。参加企業の自衛官に対する印象も非常に良く、「中には、資格を持った隊員もおり、即戦力であり、人物的にも好印象でした」また、初めて参加した企業からは、「自衛隊の経験を積んで、良い人材になっていると感じました」との声も聞かれた。
 今後、早期の内定獲得に努め、隊員に対する適職援護を実施していきたい。

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任期制自衛隊生活は人生の回り道ではない
〈茨城〉
 茨城地本(本部長・北川英二1空佐)は、9月5日、土浦市内のホテルマロウド筑波において一般財団法人自衛隊援護協会東京支部主催の茨城県任期制隊員合同企業説明会を開催した。
 今年度の特性として、首都圏任期制隊員合同企業説明会が先行して開催され、隊員の首都圏への流出に拍車がかかることも懸念されたが、茨城県内に就職することのメリット等を事前教育することにより、昨年度よりも多い61名の隊員が参加した。また、企業も隊員のニーズを踏まえ、処遇や福利厚生等が充実している62の企業が参加、求人票の平均年収では282万円と県内大卒者年収に迫る内容となり、求人倍率も6・8倍と優良な売り手市場を確保した。
 面談では、隊員が希望する企業の事業内容や求人内容等の説明について十分理解し、採用面接への近道となるよう、隊員と企業とのマッチングを図った個別面談方式を4回、さらに隊員の視野を広げてより選択肢を増やせるよう自由面談方式を3回実施した。
 個別面談が開始されると、参加隊員は同行している中隊長や先任上級曹長等と相談しつつ希望する業種の企業ブースを積極的に回り、人事担当者からの説明を熱心に聞いていた。
 本説明会に参加した隊員からは「地元にどのような業種、職業があるか良くわかり大変参考になった」「是非説明会参加企業に就職したい」などの感想があった。参加企業からは「自衛隊の任期制隊員は礼儀、規律正しく教育されており、是非とも採用したい」などの声が多く聞かれた。
 また、本説明会には、予備自衛官ブースを設け、予備自衛官制度等の普及を図った。さらに自衛官募集に繋げるため、県内高校の進路担当教諭等7名を招き、実際に面談での真剣な隊員の姿を見て頂いた。最後の面談時間ギリギリまで企業担当者と隊員のやり取りは終始、熱意が感じられ盛況な説明会となった。参加した殆どの高校教諭からは、「組織的に、かつ大規模な合同企業説明会を開催している自衛隊の取り組みを初めて知った」「任期制隊員として勤務しながら多様な資格取得ができることは専門学校に行くよりもメリットがある」などの声があった。また、「具体的にどのような部内外の教育が受けられるのか知りたい」と言った質問もあり、今後の募集業務にも寄与することができた。
 茨城地本としては、任期制隊員の自衛官生活が人生の回り道ではなかったと実感できるよう、引き続き雇用協力企業との連携強化を図るとともに、新規協力企業を開拓し、隊員のニーズにあった就職援護を実施していく。
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説明会に先立ち企業がプレゼン
〈愛媛〉
 自衛隊愛媛地方協力本部(本部長・大関雅宏1陸佐)は8月25日、テクノプラザ愛媛において行われた自衛隊援護協会広島支部主催の愛媛地区合同企業説明会を支援した。
 今年度は新たな試みとして、説明会に先立ち、企業として全参加隊員に伝えたいことをプレゼンテーション形式で発表(企業プレゼンテーション)、全参加隊員が企業担当者からのPRを聞くことにより個別面談の資としてもらった。また、企業担当者より多くの隊員に面談ブースに来てもらえるよう、わかり易い資料工夫を凝らした映像等により各企業をアピールしていた。
 個別面談が実施される説明会には、退職予定隊員28名(陸22名、海3名、空3名)が参加、企業は県内外の27社が参加し、業種についてもバラエティーに富んだものとなり、各人が希望する企業のブースで面談を実施し、参加した半数以上がマッチングし、今年度の愛媛地区合同企業説明会は盛会のうちに終了した。
 なお、本説明会で企業とマッチングした参加隊員は今後、採用面接を受けることとなり、愛媛地本は、就職を希望する隊員の不安事項を払拭し、再就職の援助を全力で実施していく。

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