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自衛隊ニュース   924号 (2016年2月1日発行)
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新たな決意を胸に
各地で訓練始め行事

海自・徳島教育航空群

 徳島教育航空群(群司令・中園博文1海佐)では、1月6日に、年頭訓示及び初訓練飛行が執り行われた。
 今年初の訓練飛行に先立ち、第2格納庫内に整列した隊員約170名を前にし、「プロ意識に根差して自ら行動し、国民の自衛隊に対する信頼を確かにし、期待の上に胡坐をかかず、プロとしてひたむきに前向きに職務に邁進してもらいたい」と群司令から年頭の訓示を受けた。
 引き続き行われた初訓練飛行では、飛行前整列において、第202教育航空隊司令から準備完了報告が群司令に行われ、群司令の「平成28年度初訓練を開始する。かかれ」の命令で、各搭乗員は颯爽と航空機に乗り込んで飛び立って行った。
 当日は天候にも恵まれ、TC—90型練習機、3機編成を組み徳島航空基地を離陸し、隣接する第24航空隊(小松島航空基地)と賀詞交換を行い、大鳴門橋、眉山周辺を飛行、その後、四国八十八か所霊場第一番礼所・霊山寺にほど近い、大麻比古神社上空を飛行し、今年1年、徳島教育航空群の飛行安全を祈願し、初訓練飛行を終えた。

21普連〈秋田〉
 第21普通科連隊(連隊長・前島政樹1陸佐=秋田)は、1月6日、駐屯地内において平成28年の訓練始め行事を実施した。
 訓練開始にあたり、第3中隊藤田3陸尉が「服務の宣誓」を唱和し全体員が続いた。第4中隊渡邉3陸尉の指導による準備運動修了後、連隊長を先頭に連隊本部・各中隊が駆け足行進を行った。寒空の中、各中隊とも大きな声で呼称を掛け合い、その声は駐屯地の隅々にまで響き渡り、今年の訓練に対する強い意気込みを示した。
 駆け足行進終了後、前島連隊長は、「普通科連隊は陸上戦力の骨幹であり、その責務は重大である。気力・体力・技術、その中でも射撃の練度は、自衛官として誇りをもてるよう維持してもらいたい。各中隊は来年度に繋げられるような訓練を進めてほしい」と訓示し、訓練始め行事を締め括った。

東北方面通信群〈仙台〉
 東北方面通信群(群長・木下千敏志1陸佐=仙台)は1月7日、仙台駐屯地において平成28年の隊務を開始するにあたり群朝礼を行い引き続き訓練開始行事を実施した。群朝礼においては新成人となった隊員を紹介するとともに各人の抱負を述べさせた。その後群長以下各部隊長の新年の決意表明後ダルマの目入れを完了し群長を先頭に駐屯地内を1周し、新年において更なる飛躍を図るべく決意を新たにした。

36普連〈伊丹〉
 連隊(連隊長・鹿子島洋1陸佐=伊丹)は、1月7日、伊丹駐屯地において訓練始めを行った。連隊長より年頭の辞があり、今年も隊員、家族及び部隊が輝く年にしようという願いを込め今年の一字「輝」を書き初めた。そして、連隊の車付制度開始式を行い、連隊長から各中隊長に対して車付証の交付を行った。じ後「市街地戦闘訓練」を実施した。
 「市街地戦闘訓練」は閉所訓練装置(89式小銃型訓練用電動エアガン)を使用し、各中隊2個チーム(1個チーム15名)によるトーナメント方式で闘った。戦闘時間7分の間にお互いの陣地間にある4つの建物(フレーム天幕)を経由し敵陣地のフラッグ(さぶろく旗)を奪い合うもので、状況開始の合図と共に各チームは我先に敵陣地を目指した。建物を利用しながら敵陣地に侵入し、敵のフラッグが見える所まで進むと、陣地奥からLAVのガナーハッチを使用した射撃でお互いなかなか目標に辿り着けず闘いは熾烈を極めた。
 中でも連隊本部チームは激しい闘いを繰り広げ、敵のフラッグに辿り着く前に時間切れとなったが、残存する隊員の数が同数であったため小隊長同士の一騎打ち(早撃ち)が行われ、惜しくも負けはしたが、訓練は大いに盛り上がった。
 各中隊僅差ではあったが、第4中隊のチーム「ジャスティス」が優勝に輝き訓練は幕を閉じた。連隊は本訓練で市街地戦闘能力の向上及びさらなる団結の強化を図る事ができ、「真に戦える部隊」に一歩近づいた。

青野原駐屯地
 青野原駐屯地(駐屯地司令・川野静生1陸佐)は1月5日訓練初めとして、全隊員(事務官含む)が参加して、駐屯地から災害隊区の兵庫県小野市にある浄土寺(国宝)まで徒歩行進訓練を実施した。
 当日は深い霧が立ち込める中、駐屯地司令を先頭に青野原駐屯地を出発、過去、集中豪雨により氾濫した加古川(一級河川)沿いを直接確認しながら行進した。また、行進目標である浄土寺(国宝)到着後、国宝浄土堂及び国宝阿弥陀如来像のある境内を見学し、隊員それぞれ新年の決意を新たにした。

20普連〈神町〉
 20普連(連隊長・西村修1陸佐=神町)は、1月7日「平成28年訓練始め行事」を実施した。
 当初、2号隊舎前において、連隊の更なる前進と一年の安全、任務達成の祈願を込め、連隊長、各中隊長等による「だるまの目入れ」を実施した。その後、連隊長は、着任時の要望事項である「常備・即動」「志、そして挑戦」について再度徹底し、特に「新年を迎えるにあたり各人ごと『志』をしっかり立て、それに向かい挑戦し、これからの訓練等に邁進して飛躍ある28年にしてもらいたい」と訓示した。
 引き続き、駐屯地屋内プールにおいて、連隊としては創隊以来初の、水泳訓練による訓練始めを実施した。訓練は、全隊員により25mを泳いだ後、各中隊で選出した30名による、中隊対抗リレー(1人25m)を実施し、プール内は白熱したレース展開及び応援者の声援により大いに活気付いた。
 当日は、報道各社が取材に訪れ、取材を受けた第1中隊齋藤正人3陸曹は、「年の初めから身の引き締まる思いです」と、また、第4中隊須藤順平3陸曹は、「今年は勇猛果敢に訓練に励みたいです」と抱負を語った。
 連隊は、来年度計画されている「戦闘団訓練検閲」に向け、全隊員が連隊長要望事項を胸に、一丸となって邁進して行く。
【中隊対抗リレー結果】
  優 勝 第1中隊
  第2位 重迫撃砲中隊
  第3位 第2中隊

第4師団部隊
 第4師団司令部及び隷下の15個部隊は、平成28年を迎え、それぞれ訓練始め行事を行った。
 各部隊とも「任務必成」に邁進すべく「攻めの心」をもって訓練に臨み、更なる飛躍の年になるよう、決意を新たにした。訓練に参加した隊員は「休暇気分を一掃できました。新たな目標に向けて精進していきます」と述べた。

17普連〈山口〉
 2016年の新年を迎え、第17普通科連隊(連隊長・山口真司1陸佐=山口)の訓練が開始された。
 駐屯地グランドに集まった隊員たちは互いに清々しい笑顔で挨拶を交わし、まず連隊長が「本年も自主的、主体的に物事に取り組もう」と年頭の辞を述べ、引き続き本部管理中隊情報小隊及び狙撃班の隊員の指揮で声高らかに連隊歌を全員で歌い上げた。
 その後、1月1日に3陸曹へ昇任した隊員によるコールで各中隊は元気に駐屯地を走り、寒さを吹き飛ばす掛け声に駐屯地は活気づいた。
 今年1年、第17普通科連隊の隊員が各種訓練や戦技において大活躍し、様々なところで名を轟かせる年となるだろう。

40普連〈小倉〉
 第40普通科連隊(連隊長 ・野崎英二1陸佐=小倉)は、1月7日に訓練始めとして持続走及び綱引きを行った。
 部隊の団結の強化及び士気の高揚を図ることを目的とした本訓練は、連隊長の訓示を受け、各部隊指揮官を先頭に溌剌と足並みをそろえて、新たな気持ちを胸に力走した。
 綱引きでは、各中隊29歳以下と30歳以上の10名2個チームによるトーナメント方式で決戦を繰り広げ、僅差で第1中隊29歳以下が優勝した。
 連隊は、28年の更なる飛躍とともに、より一層強い連隊を目指す。

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