防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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-   924号 (2016年2月1日発行)
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防衛ホーム 俳句コーナー

春宵や娘にマニキュアの指預け    渡辺美惠子
お返しに今朝は隣の雪を掻く     勝又 哲子
島民に同姓多し若布干す       原 つたえ
寒菊や育ての母の叔母老いし     宮本 立男
豆撒に区長駆け付け本門寺      藤原 恋水
初音聞き偕老同穴契りけり      本吉のぼる
青き踏む米寿と見えぬ友の脚     氷川 杜夫
いとけなき子に餌を貰ふ春の鴨    堀川 利枝
本堂の跡てふ丘の梅白し       折口 桂子
春雪のちらつく渡船岸はなれ     門田美佐子
窓越しに春満月の夕餉かな      工藤 青樹
せせらぎに応へて揺るる猫柳     栗原まさる
日脚伸ぶ仕事帰りに友見舞ふ     黒石誠一郎
久に降る雪の楽しさ恐ろしさ     佐藤 玲美
去年の実を一つ留めて榠咲く     滝澤 緋沙
峡の音みな呑込める雪解川      棚橋 活明
賓頭廬の手足を撫づる春灯      谷  勝美

   選 者 吟
春光に煌めく流れ池へ落つ      成川 雅夫


「頑張っています」新しい職場
  活躍するOBシリーズ
  福島市放射線健康管理課 三浦 勝幸
三浦氏は平成26年5月、第44普通科連隊を陸曹長で定年退職。55歳
平成26年の5月に陸上自衛隊を定年退職し、1年が経ちました。
 1年前の不安と焦りの連続であった就職活動がつい昨日のように感じられます。
 この記事を読んでいる方の中には今まさに就職活動中の方や、これから定年退職を迎える方もいると思いますが、私が第二の人生を迎えるにあたり実行したことを述べたいと思います。
 私が第二の職を決めるにあたり自分なりに考えたことは自分は何をやりたいのかそして今の自分は何が出来るのかということです。
 やりたい事、それは「自衛隊で培ったスキルを少しでも福島の復興の役に立てたい」「被災者の心のケアの仕事をしたい」ということです。そのためには、自分には何が出来るのだろう。
 今まで、将来のために何一つ資格や免許を取ることも無く、付配置になっても部隊勤務に追われ就職活動も思うように出来ずに、焦りばかりが募りました。そこで、私の出した結論は「自衛隊で培った気力・体力・責任感」は当たり前、私が自衛隊勤務で培ったスキルは、惨事対応カウンセラーとしての惨事ストレスケアと化学陸曹としての放射線の知識と除染能力であることに気付きました。そして何より、被災者と接してきた経験を再就職に生かしたいということを援護センターの担当者に伝えました。
 援護センターとしても、初めてのケースらしく大変ご苦労されたようですが、
担当の方が私の考えに共感して頂き「最後まで自分を信じ頑張っていきましょう」と言っていただき二人三脚の就職活動が始まりました。
 当然、特に資格を持っていない私にとって現状は困難な状況でした。どこに問い合わせても「うちは臨床心理士でないと採用できません、精神保健士でないとだめです」という回答ばかりでしたが、最後まで「ブレない自分」を貫き通していたところ、復興関連事業で、福島市でも相談員制度が発足するにあたり、放射線健康管理室(現放射線健康管理課)で募集するという情報を援護センターの担当の方から連絡を受けました。放射線に限定した相談業務ではないため、多少の不安はありましたが、取り合えずやってみないことには何も出来ないと考え「挑め果敢に」の気持ちで受験することにしました。
 面接では「放射線の健康不安が相談のメインとなるが心のケアの仕事も担当してもらいたい」とのことであったので100パーセント自分の希望の仕事ではないが、今なお放射線の不安を持っている市民の方々そして避難生活を送っている方々のお役に立てるのであればと、お世話になることを決心しました。
 私が最後まで、「ブレない自分」を貫き通せたのも、援護センターの担当者のご理解とご協力のおかげであり、関係者の皆様には深く感謝申し上げます。
 後輩諸君には、「ブレない自分」を持ってもらいたい、そして自衛官としての誇りを持ち続けて頂きたいと思います。
 いろいろな場面で「自衛隊でのやり方は通用しない」状況が発生するときがあると思いますが、「挑戦・献身・誠実」の気概を忘れず、一般社会でも重要な「報、連、相」とを実践して行きたいと思います。
 最後に「屈強な兵士は相談することに躊躇しない」と言う言葉を送りたいと思います。不安な事があっても独りで悩まず担当者とよく相談してください。
 そうすれば自ずと結果は付いてくると思います。
私の経験が、後輩諸君の就職活動の参考に成れば幸いであります。

スポーツよもやま話
根岸 直樹
国内メジャー初制覇!!
〈男子プロゴルフ・石川遼〉
喜びを噛み締めながらも反省を忘れない石川プロだ
 昨年末の男子プロゴルフツアー日本シリーズJTカップで石川遼プロ(24)=カシオ=が、ついに悲願だった日本タイトルを手にした。日本国内メジャー初制覇だ。「長かったですね。これでやっと応援してくださったファンの皆さんに顔向けができます」と試合後の石川プロ。ファンの拍手と歓声に「いままで感じたことのない感覚。ここまで気持ちいいとは…」と、思い出すたびに未だに鳥肌が立つと話していた。
 人気先行もあって、石川プロはこれまで国内メジャー7試合(07年から)では一度も優勝がなかった。それが、今度はぶっちぎりの14アンダー(2位・小田孔明)だったから「気分壮快」なのは当然だったろう。専任の佐藤賢和キャディー(35)は「ずっと気にしていたけど、あの試合は一番、躊躇せず弱い部分を認めながら、どんなときでも自分としっかり向き合っていた。あれでいいんだと思いました。私がいうのもおこがましいけど、本当にどんなプレーでも迷いがなかった」と話していた。
 それでも時間がたち、冷静になってみると「無心で打つという自分の信条を忘れることがあった。父(勝美氏=59)からはいつも周囲を気にせず攻撃のゴルフ、感性を貫けといわれ続けてきたのに…」と反省することを忘れない石川プロ。
 「冷静にプレーしようと思っていても、つい周囲を気にして他のプレーヤーと比較したりしてしまう。この悪いクセを治すこと。それと打つ前に雑念を捨てること。一瞬の迷いがミスにつながることはわかっているんですから…。ことしは"心"をテーマに、米ツアー初Vを目指します。自分のパフォーマンスを発揮するために大事なのはやっぱり心なのです」と話していた。
 大先輩の青木功プロは「米ツアーでもまれアプローチ、パッティングなどの技術はずいぶん向上した。度胸もついた。上に"日本"のつくタイトルも取った。これで遼はまた一歩も二歩も前進だ」と石川プロの海外修行が大きく花開きかけてきたことを認めている。
 石川プロ自身も「ピンチになると燃える。いまは、どうやって脱出するか考えるのが楽しみ。こんなときギャラリーがワクワクしてくれるんだと思うと、こっちも失敗できないから必死だ。そこで、これまでやってきた自分のスタイルを崩さずに立ち向かえれるか。また一歩前進できるよう、頑張ってきます」と胸を張って話した。
 ハワイのソニーオープンをスタートに、国外ツアーはスタートした。「燃え尽きてもいいくらいの気持ちで、自分にできる最上級のショットを常に打っていこう、と思う。どんな難しい場面でも思い切り振り抜く。自分のゴルフ、自分のスタイル。これが将来的に財産になっていくんだと思う」と石川プロ。
 日本シリーズJTカップVの熱気を引っ下げて渡米した石川プロが秋、再び日本ツアー参戦を目指して、どこまで成長してくれるのか。小学生の卒業作文で「夢はマスターズ優勝」とまで書いた男の悲願が、目の前にぶら下がっているような気がしてきた。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
You need a balanced diet!
ユウ ニード ア バランスド ダイエット!
もっとバランスの良い食事を取らなくちゃだめでしょ!

Hi! How are you doing! 皆さん、お元気でしょうか。日本列島、北海道から沖縄まで大寒波が襲っています。沖縄では初めて降雪が観測されたそうで、暖冬だと思われた今年の冬は大荒れの模様です。年末年始の休暇でご馳走をいただき、それに運動不足も重なり、かなり体重の増加があった方も多いと思います。頭のどこかにダイエットの文字がちらちらと浮かんでくるのではないでしょうか。寒い時期のダイエットは、効果的ともいいますので、試してみますか。

 さて、今回の表現は、"You need a balanced diet!"「もっとバランスの良い食事を取らなくちゃだめでしょ!」です。「ダイエット中」は、I'm on diet(ダイエット中です)のように、 be+on+diet で表現します。「ダイエットする」は I'm going on diet from next week(来週からダイエットするよ)のようにgo on dietを使います。dietには、食事の栄養バランスを整えて、体重の増減を管理するという意味が含まれます。やせるのも体重を増やすこともダイエットの行為に含まれます。ほとんどの人は体重を落とすことがダイエットだと思いますが、無理に体重を落とすのではなく、しっかりと時間をかけて食事制限と運動を組み合わせて、すっきりしたいものです。
 
 記録的な寒波の襲来で、全国的に積雪による災害、交通機関の運行停止、事故が起きています。寒さへの対策とともに凍結した道路などで転倒して怪我をしないようにお気をつけください。生活のリズムを整え、楽しく、陽気にストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


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