防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   923号 (2016年1月15日発行)
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新年のご挨拶を申し上げます

統合幕僚長 河野 克俊 海将
 防衛ホーム読者の皆様、国内外の各地で勤務している隊員諸官に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 さて、今日の国際社会では、宇宙・サイバー空間といった領域の安全確保が安全保障上の重要な課題となっており、我が国及びその周辺では、中国が海空域などにおいて活動を急速に活発化させる等、我が国を取り巻く安全保障環境は依然として不透明・不確実です。
 このような中、自衛隊は、平素から警戒監視等を不断に行い、即応態勢を維持しており、昨年は、関東地方から北日本にかけての大雨による災害等が発生し、人命救助等の活動を実施しました。
 一方、国外ではネパールでの大地震を受け、国際緊急援助活動を実施し、南スーダンにおける国際平和維持活動では、第9次要員が活動中であります。アデン湾における海賊対処では、自衛隊から多国籍連合任務部隊に司令官等を派遣し、海賊対処行動における実効性向上に寄与しました。
 また、昨年は国内における統合訓練、米国における統合訓練等を実施し、統合運用能力等の維持・向上を図ることができました。
 更に昨年は、平和安全法の成立、防衛省の組織改革等、防衛省・自衛隊にとって、まさに変革の年でありました。
 我々自衛隊は、統合運用の伝統を受け継ぐとともに、陸海空自衛隊が心を一つにして統合運用を更に進化させ、事態に即応し実効的に対応できる態勢を維持していく所存です。
 本年も隊員諸官とともに、統合運用の更なる実効性向上に努め、与えられた任務の達成に邁進することを誓い、新年の挨拶とさせていただきます。

統合幕僚監部最先任下士官 宮前 稔明 准海尉
 新年あけましておめでとうございます。
 隊員ならびにご家族の皆様におかれましては、平成28年の初春を穏やかな中でお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年9月17日に統幕最先任に着任して、陸海空自衛隊や米軍との行事、部隊訪問等で部隊の現状、隊員の声を聞くことで貴重な経験をさせてもらっています。
 統合幕僚監部も昨年10月1日に改編し新たな組織編成となり、また本年3月27日には創設10周年を迎えることとなりました。新たな統幕最先任として、皆様には今まで以上に統合幕僚監部のご理解、ご支援をよろしくお願いします。
 陸海空統合訓練、海外派遣等、隊員一人一人が使命感を持って頑張っている中、少しでも部隊支援、家族支援ができればと考えています。
 最後に、全国の隊員とそのご家族皆様の新しい年が良き年であることをご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

陸上幕僚長 岩田 清文 陸将
 新年あけましておめでとうございます。皆様には希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げますとともに、旧年中陸上自衛隊に対し賜りました御厚情に深く御礼申し上げます。
 昨今の我が国を取り巻く安全保障環境は、中国、ロシア及び北朝鮮による軍事活動の活発化等、より一層厳しさと緊張感を増しています。このような中、陸上自衛隊は昨年、UNMISSをはじめとする国際平和協力活動及び海賊対処行動のため部隊を継続して派遣するとともに、関東・東北豪雨への災害派遣等、国内外における様々な任務に対応しました。また、日米ガイドラインが18年ぶりに改定されるとともに、平和安全法制関連法が成立し、陸上自衛隊は今後、新たな役割にも実効的に対応できるよう十分な調整の下、段階的かつ周到な準備を推進しております。
 本年は、事態に即応して任務を完遂し得る「強靭な陸上自衛隊の創造」を目指し、「真に戦える組織」へと改革する陸上自衛隊創隊以来の大改革の実質2年目であり、与那国島での部隊新編を始め島嶼部への部隊配置の推進、29年度末の陸上総隊、水陸機動団の新編、機動師団・旅団への改編等を見据えた準備を完整させる重要な年です。このため、より一層運用を意識しこれまで以上に緊迫感を持って高い即応性を維持しつつ、厳しい訓練に精進して強靭な部隊等を育成し、各種事態への実効的な対応に万全を期すとともに、平素から事態発生時にシームレスかつ機動的に対応し得る「即応機動する陸上防衛力の構築」を目標に、全隊員が一丸となって執念を持ち、この大改革を断行してまいる所存であります。
 本年の皆様の御多幸と御健勝を祈念申し上げますとともに、変わらぬ御支援・御協力を賜りますことをお願い申し上げ、新年の挨拶といたします。

陸上自衛隊最先任上級曹長 川畑 博盛 准陸尉
 謹んで初春のお慶びを申し上げます。
 隊員の皆様、ご家族の皆様、関係諸団体の皆様におかれましては輝かしい新春をお迎えの事と思います。私は、昨年12月22日に第5代陸上自衛隊最先任上級曹長に上番して、初めての年を迎えました。
 昨年は、元旦から大荒れの天候となり記録的な寒波が日本列島を覆い尽くし、大雪による孤立箇所等がありました。これを機に火山性の群発地震、記録的な大雨、列島を横断する台風等様々な自然災害があった中、各部隊・隊員が平素の訓練を発揮して、事態に即応し任務を完遂しました。また、国外においても国際社会の安定のため任務に就き、自衛隊の信頼をさらに得た年であったと感じます。
 平成28年も、気力・体力・健康管理等、個人を充実して、陸上自衛隊隊員としての誇りと謙虚さを持って、高い即応性を維持するために精到な訓練を行い、「強靭な陸上自衛隊の創造」に向け一緒に邁進しましょう。
 年頭に当たり、この新しい年が陸上自衛隊隊員皆様と御家族の皆様、関係諸団体の皆様にとってより佳き年になるよう心から祈念致しまして、新年の挨拶とさせていただきます。

海上幕僚長 武居 智久 海将
 皆様、新年おめでとうございます。海上自衛隊を代表して旧年中賜りました数々のご支援、ご協力に対し深く感謝致しますとともに、初春のご挨拶を申し上げます。
 昨年は、海上自衛隊にとって大きな転換点となる年でありました。
 9月の平和安全法制の成立により、日米防衛協力の指針改定と合わせて、今後の我が国の安全保障政策の進む方向が明確に示されました。本年は、これらを具現化する最初の年となります。
 5月末から8月にかけて、海上自衛官が海賊対処のための連合任務部隊の指揮を執り、国際協力の幅を広げる意味からも重要な一歩を踏み出しました。
 また、昨年は、女性自衛官の活躍が目立った年でもあり、海賊対処行動水上部隊及び南極観測支援においては、女性自衛官として初となる長期の実任務に従事しています。
 一方、世界を俯瞰すれば、ISILによる無差別テロが収まる気配はありません。国際社会による海賊対処への関与は継続して必要であり、ユーラシア大陸の東西では、力による現状変更の試みが継続するなど、安全保障環境は一段と複雑かつ深刻化しています。
 こうした情勢の下、海上自衛隊は国内外における実任務を確実に遂行するとともに、新たな事態や拡大する任務に備えるため、真に戦える態勢の構築を目指し、人的基盤、作戦基盤、装備技術基盤の三つの基盤強化を図る種々の改革に努力を傾注して参ります。
 最後に、本年が皆様にとって幸多き年になることを祈念して年頭のご挨拶といたします。

海上自衛隊先任伍長 関 秀之 海曹長
 新年あけましておめでとうございます。
 隊員ならびにご家族の皆様におかれましては、平成28年の初春を穏やかな中でお迎えのこととお慶び申し上げます。しかし、海上自衛隊では遠く離れた灼熱のソマリア、アデン湾での派遣海賊対処行動に従事する航空部隊、艦艇部隊、極寒の南極において物資輸送の任に就く砕氷艦、また警戒監視等の任務に就いている艦艇、航空機部隊の隊員、離島での任に就く隊員等多くの方々がご家族との新年を迎えることができず汗を流し活躍しております。グレーゾーンの事態が増加し、長期化傾向が生じる中、隊員一人一人の自覚と活躍により我が国の平和を維持していかなくてはなりません。ご家族にかかる負担も多いことと拝察致しますが、私共も組織をあげて家族支援に尽力して参りますので、御理解と御協力の程お願い申し上げます。
 統幕、陸、空の各最先任と協力し、隊員及び隊員家族のために何ができるか、何をするべきかを考え、時代に添った環境を作ってまいります。
 最後に、全国の隊員とそのご家族皆様の新しい年が良き年であることを御祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

航空幕僚長 杉山 良行 空将
 防衛ホーム読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は、航空自衛隊に対し格別のご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
 近年、わが国周辺海空域における周辺国の軍事活動は活発化する傾向にあり、中でも中国は、より遠方の海空域における作戦遂行能力の構築を念頭に置いたと思われる海・空軍の航空機による活動を活発化させており、航空自衛隊による中国機に対する緊急発進の回数も急激な増加傾向にあります。また、北朝鮮による大量破壊兵器・ミサイル開発は、わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっています。加えて、ロシアは、近代化改修された戦闘機の極東方面への配備を進め、軍用機による本邦接近飛行を増加させる等、活動を活発化させています。
 この様な中、昨年は、日米防衛協力のための指針の見直し、平和安全法制の成立等の動きとともに、航空自衛隊としても統合機動防衛力の構築、そして要時要域における航空優勢を確実に維持するための防衛力整備を鋭意進めて参りました。
 そして今年、航空自衛隊は、戦闘機F—35Aの継続取得、南西地域の防衛態勢強化として那覇基地に第9航空団を新編するとともに、部隊の練成にあたり、抑止力、対処力を向上させ、引き続き、国民の皆様の生命と財産、わが国の領土・領海・領空を断固として守り抜く堅い決意の下、使命の完遂にあたり、その負託に応えて参ります。
 最後に、防衛ホーム読者の皆様のご多幸を祈念し、年頭のご挨拶と致します。

航空自衛隊准曹士先任 山崎 勝巳 准空尉

 防衛ホームご愛読の皆様、新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、平成27年度、航空自衛隊は対領空侵犯対応を整斉と行いつつ、第9航空団の新編等将来を見据えた態勢の移行を確実に行って参りました。併せて、昨年から空自准曹士先任等が参加する国際会議として、環太平洋エアパワーシンポジウム、米空軍司令官付先任下士官会議に加え米太平洋空軍人事担当者会議、米太平洋空軍服務指導係下士官シンポジウム及びチーフマスターサージャント・リーダーシップコースなどの案内が届き、非常に幅広い活動の場を得ています。各種の機会をとらえ、今後の航空自衛隊における更なる能力向上と一層の活性化を図るため、服務及びレジリエンシー(打たれ強さ/回復力)等について航空自衛隊からの積極的発言が重要と考えています。
 平成28年度においても、国民の皆様の負託に応えることは勿論のこと、後輩に「何が残せるか、残せたか」など、隊員自身がそれぞれに考えて行動すれば更に素晴らしい組織に成ると信じ、航空自衛隊の原動力且つ推進力たる准曹士の団結をより強固にして、国民のための自衛隊であり続けます。
 結びに、皆様の幸多き年となりますよう祈念致しまして新年の挨拶とさせていただきます。


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