防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   919号 (2015年11月15日発行)
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三役とテレビ会談
南スーダン派遣施設隊
 10月30日、防衛省統幕第1会議室で、政務三役と陸自第5施設団(小郡)基幹の南スーダン派遣施設隊第8次要員隊長・山下博二1陸佐のテレビ会談が行われ中谷元防衛大臣、藤丸敏防衛大臣政務官が出席した。
 山下隊長以下8次要員約350人は6月に7次要員から任務を引き継ぎ、首都ジュバの国連施設内外で避難民の生活を支える敷地造成等の各種活動を行っている。中谷大臣は「大変心強く頼もしく思っている」と称え、改めて、最近の活動状況と治安情勢について報告を求めた。
 山下1陸佐は、国連施設内での活動に加えジュバから西へ伸びる主要幹線道路の整備に着手したこと、外務省(在南スーダン大使館)とJICAの援助により構築されたジュバ職業訓練センターの訓練生に対し車両整備等の教育を行う「さくらプロジェクト」の開講を報告。
 治安情勢についても、「北部では散発的に政府軍・反政府軍の小競り合いは続いているが南部のジュバは平穏な状況が続いている」とし、今後も安全面に配慮しつつ高い志で任務を遂行していくと誓っていた。

秋田で車座ふるさとトーク
〈熊田政務官〉
 10月23日、熊田裕通防衛大臣政務官は、秋田県秋田市で開催した「車座ふるさとトーク」に出席し、地域住民12名と対話した。「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・政務官が地域に赴き、地域住民と少人数で車座の対話を行い、生の声をつぶさに聴いて政策に生かそうという取組。今回は、「自衛隊と地域社会との信頼を深める」をテーマに、市役所や自治会、防災関係者や、自衛官募集相談員など自衛隊と関わりのある人々と意見交換を行った。
 参加者からは、防災に関して、「自主防災組織の取組及び重要性」についての意見交換や「建設業者等と一緒に防災訓練をする機会があればよい」といった意見が、また、自衛隊に対しては、「色々な機会を通じてもっと交流したいので、自衛隊を知る機会を増やして欲しい」といった意見や、「自衛隊が地域に溶け込むことは、災害派遣において家を空けた自衛官の家族を守ることにもつながる」といった声があった。
 熊田防衛大臣政務官は、トークにおいて「自衛官も、非番の時などに地域のボランティアなどに参加して、地域と馴染むことも大事なこと」と、自衛隊と地域との連携の重要性について述べた。
 防衛省は、「今回いただいた様々な御意見も参考に今後の取組を進めていきます」としている。

創立60周年記念行事
〈相浦駐屯地〉
 陸上自衛隊相浦駐屯地(司令・杉本嘉章1陸佐 兼西部方面混成団長=長崎県佐世保市)は秋晴れの10月24日、多数の来賓及び一般来場者が見守る中、創立60周年記念行事を実施した。昭和30年、第8新隊員教育隊移駐により相浦駐屯地誕生。平成14年の西部方面普通科連隊誕生、第19普通科連隊の移駐、西部方面混成団の新編と激動した平成の時代を送ってきた。
 杉本司令は式辞の中で「水陸機動団の基幹部隊となる西部方面普通科連隊、今年3月に新編された水陸機動準備隊に対する期待が高まっています。一方で駐屯地隊員数は現在の1150名から2000名を超えることが予想されるため隊員隊舎・宿舎整備など駐屯地業務隊を始めとする諸隊の献身的な活動が不可欠であると考えております」などと、部内外から熱い注目を集める駐屯地所在部隊の今後一層大きくなる役割を強調した。そして最後に、70、80、100周年を目指し、地域とともに歩む決意などを句に込めて「澄み渡る九十九島の西海を望みて誓う 御国の護り」と披露した。
 式典はその後、徒歩及び車両による行進、航空機も加わった訓練展示と引き続いた。駐屯地所在部隊、支援部隊による日頃の訓練成果を遺憾なく発揮した精強な勇姿は、スタンドを埋め尽くした観客から熱い視線を集め、「西普連の徒歩行進は迫力満点だった」等との声が聞かれた。
 また、車両の体験搭乗や装備品展示、模擬店など、家族連れを含む来場者市民に大好評を博し盛会のうちに幕を閉じた。

北部方面隊音楽まつり
 10月24日、札幌市内にあるニトリ文化ホールで北部方面音楽隊、第2音楽隊、第5音楽隊、第7音楽隊、第11音楽隊、北海自衛太鼓(第13施設隊)、遠軽がんぼう太鼓(第25普通科連隊)が参加し、北部方面隊音楽まつりが行われた。本年度のテーマは「邁進」。3コの章に分け、趣向を凝らし、多彩な演出、演奏により来場者を魅了した。厳粛な雰囲気の中でオープニングの国歌斉唱に引き続き、第1章は、各師旅団の音楽隊による音楽演奏により幕を開け第2章では、北海自衛太鼓と遠軽がんぼう太鼓とのコラボレーションによる太鼓演奏、北部方面音楽隊による映画「プライベート・ライアン」のテーマ曲の演奏、方面隊内各音楽隊から選抜された隊員と自衛隊の信号で使用されるラッパとの協奏曲が披露された。第3章とフィナーレにおいて北部方面音楽隊長・村田3陸佐が方面隊内全音楽隊を指揮し「北部方面隊歌」をはじめ合同演奏を披露すると会場の盛り上がりは最高潮に達した。当日は約2000名の来場者を記録した。

62周年記念市中パレード
〈出雲駐屯地〉
 陸上自衛隊出雲駐屯地(司令・安河内一彦2陸佐)は「出雲駐屯地開庁62周年記念行事・市中パレード」を10月17日、出雲市今市町のくにびき中央通りにおいて、人員約150名、車両約50両、航空機2機の陣容をもって行った。当日は爽やかな秋空の下、来賓に衆議院議員竹下亘氏代理曽田昇氏をはじめ、部内外から多数の招待者やOBの方々を迎え盛大に記念日を祝った。行事に先立ち式典会場において、第13音楽隊(隊長・今井1陸尉=海田市)により野外演奏が行われ、中でも出雲市出身の竹内まりやさんが、作詞作曲した「愛しきわが出雲」の演奏に合わせて同音楽隊の光永3陸曹が美声を披露し、観衆を大いに魅了した。
 その後、観閲部隊が威風堂々の徒歩行進で式典会場に入場し、式典では、駐屯地司令が式辞の中で「自衛隊に対する県民・市民の期待は益々高まっており、我々は警察・消防・海上保安庁などの実力組織と力を合わせ、関係自治体との連携を更に強化し、如何なる事態が発生しても、迅速に、的確に対応し、ベストの結果を出すことが要求されている。
 我々は、これまで同様、即応態勢を維持するとともに、ひとたび事が起これば、国家・国民のために、自らの危険を顧みず命をかけて任務を遂行するという、崇高な使命感を基に、日々、妥協のない訓練に励み、その実力を養っていくことが非常に重要である」と述べた。
 続いて、市中パレードでは島根県旗・出雲市旗が先頭を行進、観閲部隊指揮官の第304施設隊長渡邊2陸佐の観閲部隊指揮官車から第132地区警務隊(隊長・家入2陸佐)グループと車両行進が続いた。
 その後、駐屯地所在部隊が4個グループに分かれ行進を行い、約3500人の観衆の大きな歓声に迎えられるとともに、カメラのシャッター音が鳴り響いた。続く第5グループには支援部隊である第8普通科連隊(米子)、第13特科隊、第13高射特科中隊(日本原)が堂々の行進を披露し、車両部隊の最後として災害派遣器材車両が続いた。最後に第13飛行隊(防府)のOH—6、UH—1が式典会場上空を観閲飛行し、パレードを締めくくった。
 パレード終了後は出雲市役所南側公園付近において、装備品及び災害派遣活動写真パネルを展示したが、ここでも多くの家族連れ等で賑わった。
 記念行事全般を通し、陸自出雲駐屯地の真摯な姿を広報し、地域防衛基盤の拡充を図ることができた。

雪月花
 自分の周辺には縁のないことだと思っていたがついにやって来た、あの振り込め詐欺である。江東区に一人で住む88歳の親戚のところに電話がかかってきた。「ヨシヒロだけど契約書をなくしたので弁償しなければいけない」彼女はその声が息子のものだと少しも疑わなかった、名前がそうだったから。たまたま他に予定して家にあった250万円を持って近くの銀行に行った。夕方だったので窓口は閉まっておりATMで送ろうとしたが操作が出来ず行員に頼んだ、さすが銀行は事件性を察知して止めさせようとなだめたが彼女は聞く耳を持たず逆に腹を立てて銀行を飛び出した。電話で言われた時間までに振り込まなくては息子が大変なことになるとの意識が優先していたようだ。こんどは近くの郵便局に飛び込んだ。同じようにATMの操作を局員に頼んだがここでも銀行と同じように「振り込め詐欺の可能性がある」と言って思い留まるように説得された。しかし息子のことしか頭にない彼女は聞き入れない。つぎに家の近くのコンビニに行く。ここでは店員が手を取って丁寧にATMを操作してくれた。やっぱりお隣さんは親切だねと納得したが翌日息子からの電話で事が明らかになった。銀行や郵便局はこのようなことにはしっかりとした対応をしている。何万軒とあるコンビニの店員に同じことを求めるのは酷としても少し気をつけてくれればと身内びいきのことを考えてしまう。彼女は立ち直るのに三ヶ月かかった、警察もその間しょっちゅう顔を出して特別警戒もしてくれたが詐欺集団には詐欺被害者のリストも出回っており2度3度と同じ人が被害に遭っているというから恐ろしい。

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