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自衛隊ニュース   917号 (2015年10月15日発行)
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「国際防衛ラグビー競技会」に自衛隊代表チームが参加
 中谷大臣に出発報告
 9月30日、防衛省大臣室において、英国で開催される「第2回国際防衛ラグビー競技会」に参加する自衛隊代表チームの監督・和田伸一郎1陸尉(体育学校)以下選手3名が出発報告を行った(派遣期間は10月3日〜29日)。
 同大会は4年に1度、ラグビーワールドカップに併せて開催される多国間の軍によるラグビー競技会で、10カ国12チームにより優勝が争われる。陸海空自衛隊から選抜された36名のラガーマンが「Samurai Fifteen」としてチーム一丸となり、ラグビーの母国イギリスで世界の屈強な軍人を相手に挑戦する。
 自身も元ラガーマンの中谷元防衛大臣は、日頃の成果を遺憾なく発揮するようにと激励の言葉を述べるとともに「世界のラグビーの精神と技術を修得し、帰国後は自衛隊ラグビーの強化に活かしてほしい」とも要望した。その後、中谷大臣から激励品として通常より2周程大きなラグビーボールと、「チームジャパンの精神で」という意味を込めて、世界を驚かせたラグビー日本代表チームのジャージが贈られた。チームからは試合で使用するファーストジャージが記念品として贈呈された。
 自衛隊代表チームは10月8日にニュージーランドとの初戦を迎え、4チーム中上位2チーが駒を進める事ができる決勝トーナメントを目指す。

音楽まつり抽選会
応募総数60,424通、倍率6.3倍
 10月8日防衛省で、自衛隊最大の音楽イベント「平成27年度自衛隊音楽まつり」の一般公募抽選会が厳正に実施された。抽選者は廣瀬律子内局広報課長、坂本雄一陸幕広報室長、廣瀬澤豊海幕広報室長、植森治空幕広報室長が務めた。
 往復はがきによる応募については、公演回数及び券の種類別(一般券、青少年券)に区別して抽選を行い、メール応募については、コンピューターでランダムに抽選を実施した。
 9月1日から10月1日までの応募期間で、はがき26,763通、メール33,661通、合計で60,424通もの応募があった。当選倍率は約6・3倍で、例年同様、関心の高さが数字にも表れた。
 今年度の音楽まつりのテーマは「道 ROAD」。「平和国家としての道筋をさらに前へ進める」という思いが込められている。11月13日から15日の間、日本武道館で総勢約1,000名の出演者による音楽の宴が計5回の公演で開催される。なお、第5回公演(15日18時〜)はインターネットでライブ配信される予定だ。

魁の風
〜中央即応集団〜
Central Readiness Force
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日本から手作りの贈り物

 南スーダン派遣施設隊第8次要員(隊長・山下博二1陸佐)は、10月3日、国連トンピン地区内の派遣施設隊宿営地において派遣先の子供達との交流を目的として、ジュバ市内孤児院の子供達(約50名)とジュバ市役所文化青年スポーツ課職員を招き「南スーダンの子供達との集い」を行った。この集いにおいては、日本の伝統的遊び、派遣施設隊の食事、派遣施設隊の踊り及び孤児院の子供達の踊りや歌が披露された。
 本集いの中で、派遣施設隊に日本から贈られてきた手作りのブローチが孤児院の子供達に山下隊長と女性隊員から手渡された。この手作りのブローチは、青森県十和田市在住の自衛隊OBである小山田貢三氏(81歳)から、「南スーダンでの交流の場において使ってください」と、山下隊長宛に手紙とともに送られてきたものである。小山田氏は、これまでにも自衛隊の国際任務、国内での災害派遣などの派遣部隊に「自衛隊の円滑な活動に少しでも役立ててもらいたい」と真心の込もった手作りのブローチを贈呈している。
 手作りのブローチを手渡された子供達は、早々に袋から取り出し、お互いにブローチを着け合って満面の笑みを浮かべていた。
 「南スーダンの子供達との集い」は、手作りブローチプレゼントのサプライズもあり、とても和やかな雰囲気で盛会のうちに終了した。

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救急患者後送支援
 南スーダン派遣施設隊第8次要員は、9月18日、西エクアトリア州マリディ近傍において発生したタンクローリ引火爆発事故(死者186名、負傷者108名)にともない、UNMISSからの要請により緊急患者後送支援を行った。
 本活動はヤンビオ(ジュバの西方約350km)からジュバへ航空機で後送されてきた重症患者をジュバ空港で迎え入れ、ジュバ大学附属病院へ後送するもので、派遣施設隊からは4名が支援を行いその他バングラデシュ工兵隊及びルワンダ航空隊がそれぞれ自国の救急車により後送支援を行った。
 活動終了後、患者後送にあたった派遣施設隊医官の武純也2陸尉は「患者の状況と人数から事故の重大さに思いが至りました。各国協同での支援活動となりましたが、参加した国の衛生科隊員が基本に忠実に対応する姿を見て、日々の教育訓練の重要さを再認識するとともにプロ意識は世界共通であると感じました」と感想を述べた。

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