防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   916号 (2015年10月1日発行)
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地域との絆 更に強く
地本便り

陸・海・空自衛隊福井市中パレード
〈福井地本〉
約2万7千人の声援の中、威風堂々と市中を行進
 自衛隊福井地方協力本部(本部長・今井敬1海佐)は、9月5日、福井市中心部の目抜き通り、通称「フェニックス通り」において、陸・海・空自衛隊福井市中パレードを支援した。
 今回で3回目となるパレードは、福井県経済団体連合会、福井商工会議所及び福井県防衛協会等からなる「市中パレード実行委員会」の依頼に基づき、自衛隊の威容及び真の姿を福井県民に披露し、自衛隊への理解の促進及び防衛協力基盤の充実に資する目的で行われ、左藤章防衛副大臣及び杉本達治副知事をはじめ、各首長並びに各界から多数の来賓等を迎え、盛大に行われた。
 汗ばむような秋晴れとなった当日、自衛隊の雄姿を一目見ようと子供連れの家族や大勢の観客が早い時間から沿道に陣取りパレードの開始を待ちわびた。
 パレードに先立ち、実行委員会会長の川田達男氏(福井県防衛協会長、福井県商工会議所会頭)が「国家の安全を守る自衛隊の存在と、隊員の皆様が日頃から厳しい訓練を重ね、不測の事態に備えているということを、我々はしっかりと認識しなければならないと思っております。本日はパレードという形で、国家の安全を担う自衛隊の姿をご覧いただき、防衛に対する関心を高めていただければと思います」と述べた。
 パレードでは、舞鶴音楽隊の軽快かつ勇壮な入場に引き続き、福井県旗並びに福井市旗が入場し、その上空を第6航空団所属第306飛行隊のF—15J戦闘機4機が編隊で観閲飛行を行い、会場の雰囲気を一気に高めた。地上では、観閲部隊指揮官の第372施設中隊長(林2陸佐)を先頭に、精鋭第14普通科連隊と紺碧の雄姿が際立つ第6航空団の隊員による威風堂々たる行進に、観衆からどよめきと歓声が上がり、盛大な拍手が送られた。
 引き続き車両部隊の観閲行進が行われ、航空自衛隊第4高射群第13高射隊の地対空誘導弾(ペトリオット)を先頭に、第14普通科連隊、第10偵察隊、第10戦車大隊、第10特殊武器防護隊、第304水際障害中隊及び鯖江駐屯地所在部隊の車両総数28両の力強い行進に、約2万7千人(主催者発表)の歓声とカメラのシャッター音が鳴り響いた。
 最後に観閲官である左藤防衛副大臣が、「安全保障や災害対応など自衛隊に求められる役割は多様化しているが、国民の安心安全のために平素から訓練して備え、今後も頑張っていく」と述べられ、福井市中心街が自衛隊一色となったパレードは幕を閉じた。

「キッズジョブ2015」で自衛隊をPR
〈静岡地本〉
 自衛隊静岡地方協力本部(本部長・根本博之1陸佐)富士地域事務所は、8月22日と23日、富士山メッセ(富士市)で行われた「キッズジョブ2015」において広報活動を行った。
 このキッズジョブ2015は、子供達が色々な仕事を体験し、将来自分の仕事を見つけてもらう事を目的として行われた。
 会場は、お仕事体験、ものづくり体験、商店街、働くクルマ体験、キッズフリマ等のエリアに区分して行われ、2日間で約7000人もの来場者が訪れる賑わいを見せた。
 静岡地本は、働くクルマ体験エリアにおいて、国際活動教育隊(駒門)及びボランティアで参加していた高校生と協力し、自衛隊車両展示とミニ迷彩服の試着コーナー、オリジナル缶バッジ作成を行った。子供達は、普段目にしない自衛隊の車両見学や迷彩服試着等に自ら進んで参加するなど大変好評で、長蛇の列を作っていた。
 今後も、富士地域事務所は、各種協力団体及び地域の方々と密接に連携し、子供に対する啓蒙活動や各種装備品の展示を通じて、自衛隊への関心を高める活動を積極的に実施していく。

広報センター1万人達成!
〈神奈川地本〉
 神奈川地方協力本部(本部長・松田辰雄1海佐)は、8月31日、同地本の広報センター入場者数が、オープン以来1万人に達し、記念イベントを行った。
 同広報センターは、平成20年3月1日、現在の庁舎への移転とともに、同庁舎1階に開館した。メインテーマは「国民・県民とともにある自衛隊」とし、「守りの情報発信基地」をキャッチフレーズに、広く国民・県民の皆様に防衛省・自衛隊への理解促進のため、陸海空自衛隊の活動パネルを主体として、募集関連情報や新入隊員の声、陸海空自衛隊・防大・高等工科学校の制服や階級章、それに各種模型や各種イベント案内等を展示・紹介してきた。
 ホームページ等による同広報センターのPRが功を奏し、順調に入場者数を増やしてきたところ、安藤さんが一万人目の入場者となり、部員の盛大な拍手の中、広報班長から記念品が贈呈された。安藤さんは、少々戸惑いながらも、「広報センターにはたびたび訪れていましたが、一万人目になるなんて驚いています」「センターにおいてあるパンフレット等を知人など周りの人に紹介しています。いつも楽しみにしています」と語った。
 神奈川地方協力本部は、「今後とも、県民とともにある地方協力本部として、広報センターの更なる充実により、イメージキャラクター「はまにゃん」と共に、募集対象者の獲得と防衛省・自衛隊への更なる理解を図っていく」としている。

自治体との連携、組織募集の充実を図る
〈宮城地本〉
 自衛隊宮城地方協力本部(本部長・和田良作1陸佐)は、7月22日、宮城県自治会館で実施された「平成27年度市町村自衛官募集事務担当課長等会議」に参加した。本会議は、県及び各市町村の募集事務担当課長等と地本担当者間の連携及び組織募集の強化を目的に例年開催する県の事業で、今年度は44名が参加した。
 会議は、最初に県市町村課から組織募集への協力に対する謝意と今年度事業計画等の発表があった。
 その後、地本募集課長から「募集対象者情報提供の推進」及び「学校との連携強化施策」の概要を説明し、協力を依頼した。この際、各市町村参加者からは、「募集対象者情報の提供について前向きに検討したい」「今後も積極的に自衛官募集に取り組みたい」等の意見があり、募集最盛期に担当者間の相互連携を図る絶好の機会となった。
 また、例年会議の一環として様々な趣向を凝らした講話等を支援している。今年は、自衛隊体育学校からロンドン五輪金メダリスト二名(小原1陸尉、米満2陸尉)が「最初で最後のオリンピックを目指して」と題したフリートーク形式の講演を行った。金メダリストと触れ合える貴重な機会に、参加者からは様々な質問があり、講演後には写真撮影やサインを求める参加者の行列ができた。
 宮城地本は、様々な機会をとらえ今後も県及び各市町村との自衛官募集についての連携強化に努め、組織募集の充実を図っていく。

西部方面音楽隊巡回演奏会
〈佐賀地本〉
 自衛隊佐賀地方協力本部(本部長・佐藤伸樹防衛事務官)は、9月6日、佐賀市文化会館において、陸上自衛隊西部方面音楽隊の巡回演奏会を実施した。
 このコンサートは、地域住民の自衛隊に対する親近感の醸成を目的として、同音楽隊が九州各地を巡回するもので、佐賀県内では二年ぶりの開催となった。
 当日は天候に恵まれなかったが、開場三時間前から長蛇の列ができ、1800名収容の大ホールがほぼ満員となる盛況ぶりであった。
 内容は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」メインテーマ、日本の「秋」をテーマにした唱歌メドレー、「ロサンゼルスオリンピックファンファーレ」など多くの人々に親しまれている12曲が演奏され、客席を魅了した。
 とりわけ聴衆の心をつかんだのが、佐賀県唐津市出身の吉田1士がクラリネットの独奏を務めた「セレナーデ」と、地元佐賀市の佐賀清和高等学校吹奏学部との合同演奏「宝島」等で、堂々とした演奏に割れんばかりの拍手と喝采が送られていた。後半の「テキーラ」では、聴衆が「テキーラ!」の掛け声とともに右手を上げるという、聴衆を巻き込んでの演奏に、ステージと客席が一体となり、大盛り上がりであった。
 演奏会終了後来場者からは、「非常によかった。また来たい」、「元気を貰った」、「思っていたより隊員が気さくで明るい雰囲気だった」などの声が聞かれた。
 尚、本コンサートは来年も佐賀県内で開催され、9月に唐津市で開かれる予定となっており、今回、来場できなかった方々も来年是非足を運んでもらいたいところである。
 佐賀地本は、「音楽演奏を通じて自衛隊を身近に感じてもらうため、今後もこのような演奏会を積極的に実施したい」としている。

P—3C体験搭乗
航空学生目指す高校生も
〈富山地本〉
 富山地本(本部長・諏訪国重1陸佐)は、9月12日航空自衛隊小松基地において、会場自衛隊第4航空群(=厚木)の支援を受け、P—3Cによる体験搭乗を実施した。快晴で絶好の体験搭乗日和となった。
 今回は募集対象者を中心に2回のフライトで合計17名が参加し、機内の前方及び後方に分かれ、航空士からの計器類・装備品の説明に興味津々だった。フライト終了後には女性パイロットからの航空機や航空学生制度の説明もあり、航空学生を目指す高校生は、目を輝かせて話を聞いていた。

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