防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   916号 (2015年10月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
稲尾リース株式会社 宮崎営業所 倉田 稔
現役時代の経験を財産に
倉田氏は平成26年2月、宮崎地本を陸曹長で定年退職。55歳

 私は、平成26年2月に自衛隊宮崎地方協力本部を最後に定年退官しました。退官後は、地域援護センターの紹介により、稲尾リース株式会社宮崎営業所資材部でフォークリフト運転手として勤務しています。
 稲尾リース鰍ヘ、宮崎県延岡市に本社を置き、九州南部全域をエリアとして活動しており、主として建設機械や資材(コンテナハウス等)及びイベント関係資器材の総合レンタルを行う会社です。
 入社当初は、資材の名前や手入れの仕方、梱包の要領になかなか慣れずに苦労しましたが、その度に先輩の方々に懇切丁寧に教えて頂き、今では一人でも作業ができるようになり、少しずつではありますが気持ちにも余裕が持てるようになりました。
 職場の皆様も自衛隊に対して非常に好意的で、OBである私にも温かく接していただいており、また、現職時代の補給整備関係に従事した経験が在庫管理や資機材の整備等に非常に役立っております。
 更に、お客様への対応についても、宮崎地方協力本部勤務時代に得た経験が接遇や対応要領にも活かされています。
 退職を控えた皆様は、現役時代に様々な勤務を経験されていると思いますが、それを財産として再就職に繋げることが大切だと思います。また、私自身、資格が再就職に有利であると痛感しています。是非、現役時代に様々な資格に挑戦し、「経験値」をあげて再就職に備えて下さい。
 最後に、私も健康に留意し自衛隊OBとして皆様の力になれるよう頑張ります。

スポーツよもやま話
根岸直樹
遠藤聖大(大相撲=追手風)
色紙には「生きることに必死」
人気は余所目に相撲道に邁進中
 8月、巡業の一日、青森・七戸町で行われた取組で、幕内の遠藤聖大(24)=追手風=が引退した若の里(39)=田子ノ浦=の相手を務めた。若の里の故郷は七戸町で、最高位・関脇まで昇ったが、十両に落ち、年齢的なこともあっての現役最後の巡業だった。
 しかも巡業直前に父親・古川善造さん(72)を亡くしており、集まった大勢のファンから熱い声援を浴びていたが、相手を務めた遠藤が複雑な表情だったのが、記憶に残った。
 「おやじさんが亡くなったというのに、最後まで付き合うなんて、やっぱり素晴らしいプロ根性、意識だと思った。オレなんかが最後の相手でよかったのか。いい思い出として胸の内に残っておいてくれれば嬉しいんだが。オレも頑張って、生まれ故郷のファンに、いつまでも記憶に残る力士になりたいものだ」
 遠藤は石川県穴水町で生まれ、育っている。能登地方は、古くから漁師を中心とした草相撲が盛んで「男と生まれたからには相撲だ」の風潮があり、地元には穴水少年相撲教室というのがあった。遠藤がその教室にに入ったのは「小学校1年のとき」。
 「いまにして思えば、かなりキツイけいこで、何度かやめたいとオヤジ(父・吉樹さん)に泣きついたことがあったけど、続けてきてよかった」。その後、金沢市の西南都中、金沢学院、日大と進み、大学選手権、個人11冠と暴れまくって大相撲入りし、幕下10枚目格付け出しからスタートした。
 しかし大相撲では順風満帆とまではいかず、格付けは上がったり下がったり。特に今春、左ひざ前十字じん帯断裂と外側半月版を損傷するなど、苦しい場所が続いた。日大相撲部の田中英寿総監督は「大学当時も精神的な弱さがあったが、3年のときにひざを痛め、8カ月ほど試合に出られない時期があった。本人も悩み、苦しんだが、それが成長につながり、プロでも対応できる根性がついたんだと思う」と振り返っている。
 いま大相撲は、白鵬を中心に人気力士が続出している。怪物・逸ノ城(21)=湊部屋=などは若手の筆頭だ。遠藤も人気の点ではトップクラス。懸賞金の数は驚くほどだ。高見盛(振分親方)に代わってお茶漬けのCMに出たり、グッズの売上げは、白鵬顔負けだが、本人は「そんなことより、相撲で3役を狙うことが第一。1年後には結びの一番で取りたい」と目標を決めている。
 いま周囲で話題になっている、しこ名を遠藤から「もっと強そうな名前に変えたら…」という声にも「しこ名で相撲を取るわけじゃない」と気にしている様子はない。あこがれている元横綱・輪島も、そういえば本名で通した人気力士だった。
 師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)は「正確も真面目だし、心配なのは女だけ。故障をしないようにけいこ積んで頑張れば、夢は必ずかなう」と太鼓判をおしている。半年後、1年後の遠藤が、どんな力をつけているか、想像するだけでも楽しみだ。本人は色紙を出すと「生きることに必死」としたためてくれた。
 秋場所や
  けいこの甲斐を
     かくも見せ
      久保田万太郎

防衛ホーム 俳句コーナー
露けしや墓に花の名刻まれる 川端 初枝
秋彼岸婿丁寧に墓洗ふ 佐藤 玲美
鉢の木に日の恵みとし柿ひとつ 高橋のぶ子
年毎に義理遠くなる秋の暮 石川 武次
大皿に彼岸団子の卓囲む 川又 勝彦
農継ぐと決め古里の秋まつり 菊池  緑
一枝にかかりきりなる松手入 佐賀あかり
楼門をさ迷ひ抜けし秋の蝶 氷川 杜夫
朝露を硯池へ注ぎ墨を磨る 明田 眞雅
稲刈られ景色新たに見渡せる 関田 絹江
海の辺の尾花を透ける夕日かな 岩田 芳秀
風に載り祭囃子の流れ来る 谷普@義弘
摘み来たる野の花を添へ月祀る 的場 雅子
山の端へ秋日刹那に沈みゆく 岩城 節子
ジーパンの洗ひざらしで花野行く 門田美佐子
華ぎの淋しかりけり曼珠沙華 米田ふさゑ
山肌の紅葉の映る朝の湖 小窪美和子
   選 者 吟
山の端に色を浮かべて薄紅葉 成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)

Home's English Class (防衛ホーム英語教室)
That's a wonderful problem!
ザッツ ア ワンダフォー プロブレム
嬉しい悲鳴だね!

 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。寒くなってきました。今年も追い込みの時期になりました。これから3ヶ月の追い込みで年末の充実感が違ってきますね。楽しみながら、いろいろなことに挑戦していきたいものです。challenge(チャレンジ)するごとに、新しい人間関係が生まれます。つまり人生が豊かになるということですね。ワクワクしながら、毎日を過ごすことは、本当に楽しいものです。
 
 さて、今回の表現は、"That's a wonderful problem ! "「嬉しい悲鳴だね!」です。やるべきことがいっぱいあったり、お誘いがたくさんあったりするときに使えます。オーバーワークになることは予想されるのですが、他から頼られる時が最高です。自分の持っているリソース(お金、時間、技術、能力など)をうまく利用して仕事を片付けるのは面白いものです。普段では見えない物事の関わりや時間、気分の変化を感じることができる大切な出来事かもしれません。「素晴らしいこと」+「厄介なこと」を前向きに捉えて成果を得ようとチャレンジしていくフレーズです。

 先月、前統幕最先任上級曹長の渡邊満徳氏の定年退官パーティに出席させていただきました。多くの方から祝福をうけ、大変な盛会でした。重責本当にお疲れ様でした。私自身もたくさんの方と旧交を温めることができました。また、米軍の4軍種の最先任上級曹長も出席されており、有意義な意見交換ができました。また、新しい関係が始まりそうな予感がいたします。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


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