防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   908号 (2015年6月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 6面(PDF) 9面 10面

空自三沢基地日米交流ジャパン・デー
 4月11日、三沢基地で三沢市主催の「第28回ジャパン・デー」が米軍三沢基地協力により盛大に開催された。日米市民の人的文化的交流を通じて、より一層の信頼関係を構築し、国際都市三沢としての活性化を図るイベントで毎年開催されている。県内外から50を超える団体が参加して各種の日本文化を披露した。その中でも注目を浴びたのが三沢基地居合道部の空自隊員による「居合演武」である。監督である池田五十二1空佐(北空幕僚長)を筆頭に佐々木1空曹、田中2空曹、宮澤3空曹の4名の剣士が腕前を披露し「武士の魂」を感じ取った米軍人たちからは惜しみない拍手が起こり大盛況となった。

相模原市・座間市伝統行事
「大凧まつり」に参加
〈座間駐屯地〉
 5月4~5日、相模原市および座間市による伝統行事「大凧まつり」が相模川の河川敷会場で盛大に行われた。座間駐屯地からは、駐屯地司令(伊赴`彦1陸佐)以下、駐屯地修親会及び曹友会の有志等、多数の隊員がボランティアとして参加し、積極的に行事を支援した。
 当日は早朝から各会場準備や掲揚時の引き手として参加し、大凧が空高く舞い上がる度に各会場からは大きな歓声が上がった。特に4日、駐屯地曹友会が支援する座間市の会場では、大きさ13m四方、重さ約1tの大凧が20分以上も上がり続ける等、行事の成功に貢献した。
 また、相模原市の勝坂会場では、修親会と大凧文化保存会により作成された大凧(題字:魁風、大きさ:5・4m四方)が掲揚され、地域社会との積極的交流及び良好な関係構築の推進が図れた。

世界同時開催RUN大会
〈今津駐屯地〉
 5月3日、滋賀県高島市で「第2回Wings For Life World Run 2015」が日本初開催された。主催の非営利組織「Wings for Life財団」は主に交通事故を原因に世界で年間約13万人発生している脊髄損傷・麻痺者治療の研究のため寄付金全額を研究に充てており、昨年から「走れない人のために走る」をスローガンに大会を開催、大会参加費全額が同財団に寄付される。開催地条件は信号が少なく踏み切りやトンネルがない事、高低差50m以内で100qの距離が設定できる事で、日本では自治体の理解と協力を得られる等の条件を全て兼ね備えた高島市が舞台となった。
 同大会の特徴は、協定世界時の10時(日本時間20時)に世界6大陸33ヶ国35会場で同時スタートし「世界中のランナーがライバルである」事に加え、コース上にゴールを設定せず「世界で唯一ゴールが追いかけてくる」事。開始30分後からキャッチャーカーと呼ばれる車両が決められた速度で走行し同車両に抜かれた時点でレースは終了、世界中で最後まで走り続けた男女が優勝となる。今津駐屯地からは駐屯地司令要望事項の一つ「地域との絆」を具現すべく<CODE NUMTYPE=UC NUM=5409 GLYPH=13706>川正浩駐屯地司令はじめ隊員多数が選手として参加、駐屯地司令職務室員、駐屯地修親会、曹友会からボランティアスタッフとして参加し大いに盛り上げた。当日は小雨が時折降る中、世界総勢68791選手(日本1962選手)が参加した。ボランティアとして参加した隊員は駐車場整理・案内、選手受付、給水・給食支援を実施し円滑なイベント運営に大きく貢献するとともに活動を通じ高島市民との絆を深めた。駐屯地から参加した選手の最高順位は、男性は約38qを走った第10戦車大隊・松本1曹(国内総合59位、男性56位。世界総合782位)、女性は約35qを走った第3戦車大隊・青谷士長(国内総合82位、女性6位、世界総合1209位)だった。参加選手は「通常のマラソンと違い自ら走る距離を定め、必ず達成する強いメンタルが必要。特に苦しくなってきた時、このままのペースで走り続けることができるか?キャッチャーカーは何処まで来てるのか?等、通常のマラソンより自分との戦いの度合いを強く感じました。メンタルの強化に最適ではないでしょうか」と感想を語った。
 今津駐屯地は「引き続き地域の一員として積極的に市民との交流を実施し、自衛隊と地域の絆をより一層深めたい」としている。

魁の風〜中央即応集団
〜Central Readiness Force〜
-
石川政務官来訪
(南スーダン)
 派遣施設隊第7次要員(隊長・西村修1陸佐)は、5月3、4日の両日、南スーダン共和国ジュバ市トンピン地区内にある日本隊宿営地において、石川博崇防衛大臣政務官及び宇都隆史外務大臣政務官の視察を受けた。石川政務官は3日午後ジュバ空港に到着後、日本隊宿営地を訪れ、7次要員の儀仗を受けた。4日には日本隊宿営地内、UN施設外活動現場であるジュバ河川港防護柵の設置の状況等を視察した。また、石川政務官は4日朝に到着した宇都政務官と共に、南スーダン共和国副大統領、国連事務総長特別代表を表敬訪問し、日本隊の活動等について意見を交換した。
 石川政務官は隊員に対し、「自衛隊の皆さんが行っている施設活動、また、それを支える整備、補給、警備、衛生等の様々なこれらの活動すべてが南スーダンの平和と安定に繋がっています。引き続き西村隊長の統率の下、安全確保には細心の注意をはらい、高い規律をもって任務の完遂に邁進してもらいたい」と訓示し、また、宇都政務官は「我が国の誇るべきおもてなしの心をもって心の琴線に触れる活動をしていき、国の外交の枠を超えた人同士の繋がりを構築していってほしい」と訓示した。
-
国連事務総長特別代表
日本隊宿営地を訪問
(南スーダン)
 5月7日、エレン・マーグレット・ロイSRSG(国連事務総長特別代表)が、UNトンピン地区内にある南スーダン派遣施設隊宿営地を訪れ隊員を激励した。派遣施設隊第7次要員(隊長・西村修1陸佐)は、SRSGの訓示を受けた後、食堂で茶道及び山形県の伝統舞踊である花笠踊りを披露した。引き続き代表隊員との懇談後、MSA6(Mission Support Area6)コンテナ通路構築の施設活動現場を視察した。
 SRSGは「日本隊の隊員一人一人の南スーダンへの貢献と努力に感謝をする。みなさんとこの地で一緒に仕事ができる事を光栄に思う。引き続き質の高い仕事を南スーダンの為に実施してもらいたい」と訓示した。

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2015 Boueihome Shinbun Inc