防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   902号 (2015年3月1日発行)
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寄せ書き
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駐屯地音楽まつり
 第37普通科連隊(信太山)
 1陸士 竹鼻郁美(駐屯地らっぱ隊) 
 陸士長 加古川幸士(信太菊水太鼓)  
 陸士長 小西雄大(駐屯地音楽同好会)
 私は、1月17日に行われた信太山駐屯地音楽まつりに、らっぱドリルで出させて頂きました。
 本番までは、何度も練習をし、何度もイメージトレーニングをして、「もう、絶対に大丈夫」と思っても、緊張で「舞台に立つと頭が真っ白になるのではないか」と不安でした。本番が始まり、舞台袖で待機している時、照明が点灯し、一瞬にして舞台が明るくなると、すごく緊張した反面、楽しみでドキドキする気持ちが込みあげて来ました。舞台に立つと意外と落ち着いて吹く事が出来ました。私は、らっぱドリルで一度舞台袖に入り、再び出て来る場面があり、この時に一番前だったので、舞台に出るタイミングを練習の時から、いつも先輩に合図を出してもらっており、本番の時も合図を出して頂いたお陰で、とても心強く感じ、安心して吹く事が出来ました。終わると本当に「あっという間に終わったな」と思いました。私の心の中は達成感で一杯になりました。初めはとても緊張したけれど、短い期間でしたが、らっぱ教育で出会った同期と一緒に練習をしたり、お話をしたり、楽しく幸せな時間を過ごす事ができました。
 終わってから、来て頂いたお客様をお見送りした際に、「ありがとう」や「楽しかったよ」などと言って下さった時に、涙が止まりませんでした。本当に嬉しくて感動しました。「沢山練習をしてきて、本当に良かった!」と改めて思えた出来事でした。今回参加出来て、本当に良い経験をさせて頂きました。(竹鼻1陸士)
 今回初めて駐屯地の音楽まつりに菊水太鼓のメンバーとして参加させていただきました。お客さんは来てくれるのだろうか、演奏を楽しんでくれるのだろうかなど、色々不安もありましたが、出演者とお客さんがお互いに満足のいく素晴らしい舞台になったと思います。
 太鼓の演奏だけではなく、音楽同好会が演奏する妖怪体操やフィナーレにも参加し幅広い活動が出来たので良かったです。
 お客さんの帰りを見送る時に「太鼓演奏良かったよ」と言ってもらえてとても嬉しく思いました。
 これからもお客さんに感動をしてもらえるような演奏をする為に日々練習を頑張ります。(加古川陸士長)
 私は今回で3度目の音楽まつりであり、初めての時はまだ2陸士で右も左もわからず、ただただ言われた通りに動いていましたが、今は先輩士長として後輩をまとめたり、先輩のサポートをしたりと、自分で少し考えて行動できるようになり、今まで以上に行事に参加している実感が湧き、充実した日々を過ごしました。
 当時は華やかな衣装で身を包み、来場されたお客様との一体感を楽しむことができ、かっこいい自衛官の姿を披露できたと満足しています。(小西陸士長)
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通信手として戦闘を終えて
 第33普通科連隊(久居) 陸士長 伊藤進悟
 まるで野獣がうなり声を上げているかのような、けたたましいエンジン音、そして、カタカタと近づいてくる総軌音、「連隊KP1発動準備」と小隊長が無線で小隊員に伝え、私はそれに合わせて各対戦車火器装備者に交換機で電話を繋いで知らせた。
 小隊長の「連隊KP発動」という号令で発射された対戦車火器の弾が命中した。先頭戦車を撃破し、じ後、足止めにあった後続戦車の撃破も成功し、小隊は大成果をあげた。
 今回の連隊検閲は初の防御における通信手としての行動であった。また、小隊は連隊直轄小隊としての地位を与えられており、極めて重要な任務に当たっており、とてもやりがいを感じていた。「強固な陣地」を築くため、小隊長から有線の全埋設を命ぜられ、私と通信作業支援の川西1陸士と共に構成から埋設まで約3日間、計8線、総延長約3キロを構成した。非常に体力、気力及び根気がいる作業であったが、この有線構成こそが任務達成に大きな意味を持っていたことをこの時初めて実感した。
 戦場では妨害電波が飛び交い、敵の砲迫は我の陣地に容赦なく降り注ぎ、これにより、通信手段を失えば、部隊は孤立し、伝令通信や視覚通信に頼らざる負えなくなる状況が生起し、任務遂行はより困難になるだろうと私は考える。「ペンは剣より強し」という言葉があるが「通信はどの火器より極めて重要」であると私は信じる。
 私はこれからも、常に「必通の精神」を持ち続け、今後も小隊で通信手として任務に邁進するとともに、本検閲で学んだことを教訓として、これを陸士に指導できる陸曹を目指して行こうと思う。
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登山の楽しみ
 第12普通科連隊(国分) 1陸曹 中馬 敦
 私の趣味は、登山です。登山の魅力は、登頂したときの達成感及び景色だと思います。私は、この魅力にとりつかれ現在も登山をしています。登山といえば世間で危険と思われています。最近の報道では、御嶽山の噴火による事故及び中高年層の遭難事故等があげられます。
 事故を未然に防ぐには、最悪な状況を想定して、必要な山の情報を調べ、必要な物を買い登山計画を立てることが重要です。登山の計画を立てることにより、より安全に登山を楽しむことが出来ると思います。私は、今までに150山登頂してきましたが、危険な山がいくつかありました。5月なのに登山中に急に天候が変わり、雪が降ってきて登山道が消えて道が分からなくなったり、目の前に岩・石が落ちてきたりしました。そんなときは、慌てることなく冷静に判断し、手持ちの地図・コンパス等を使用して無事に下山しました。
 登山するときは、危険見積もりを立て、どのような状況になっても対処できるよう物の準備、体力の向上及び最悪な状況を考えてどのように行動するか決めておく必要があります。今後も体力の向上を図り、登頂したときの景色を堪能するため、これからも安全な登山を心がけていきたいと思います。
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死を感じた瞬間
 第13普通科連隊(松本) 3陸曹 佐々木超矢
 私は、今回初めて冬季山地訓練に参加させて頂きました。冬季山地訓練とは松本のアルペンレンジャーが実施している冬山での訓練で、アイスクライミング、アイゼンの歩行要領、生活技術、ビバーク要領等、それら全てを実施して冬山を克服する事を言います。
 一日目はアイスクライミングの要領を訓練しました。バイルが氷に掛かる感覚やアイゼンの歯が氷に掛かる感覚をなかなか上手く習得できず苦労しましたが、徐々に感覚を得られる事が出来る様になりました。ただ、登攀(とはん)の長さは少しなのに、体力を大幅に消費し、握力も使い過ぎたせいであまり無く、ふくらはぎもパンパンになり、体の使い方はまだまだと痛感し、翌日の訓練ではもう少し体全体を上手く使って実施しようと思いました。
 二日目は石尊稜でのアイスクライミングやロッククライミングで登攀するバリエーションルートを登りました。自分にとってこの場所での訓練が一番過酷な部分でした。何が過酷かというと、まずは落ちたら死ぬという恐怖感。本当に危険な所はザイルが張ってあり進めるのですが、それ以外はザイルがありません。私は訓練を色々やってきましたが、本当に死ぬかも知れないと思った訓練はこれが初めてでした。また、体力面においてかなり疲労しました。御嶽山での災害派遣活動の時は毎日のように山地を機動していたのですが、今回の石尊稜では、その時とは全く違い体全体で登っているので精神面・体力面で本当に疲労しました。しかし、それらを克服した時の頂上から見る山の景色は絶景で、言葉には表せない達成感がこみ上げてきました。これは登った者にしか味わえないものであり、その時初めて参加して良かったと思いました。
 三日目の縦走では天候も一転して吹雪の中でアイゼンの歩行要領等を実施しました。危険な箇所もいくつかありましたが、習ったことを確実に実施して克服する事が出来ました。
 最後にこの冬山の訓練を実施して今まで経験した事のない貴重な経験をすることが出来ました。その間、当たり前の様にトップロープでザイルを張ったリルートを見つける等、不安を全く見せず何でも余裕を持ってこなす教官の方々はとてもすごいと改めて尊敬しました。私も彼らの様な最強のアルペンレンジャーになれる様に日々努力していきたいです。
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私の憧れ、私の趣味
東北方面航空隊(八戸)
3陸曹 森  智洋
3陸曹 阿部竜太郎
 私は中学生の頃からバイクでツーリングすることに憧れており、いつか自分のバイクで様々な場所に行きたいと思っています。現在は自動車学校に通い免許取得に向け頑張っています。免許を取得したらすぐにでもバイクを購入し、まずは県内、特に十和田湖へ。次は少し足を延ばして岩手県、最終的には東北6県一周を目指します。東北では冬場はバイクに乗れませんが、春になればすぐにでもツーリングをしたいです。当面は、私の趣味は「ツーリング」と言えるよう、免許取得に向けて頑張りたいと思います。(森3陸曹)
 私には最近釣りという新たな趣味ができました。同じ部隊の釣り好きな方々に勧められ、釣竿まで頂戴した事がきっかけです。
 私が一端の釣り人を名乗るためには克服するべき大きな課題があります。それは釣り餌であるイソメに触れるようになることです。幼少時から虫が苦手で、イソメの様な噛み付く虫は触れる事も出来ませんでした。しかし餌が無ければ釣りにならず、虫に触る気持ち悪さを克服し、釣り人として一皮むけるために奮闘中です。現時点では、ヒトデを2匹釣っただけ。まだ雰囲気を楽しむ事しか出来ていませんが、海や川に出掛けるのは非常に気持ちが良いものなので、諦めず続けていきたいと思います。最終的な目標は、魚をバンバン釣り上げて自分で調理し、それをつまみに酒を飲むことです。(阿部3曹)

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