防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   899号 (2015年1月15日発行)
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寄せ書き
新成人の決意
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理想の自衛官を目指して
第6施設大隊(神町) 陸士長 今 理穂
 私は、今年成人の節目を迎えるにあたり、大きく2つの目標があります。
 1つ目は、自分の行動に責任を持てる大人になることです。成人になり多くの権利を得ることとなりました。その反面多くの責任を担うようになります。その責任を果たすため、もう一度、襟元をただし、まずは今の自分にできる事をしっかりとやっていきたいと思います。
 2つ目は、自衛官として陸曹候補生の選抜試験に合格することです。入隊してから二年目を迎え、先輩方からたくさんの事を学んできました。また、新隊員も配属されたということで、今まで経験したことを後輩に教えられるよう知識・技能を磨き、陸曹となり部隊に貢献できるよう頑張ります。成人、自衛官としてまだまだ未熟な私ですが、自分の理想としている自衛官を目指し頑張っていきます。
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父から「一人前」と言われる様に
第7普通科連隊(福知山) 1陸士 中谷 匠
 私は子供の頃から大人になる事に憧れていました。しかし、成人になった今、社会で生きていく事に強い責任を感じています。
 私には、幼い頃から母親がおらず、父親が独りで私を育ててくれました。しかし、そのことがコンプレックスで、時には父親に強く当たった事もありました。
でも、父親は何も言わずに毎日仕事をしながら、慣れない料理や洗濯をしてくれました。今思えば、父はとても優しく強い人でした。
 中学3年生になり、自分の進路を考えた時に、「父親や家族に楽してほしい。自立したい」と思い、就職して働きながら、夜に学校に通うという生活をすることにしました。人生で初めての就職活動、ネクタイの結び方や履歴書の書き方など、すごく苦労したのを今でも覚えています。
 やはり16歳という若さや資格なども無かった為、就職は難航しました。この時、初めて社会の厳しさを知りました。
 そんな時に私を励ましてくれたのは父でした。就職のためのアドバイスや費用を用意してくれました。私はこの時初めて父親の愛情に気づきました。
 中学校を卒業する頃、地元の工場への就職が無事決まりました。最初は何もかもが初めてのことでしたが、特に苦労したのが「人間関係」です。毎日の挨拶や周りへの気配り、何気ないことが人と人との繋がりに重要であると知りました。 そして、初めて手にした給料の重みは忘れることができません。働く事の重要さや、生きることの大変さを身をもって体験しました。
 仕事と学校にも慣れた高校2年生の3月に私の人生を変える出来事がありました。それは「東日本大震災」です。 仕事で移動中のトラックのラジオで、私は地震のことを知りました。初めて経験する震災に言葉を失いました。
 そんな時、初めて自衛隊の活動を知りました。危険を顧みず被災者を救助する自衛官に感動し、「自分も自衛官になり、日本を守りたい。 人の役に立ちたい」と思い、自衛隊に入隊することを決意しました。
 3年生の時に今まで働いてきた仕事を退職して、自衛隊に志願し、卒業後、憧れていた自衛官としての人生をスタートしました。入隊当日の朝、私は大きな鞄を持ち、家族に見送られながら、実家を後にしました。
 自衛隊での訓練や暮らしは想像以上に過酷で、心身共に鍛えられ、毎日が充実した日々でした。「今まで自分はこんなにも一日を一生懸命生きたことがあっただろうか」、と感じるとともに時間や仲間の大切さ、毎日温かい食事が食べられ、温かいお風呂に入れる事などの、当たり前の事がこんなにも幸せなのだと気づかされ、人生の価値観が変わりました。私は自衛隊に入隊して、ひとまわりもふたまわりも成長したと思います。
 しかし、私はまだまだ未熟なところもあり、自衛官として学ぶことがまだ沢山あると思います。父親からしてみれば、私なんか、まだまだ子供にしか見えないでしょう。
 しかし、私は今まで育ててくれた父親に「一人前になったな」と言われる様にがんばっていきます。そして、これからも国のためにこの身を尽くし、日々の訓練に取り組みます。これが私の成人になった決意です。
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20歳は新たなスタート
第7普通科連隊(福知山) 1陸士 門屋ひとみ
 私の新成人になった決意は、大きく分けて3つあります。まず1つ目に、全てのことにおいて責任を持つことです。学生の頃の私は誰かがやってくれるだろう。どうにかなるだろう。と何事も人任せにしていました。20歳になった今社会人として、給料をいただきながら働き、また国防という仕事をさせていただいており、一人の社会人として相応の責任を持たなければならないと思っています。
 私は、昨年の3月に衛生職種の特技を取得しました。間もなく教育隊前期教育の専属救護員として勤務することになり、右も左も分からないまま勤務することになりました。野外訓練が始まると患者から次々と様々な症状を訴えられ、最初は戸惑いが多く患者を不安にさせることも多々ありました。しかし、処置できるのは私しかいない、患者を不安にさせてはいけないと思い、そこから責任感が強くなりました。そして、救護員勤務だけに限らず、普段の仕事でも途中で投げ出さず自分の任せられた仕事は最後まで責任を持って完遂したいと思います。
 2つ目は、家族に感謝をすることです。高校を卒業するまで実家で何不自由ない暮らしをしてきました。食事・洗濯等全てをやってもらっていました。
 自衛隊に入隊し、親元を離れ初めて親のありがたみを感じました。新隊員教育隊の頃は覚えることが多く自分のことで精一杯で感謝するどころかまだどこかで頼っている自分がいました。まだまだ頼ってしまうことは多々あると思いますが、20歳という節目で親に感謝し、少しでも恩返しができるような立派な新成人になります。
 3つ目は夢を叶えることです。私の母は准看護師をしており現在正看護師の資格を取得するために働きながら勉強をしています。私は、自衛隊の衛生科におり、衛生職に携わっています。私もこれから勉強をし、准看護師の資格を必ず取得します。そして、母に負けない看護師を目指します。
 そして、更にもう一つ夢があり、国際貢献活動に参加することが昔からの夢でもあります。そのためにも今できることを確実にこなし、一つ一つ夢を叶えていきたいです。
 最後に、20歳はゴールではなく新たなスタートだと思います。文武両道・責任感を強く持ち、誰からも頼られる自衛官になります。初心を忘れずさらに精進していきたいと思います。
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「始める」「続ける」
第6施設大隊(神町) 陸士長 原田優雅
 私は今年新成人になりました。ずっと熱望していた、国際平和協力活動の派遣要員となり、日本の代表として世界の為に貢献できることを誇りに思います。そして、新成人として今後の人生を充実させるため、2つの目標を立てました。
 1つ目は「始める」事です。社会人となって時間の大切さを改めて感じ、何もせずに過ぎている時間がとても勿体無いと思いました。新成人という一つの節目をきっかけに、自分の限界に挑戦できる、レンジャー教育訓練に参加し、多くの経験と知識あわせて、技術を得たいと思います。そのために日頃から、時間を大切にし、日々の体力練成を頑張りたいと思います。
 2つ目は「続ける」事です。実際、始める事は簡単に出来ますが、それを続ける事はとても難しい事だと思います。けれど、続けることが出来るようになったら、これからの人生を歩んでいく上でとても大きな自信に繋がると思います。以上の2つの目標を掲げ新成人らしく生き生きと、充実した日々を過して行く事を抱負とし、現状に満足することなく陸曹候補生を目指し努力していきます。
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感謝の気持ちを忘れず
第4地対艦ミサイル連隊(八戸) 陸士長 澁屋拓大
 自衛隊に入隊して約2年半が経ち、成人式を迎えることができました。新成人になるにあたり、これまでの自分には何が足りなかったかを再認識し、一社会人として、また自衛官として部隊の皆様に認められるよう努力していこうと思います。また、今日の自分があるのも支えてくれた皆様がいてこそだという感謝の気持ちを忘れず、更に知識・技術を学んでいこうと思います。

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