防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   899号 (2015年1月15日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 12面

地域と共に‥自衛隊 部隊便り
-
小学生・保護者に地域防災教育
〈第33普通科連隊〉
東日本大震災災派の講話も
 第33普通科連隊(古屋浩司1陸佐=久居)は12月3日、津市立高茶屋小学校が行う地域防災教育を支援した。この地域防災教育は、5年生89人が昨年1年を通し校区の防災(震災)について学習してきた仕上げとして、4年生98人にはこれから1年間学ぶ地域防災教育の事前教育として行われ、保護者90人も参加した。
 当初、東日本大震災の救助活動の映像を視聴した後、東日本大震災で活動した隊員から被災地の状況や行方不明者の捜索等の話が始まると児童らは真剣な眼差しで話に聞き入っていた。その後、3クラスに分かれ東日本大震災で使用した資機材・車両及び衛生救護の展示・体験を行った。
 児童達も初めて見る自衛隊の装備品に驚き、手にとって使い方などを隊員達に質問していた。
 教育終了後は、児童達から「ありがとうございました」の心温まる言葉に隊員達も照れながら地域防災教育の支援を終了した。
-
国宝姫路城清掃に協力
〈姫路駐屯地〉
 12月17日、姫路駐屯地(司令・中村博篤1陸佐)は、姫路市が主催する世界文化遺産国宝姫路城のクリーン作戦に、人員538人、車両68両で協力した。
 第39回目を迎える今年は、平成21年から実施されている平成の大修理で幕に覆われていた天守閣が姿を見せた。来年には大修理も終了し、3月26日落成式、翌日27日から登閣が再開される。
 姫路駐屯地は、「第1回目からクリーン作戦に参加している姫路駐屯地は、この記念すべき年にも協力できたことを隊員一同、心から誇りに思い作業を実施した」としている。
-
警備犬競技会に参加の2頭が見事優勝&入賞 
呉造補所貯油所
初の栄冠とリベンジ実現!!
 呉造修補給所貯油所(所長・布施壮一2海佐)は12月4日、広島市西区太田川放水路河川敷において行われた「2014年度中国訓練チャンピオン決定競技会」(公益社団法人日本警察犬協会広島支部主催)に参加した。
 特に先の広島市土砂災害等での救助犬等の活躍に注目度が増しているためか、プロ・アマの区分なく海上自衛隊及び県警察、更には県内の多くの民間団体等が参加した。
 貯油所からは、1部臭気選別の部に大倉2海曹とベル(オス5才)を、2部警戒の部に松元事務官とピーロ(メス4才)をそれぞれ参加させた。
 臭気選別の部では、寒気による冷たい雨が降りしきる会場内を制服姿で颯爽と歩く貯油所長及び保安科長(陸上自衛官)に自然と会場内の視線が集まる中、貯油所長らの激励を受けた大倉2曹とベルは、キリッと気合いの入った表情に一変、試験会場に臨んだ。
 貯油所長の視察に試験時間を合わせたため、条件的に不利とされる雨の中の試験となったが、大倉2曹とベルは、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮し、見事、チャンピオングループに初入賞した。
 合格判定を聞くやいなや「やったぁ!」と相棒ベルと抱き合い飛び跳ねて喜ぶ姿に自衛官としての品位は感じられなかったがとても嬉しそうな姿が印象的であった。
 引き続き行われた第2部警戒の部では、昨年のリベンジ戦となる若手ピーロをベテランハンドラーの松元事務官が上手くリードして見事、チャンピオンの座を射止める等、2頭の高成績の活躍により貯油所の警備犬としての年内における対外競技会を締め括った。
-
県立中央病院でコンサート
大湊音楽隊
 大湊音楽隊(隊長・野澤健二1海尉)は、11月28日に青森県立中央病院で同院主催による第82回ふれあいコンサートを支援した。このコンサートは、病院利用者の生活を潤いのあるものにし、闘病生活の力になることを目的に、院内で定期的に開催されており、大湊音楽隊が実施するのは今回が初めて。会場の外来ホールには、370人の来場者があり、演奏を心待ちにしている様子が窺えた。
 ふれあいコンサートは、隊長の指揮による、「ドレミの歌」でスタート。続いて「主よ、人の望みの喜びを」、「青春の輝き」を演奏した。次に登場したのが、海上自衛隊のソプラノ歌手、三宅由佳莉3海曹(東京音楽隊)。観客も待ち構えていたように、大きな拍手で迎えていた。三宅3曹は、大ヒット曲「アナと雪の女王」主題歌「Let it go」など計3曲を歌い、美しい歌声と、訴えかけるような表現力で聴衆を魅了した。鳴り止まない拍手に応え、八木澤教司氏作曲の合唱曲「明日という日が」を三宅3曹が歌い、おしまいに行進曲「軍艦」を演奏し、終演を迎えた。
-
廣瀬中佐の柔道着貸出
横須賀造補所
 横須賀造修補給所(所長・黒木忠広1海佐)は、11月17日、横須賀地方総監部(総監・井上力海将)庁舎において、廣瀬武夫中佐(1868〜1904年)の柔道着を大分県竹田市に貸し出した。
 廣瀬中佐は竹田市出身で、日露戦争第2回旅順港閉塞戦で「福井丸」の指揮官となり戦死した。中佐は、明治18(1885)年に海軍兵学校へ入校し、同時期に講道館で柔道を学んだといわれている。
 この柔道着は、昭和34(1959)年6月27日、記念艦「三笠」の所管が大蔵省から防衛庁に移管された際、ともにその所管が防衛庁に移管された物件の一つである。記念艦「三笠」に展示されていたものであり、中佐が海軍勤務当時に使用していたものと推測される。
 竹田市では、11月24日に大分県立竹田高等学校体育館で開催された「廣瀬武夫杯争奪少年柔道大会」において、廣瀬中佐の遺品や写真パネル等と合わせ柔道着を展示した。以後当分の間、竹田市立歴史資料館及び同市内展示施設等で展示される予定である
-
対武装工作員
3県警と共同訓練
〈第14普通科連隊〉
 第14普通科連隊(連隊長・吉田幸一1陸佐=金沢)は12月4日、富山駐屯地で、第1中隊約50人、富山・石川・福井の3県警察から機動隊約50人が参加し共同実動訓練を実施した。 
 同訓練は、平成14年に警察と自衛隊との現地協定が締結されてから、8回目の共同実動訓練であり、これまでの実動訓練で得た成果を積み上げ、さらに深化させるため、共同警備訓練においては、損耗状況が明確になるよう警察官、自衛隊員それぞれに交戦訓練用装置を装着した訓練を行った。
 また、共同前進については、石川県を出発し石川県警察車両に先導された自衛隊車両を富山県において富山県警察へ引き継ぐ訓練を初めて公道で行い、富山駐屯地を目標に共同前進した。
 共同調整所においては、警察、自衛隊双方の人員が集まり、状況を映像及び無線により確認・把握し相互情報の共有を図るとともに、武装工作員等の侵入に対して柔軟に対応し得るための共同対処要領の実効性の向上を図った。

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2015 Boueihome Shinbun Inc