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自衛隊ニュース   898号 (2015年1月1日発行)
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米軍教育部隊を視察
F-35A部隊新設に向けて
齊藤空幕長
 齊藤治和航空幕僚長は、11月30日から12月3日にかけて、米空軍基地3箇所(ルーク空軍基地の教育部隊、コロンバス空軍基地の教育部隊及びマックスウェル空軍基地の空軍大学)を訪問した。
 ルーク空軍基地では米空軍のF-35A部隊新設状況、空自要員の使用予定施設等を視察、コロンバス空軍基地では新人操縦者10人の米国委託教育状況を視察した。今後の航空自衛隊F-35A部隊新設に係る情報を収集するとともに、各種教育態勢整備を推進するための資とすることが目的だ。
 また、マックスウェル基地では外国空軍優秀卒業者名簿追加式に招待され、各国空軍参謀長等との意見交換等を実施した。外国空軍優秀卒業者名簿追加式(International Honor Roll:IHR)とは米空軍大学を卒業した留学生の中で、各国の空軍司令官(参謀長)もしくはそれ相当以上の職に就任した者を称えることを目的として、同卒業生名簿に当該者を追加し、空軍大学内のIHRルームに氏名等を刻んだプラークを飾るもの。今回の式では日本を含め16ヵ国の卒業生が名簿に追加された。

陸上自衛隊セミナー開催
「今後の日米同盟のあり方」
 陸上自衛隊は12月11日、「平成26年度日米共同方面隊指揮所演習(YS-67)」と連接する形で、「第4回陸上自衛隊セミナー」を和光市民センターで開催した。テーマは「今後の日米同盟のあり方」で、マスコミや学識者など有識者40人が参加し、朝霞駐屯地でのYS-67の研修に引き続いて行われた。セミナーは基調講演とパネルディスカッションの二部構成で、基調講演では加藤良三・元駐米大使が野球に例え「日本は2番打者」と、国際社会において"主砲"であるアメリカを支える役割が期待されていることを強調した。
 パネルディスカッションでは、加藤氏を含め司会の伊奈久喜・日経新聞特別編集委員、田村重信・自民党政務調査会調査役、林一也・元統合幕僚学校長(元陸将)、香田洋二・元自衛艦隊司令官(元海将)、廣中雅之・元航空教育集団司令官(元空将)が出席し、田村氏は有事法制の整備の現況を、林元陸将、香田元海将、廣中元空将の自衛隊OB3氏は現役時代の経験を踏まえ、先達である米軍と同レベルでの統合運用を目指す必要性(林元陸将)、在日米軍の世界に類を見ない規模(香田元海将)、「YS等、各種の共同訓練の場で日米共同の調整能力を上げていくことはとても大切」(廣中元空将)等とそれぞれの見識を述べた。その他、同セミナーではパネルディスカッションに引き続き住田和明・陸幕防衛部長が登壇し、「日米共同の深化と展望〜日米共同訓練を主軸として」と題し、30年以上に渡るYSの歴史や近年の取組を解説した。

「飛行と安全」が700号
〈航空安全管理隊〉
 航空自衛隊の航空安全管理隊(司令・橋本進空将補=立川)が編集、航空幕僚監部が発行している部内月刊誌「飛行と安全」が1月号で1956年(昭和31年)7月の創刊以来700号の節目を迎える。同誌は空自の操縦、整備、管制、輸送、救難など各分野の隊員が飛行の安全に関する知見や経験などを投稿、共通認識や理解を共有することで空の安全を目指すことを目的とし、現在約3100部発行、全国の各部隊、機関に配布されている。
 1月号は新年号に寄せる齊藤治和空幕長の巻頭言に続き、空自60周年記念を特集して、橋本航安隊司令や城殿保空幕監理監察官の寄稿を掲載する予定で、編集にあたる小原田誠2空佐らスタッフは締め切り前の最後の作業に連日追われている。
 700号を迎えた同誌について、これまで3回の投稿経験があるという橋本司令は「自分では経験できない様々な事象を、投稿を読むことで各隊員が追体験できれば安全に対する効果が高くなるのではないか。今後は心理技官の知見などヒューマンファクターの面などを盛り込んで、より幅広く安全に寄与できる内容を目指したい」としている。

国際緊急援助空輸隊帰国
防護具2万着をガーナに輸送
 12月11日、西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱に対する国際緊急援助活動に必要な物資(防護具2万着)をガーナまで輸送するため、同月6日に航空自衛隊小牧基地をKC-767空中給油・輸送機で出発した野中盛空将補を指揮官とする西アフリカ国際緊急援助空輸隊10人が、無事に任務を修了し帰国した。当日は基地等の隊員達600人で派遣隊を出迎えた。
 野中第1輸送航空隊司令による帰国の申告を受け、航空支援集団司令部司令官の福江広明空将は訓示で、「グローバルにしてウイルス対処という新たな分野での活躍であったといえよう。諸官らによるこうした医療領域における国際安全保障への貢献は、我が国の安全保障や国際貢献の歴史においてきっと永きにわたり記録に残るものはずである」と隊員達の労を労った。

首都圏防空の最後の砦
創立50周年記念行事
〈第1高射群第2高射隊〉
 12月6日神奈川県横須賀市にある航空自衛隊武山分屯基地で、神奈川県唯一の航空自衛隊である第1高射群第2高射隊(司令・長谷川豪2空佐)の創立50周年記念行事が行われた。
 記念式典には、吉田雄人横須賀市長を始め、多くの来賓が出席。長谷川司令は「我が国の中枢である首都圏防空の【最後の砦】として失敗は許されないとの強い覚悟を持って任務に邁進する」等と式辞を述べた。
 続いて平成20年に弾道ミサイル防衛のため導入したPAC-3の車列行進や訓練展示が行われた。澄み切った青空の中、50周年記念塗装を施したランチャーが発射姿勢に展開する様やテキパキとした無駄のない隊員の動きには大きな歓声が上がっていた。その後、浜松基地所属の中部音楽隊による演奏会が行われ、うっとりとした時間と空間を展開していた。
 首都圏防空の一翼としてその任を果たしている第1高射群第2高射隊。さらに強く、常に戦える精強な部隊として次の50年に向け歩みを進めている。

YS−67 総合訓練を公開
 12月2日から12月15日まで陸上自衛隊朝霞駐屯地にて、平成26年度日米共同方面隊指揮所演習(YS-67)が実施された。YSは日本への武力攻撃事態等を想定したシナリオに基づき、陸上自衛隊と米陸軍等が、共同対処行動を実施する場合の指揮幕僚活動をコンピューター・シミュレーションにより演練するもの。本演習は、日米共同訓練として最大規模の指揮所演習であり、今回は自衛隊側が約4500人、米軍側が約2000人、合計6500人が参加。また東部方面隊で実施されるのは6年ぶり5度目である。
 12月10日、5夜6日にわたる総合訓練の一部が報道陣に公開された。普段は体育館として使用されている場所に中央統裁所(CCF)を設置し日米の統裁部が勤務。緑のブースや壁で課を仕切り日米約500人が所狭しと任務にあたった。演習おける状況の付与はここで実施された。
 一方、演習部の共同調整所は約200もの天幕が密集している北グラウンド一帯に所在する。今回公開された共同後方支援セルは8の部署で構成され、戦闘力の維持増進を目的に総合的な調整を行った。日米の隊員が同区画内で調整を行っている姿は共同訓練ならではの光景だ。また共同当面作戦セル(COIC)では、日米共同作戦会議を焦点に日米両指揮官が作戦指導を実施するいわば作戦指揮所であり、日米140人が24時間態勢で任務にあたった。COIC内では大画面のスクリーンが設置され、隷下部隊とのテレビ会議等も行われた。
 総合訓練は14日に終了、15日に演習全体を総括する研究会が行われた。来年は中部方面隊で実施される予定だ。)

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