防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   897号 (2014年12月15日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 12面

各地で防災訓練に参加
-
各機関との連携強化を確認
 みちのくアラート2014
〈22普連〉
 第22普通科連隊(連隊長・松永浩二1陸佐=多賀城)は、11月6日から9日まで、多賀城駐屯地及び宮城県北隊区内全域において、平成26年度方面隊震災対処訓練「みちのくALERT2014」に参加し、災害派遣時の指揮幕僚活動訓練及び人命救助等の実動訓練を実施した。
 この訓練では、発災当初の初動対処段階から応急普及(民生支援)段階までの一連の活動を総合訓練と機能別訓練に区分し、連隊本部及び各中隊による災害対処訓練等を行った。
 6日午前9時、第三種非常勤務態勢により訓練が開始され、連隊隊区内全域に展開した情報収集部隊による地上偵察、初動対処部隊による迅速な派遣準備及び主力部隊の移動・展開を演練するとともに、部隊展開に伴う通信組織の構成、兵站部隊による支援基盤の設定並びに、指揮所活動により自治体等関係部外機関等との、連携を確認した。
 また、実動訓練においては、県内各地で各自治体、関係部外機関及び他の陸自部隊と連携した実際的な救助訓練を実施した。
 本訓練を通じ、郷土部隊としての誇りと使命感を高揚すると共に、各自治体・機関等との連携を一層強化することができた。
-
滝川市防災訓練に参加
〈10普連〉
 第10普通科連隊(連隊長・佐々木裕治1陸佐=滝川)は、10月12日に滝川市防災実動訓練に参加させた。
 本訓練は、大地震に伴う土砂災害への対応を想定して、市役所、警察、消防及び自衛隊の連携を演練。
 自衛隊は避難住民の輸送と給水支援を担当し、併せて人命救助システムを展示することにより各機関の防災機材の保有状況・能力を再確認した。
 連隊は、滝川担当隊区(6市5町)と「大規模災害時等の連携に関する協定」を締結しており、11月には災害発生時の活動に関する指揮所演習を計画し、各関係機関職員の識能向上を図り、実効性の向上に努めていく予定。
-
第4対艦ミサイル連隊
三戸町で備品展示300人が来場〈第1中隊〉
 第4地対艦ミサイル連隊第1中隊(中隊長・小川努3陸佐=八戸)は、10月13日に青森県三戸町が実施した防災訓練に参加した。
 この訓練は、災害復旧活動を演練するとともに、関係機関及び地域住民に対し、災害派遣のパネル展示及び自衛隊車両・派遣器材を展示説明し、自衛隊の災害派遣活動の理解を得ることを目的として2年に1回参加しているが、当日は天候にも恵まれ約300人の来場者が訪れ、人命救助システム等に関心を寄せていた。
田子町では150人が来場〈第4中隊〉
 第4地対艦ミサイル連隊第3中隊(中隊長・重田淳一3陸佐=八戸)は、10月26日に青森県田子町が実施した防災訓練に参加した。
 この訓練は、関係自治体等との連携要領及び災害複旧活動を演練することを目的として、毎年参加しているものであり、当日は天候にも恵まれ約150人の来場者が訪れ、自衛隊の装備車両や派遣器材、特に災害派遣のパネルや人命救助システム等に関心を寄せていた。
-
渋川市総合防災訓練
〈48普連〉
 第48普通科連隊(連隊長・近藤恒史1陸佐=相馬原)は、11月16日、群馬県渋川市北橘総合グラウンドで実施された「渋川市総合防災訓練」を災害救助訓練、装備品展示及び炊き出しで支援した。
 開会式には消防など関係各機関の職員、隊員及びボランティア(約800人)が参列し、阿久津市長の挨拶の後、御嶽山の噴火などの自然災害犠牲者に対し黙祷を捧げた。
 今回の訓練は地震、火災及び土砂災害が発生したという複合災害の想定で実施された。緊急地震速報が会場内に発せられたのを合図に市関係機関と警察による情報収集・広報活動及び消防による火災発生に伴う消火活動の後、土砂災害発生に伴う救助活動が48連隊によって実施された。当初、小竹2尉を長とする四中隊の隊員が倒壊家屋から要救助者を救助し、トリアージレベルに応じた搬送をした後、引き続き床上浸水した家屋から偵察用ボートによる救助活動を行った。迅速かつ整斉と繰り広げられる救助活動の光景に来場者は熱心に見入っていた。
 また会場では装備品展示の他、小柳曹長を長とする連隊炊事要員が炊事車により炊いた米を日本赤十字のボランティアがおにぎりにして来場者に配布し、好評のうちに閉会式を迎えて訓練は終了した。
-
新潟県原子力防災訓練
〈2普連〉
 第2普通科連隊(連隊長・大崎達也1陸佐=高田)は11月11日、新潟県柏崎市及び刈羽村において平成26年度新潟県原子力防災訓練に参加した。
 この訓練は原子力災害発生時における県、自治体及び関係機関との連携能力の向上を図ることを目的とし、新潟県柏崎刈羽原子力防災センター(オフサイトセンター)に連隊の連絡幹部を派遣、刈羽村源土運動公園には降着する大型輸送ヘリコプター(CH—47)を誘導するため地上誘導員を派遣し、住民を安全確実にヘリコプターに誘導した。
-
航空機事故救急医療部分展示訓練
〈12普連〉
 第12普通科連隊(連隊長・若松純也1陸佐=国分)重迫砲中隊は、10月16日に鹿児島空港で実施された、平成26年度航空機事故救急医療部分展示訓練に参加した。
 訓練は事故現場から負傷者を救護所まで救いだし、救急車で患者搬送するまでの流れとなっており、事故が発生してから先ずは警察、消防が出動し救急車が到着。その後派遣要請された自衛隊が出動。
 自衛隊が関与する場面としては事故現場からの救出、患者搬送、そして自衛隊の1/2t救急車による患者搬送である。
 市民のみならず公共団体にも自衛隊の存在意義を理解してもらい、いざというときには連携できるよう普段からの取り組みが大切であることを再認識させられる訓練であった。

NEXT →
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc