防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   896号 (2014年12月1日発行)
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商店街に自衛隊活動PRフラッグ
〈富士学校・富士駐屯地〉
 富士学校・富士駐屯地(学校長、司令・武内誠一陸将)が、静岡県小山町須走の地に開設されてから今年で60周年を迎えた。この節目に、これまで学校・駐屯地とともに歩んできた地元、須走のまちづくり推進協議会は、自衛隊のまちであるとのメッセージを発信するため、商店街の本通り約5百メートルに自衛隊の活動を紹介したフラッグ41枚を掲出した。このような取り組みは全国的にみても珍しい。
 フラッグは、四つの絆、すなわち「共に任務を遂行する仲間との絆」「地域との絆」「OBの方々との絆」「日米の絆」をテーマとしており、東日本大震災や昨年の豪雪に伴う災害派遣で活動する隊員、国際平和協力活動の様子など一枚一枚異なる自衛隊の活動写真が街を彩っている。
 このような地元とのつながり「絆」は、人生でいう還暦を迎えた富士学校・富士駐屯地が、次の時代に向けて発展していく上で大きな力となるであろう。

自衛隊体験学習人気上昇中!
〈大津駐屯地〉
 大津駐屯地(司令・武政賢一1陸佐)は、10月26日から29日までの土日を除く5日間、大津市立皇子山中学校の職場体験学習を支援した。
 今回参加した生徒は、学校から紹介された100ヵ所の体験学習先の中から自衛隊を希望してくれた生徒10人(二年生278人中)で、近年希望者は、同校に限らず増加傾向にある。
 参加した生徒達は、同駐屯地の他、滋賀県内の滋賀地本・今津駐屯地・饗庭野分屯基地の支援を受け、パトリオットを含む各部隊や施設等の見学、戦車試乗、基本教練、行進訓練、自衛隊体操、体力測定、救急法、天幕設営、飯盒炊さん、朝礼でのスピーチ等、様々な体験をした。
 体験学習終了後に届いた、各生徒からの手紙には、「戦争をなくし人の命を守る自衛隊の大切さ」、「人の役に立つかっこよさ」、「チームワークの大切さ」、「体力ばかりでなくパソコンを使用したりして行う幅広い業務」等、参加して初めて知った驚きや貴重な経験と関係者へのお礼の言葉、頼もしい限りの将来への抱負等が溢れていた。

自衛隊への理解深める
〜大学生の臨地実習に協力〜
〈仙台駐屯地〉
 仙台駐屯地(司令・納冨中陸将補)は10月6日から10日の間、東北生活文化大学5人及び東北生活文化大学短期大学部1人の臨地実習に協力した。
 学生たちは、初日に自衛隊及び駐屯地の概要について説明を受けた後、自衛隊における栄養管理・衛生管理等について学んだ。2日目以降は、厨房機材取扱い及び安全管理について学んだ後、実際に裁断・調理・配食等を体験した。また、業務隊隊朝礼において、学生達が隊員に対し『生活習慣病予防』をテーマに手作りの資料を用いて栄養管理教育を実施した。
 学生たちは、「初めは不安もあったが、隊員や調理員の方々の温かいご指導のもと有意義な一週間を過ごし多くを学ぶ事ができた。駐屯地の中も、思っていたより広くて緑が多く、のびのびと快適に実習に取り組むことができた」、「様々な部隊の方々と接する機会があり、栄養管理についてだけではなく『自衛隊とはどのようなところなのか』詳しく知ることができて良かった」、「隊員の方々に『美味しかった!』と言っていただけた時、将来管理栄養士になった時に一番大切にすべきことは『食べる人の笑顔』であると強く感じた。」等と話していた。
 今回の臨地実習を通じ、学生達に対し自衛隊及び駐屯地への理解促進と信頼感の醸成を図る事ができた。

ミス・ユニバースに講話
〈第4師団〉
 第四師団(師団長・深津孔陸将)は、10月25日、福岡駐屯地において「2015ミス・ユニバース・ジャパン福岡ファイナリスト17人」に対し講話を行った。
 ミスユニバースは、世界各国でボランティア活動に参加するため、国内外で活躍する自衛隊の活動や意義・重要性を自覚する目的で事務局から依頼され、第4師団広報室長、坂田3陸佐が「郷土の守り〜世界平和への貢献」と題して、我が国の歴史〜東日本大震災の現状〜PKO活動について講話を行った。活動現場の話では感極まって涙ぐむ聴講者も見られ、講話終了後「自分の国の歴史なのに知らないことばかりで、とてもわかりやすくて勉強になりました。」と講話への謝辞が述べられた。

飛行安全などに係る知識・技能向上へ
〜航安隊、関連学会へ積極的に派遣〜
 航空安全管理隊(司令・橋本進空将補=立川)は関連する学会へ数人の研究職(心理)の防衛技官を調査研究などのための情報収集の入手や知識・技能の向上などのため、それぞれ関連する学会へ派遣した。
 8月30日〜31日に、中京大学名古屋キャンパス(愛知県名古屋市)で開催された第81回目の日本応用心理学会に派遣した。
 日本応用心理学会は、研究成果を現実社会における実践的な諸活動に応用し、社会の具体的な問題解決に資することを目指し、広い専門領域の研究者を糾合して設立された学術団体。
 本大会は、年1回開催され、講演、シンポジウム、研究発表などが実施された。特に、研究発表においては業務に関連する安全教育、事故分析及び安全文化等に関するものを主体に参加し、発表者に対する対面での質疑及び意見交換等を通して、有益な知見を得ることができた。また、特別講演や学会研修会では日本における労働科学研究及び産業心理学研究の歩み、並びにリーダーシップ及びフォロワーシップに関する研究動向についての知見を得ることができたとしている。
 9月10日〜12日には、同志社大学今出川キャンパス (京都府)で開催された日本心理学会第78回大会へ派遣した。
 日本心理学会は、心理学の進歩普及を図ることを目的として創立された心理学の分野では最大規模の学会であり、心理学の基礎から応用まで幅広い領域を対象としている。
 本大会は、年1回開催され、講演、シンポジウム、研究発表などが実施された。特に、性格特性の把握の要領やチーム・パフォーマンス向上のため共有すべき情報分析などの研究発表が行われ、航空事故調査及び飛行安全に関連する知見を深めることができた。

保育園で研修
〜緊急登庁支援〜
〈座間駐屯地業務隊〉
 座間駐屯地業務隊(隊長・椎名敏明1陸佐)は10月23日、大規模災害発生時の「緊急登庁支援」をより効果的に行うため民間保育施設を研修した。
 「緊急登庁支援」は災害発生時、非常呼集等により登庁する際、子弟を同伴せざるを得ない隊員に対し、一時的に駐屯地内の臨時施設で子弟を預かるものです。座間駐屯地においては7隊員10人の子弟が登録されていますが、既に東日本大震災においての実績もあり、事態が発生すると厚生科隊員が担当となり施設を開設する。
 今回の保育研修は「いざというときに適切な行動ができるよう必要な技量を習得し能力を向上させる。」ことを目的に、座間市の協力を得て実現、当日は市内保育施設である「あゆみ保育園」(園長・高松一枝)において隊員3人が参加した。
 研修は食事・遊戯・就寝指導といった生活面から子供の急病・地震火事などの緊急時の対応、清掃などの環境衛生等、広範多岐に亘る内容で、保育上の注意点や研修項目についてレクチャーを受けた後、各施設の見学、園児の中に入ってのグループ遊びや園児たちとの会食等、日ごろの業務と違った内容に戸惑いながらも和気藹々とした雰囲気の中、研修が進んでいった。
 一方、迷彩服姿の自衛隊員は園児達の好奇の的、一緒に遊ぼうと引っ張りだこで、なかにはジャングルジムのように隊員に登ってくる子もいた。
 また、簡単に作れるおもちゃの紹介もあり、子供をあきさせない工夫が随所にみられ、盛りだくさんの研修時間はあっというまに過ぎてしまった。
 参加した隊員からは「今回の研修で、プロの保育士の園児に対する接し方や保育施設として足りない部分等、改善しなければならない点が多々あることが分かった。今後の準備や訓練等に生かしていきたい」などの感想が聞かれ、「今回、座間市役所やあゆみ保育園の協力を得て、有意義な研修が実施できましたことを大変感謝申し上げます」と話していた。
 業務隊では、いざという時、緊急登庁支援施策が有効に機能し、隊員が安心して任務に邁進できるよう、引き続き研修や訓練を通じて識能を高めていく。

高校生の力走をサポート
〈20普連〉

 20普連(連隊長・西村修1陸佐)は、10月25日、長井市で開催された「男子65回、女子26回全国高校駅伝競走大会県予選会」に、協力隊長(本部管理中隊通信小隊長・鈴木彰3陸尉)以下隊員20人、車両10両が、大会運営等に協力した。
 師走の京都・都大路を目指す本大会には、男子31校26チーム、女子22校21チームが参加した。
 好天に恵まれたこの日、長井市陸上競技場を発着点に、秋の長井路で各チームの選手たちが力走するなか、大会役員の輸送、通信網の構成、運用などで、協力隊は、円滑な大会運営に貢献した。


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