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自衛隊ニュース   894号 (2014年11月1日発行)
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全国で創立記念行事

創隊59周年記念行事開催
〈西部方面隊〉
 陸上自衛隊西部方面隊(総監・番匠幸一郎陸将=健軍)は10月4、5日の2日間、熊本市健軍駐屯地で創隊59周年の記念行事を開催し、蒲島郁夫・熊本県知事ら来賓や関係者、市民約2万3千人が来場した。
 59周年で西部方面隊が掲げたテーマは「地域とともに、未来に向かって より強く・より逞しく・瞳輝く」で、4日の方面隊殉職隊員追悼式に続き5日は記念式典に続いて観閲行進が行われ、方面隊所属の第8師団及び西部方面普通科連隊など各部隊が堂々と行進し「鎮西部隊」の存在感を示した。
 記念式典で番匠総監は「西部方面隊の担任する北部九州から南西諸島地域の情勢は一層厳しさを増し。いつ何が起こっても不思議はない時代にあると言っても過言ではない。創隊記念の日にあたり、改めて私は方面隊の果たすべき役割と使命を深く認識し、いつも地域と共にあって皆様から頂いているご期待と信頼に確実にお応え出来るよう、そしてこれまで先輩方が築いて来られた輝かしい伝統をしっかりと受け継ぎ、更に発展させるために持てる全力を尽くすことを西部方面隊の全隊員を代表しお誓い致します」と新たな決意を表明した。
 記念行事には熊本県のゆるキャラ「くまモン」が迷彩服を着て登場、親子連れから歓声とカメラのフラッシュを浴びた。

首都防衛を担って55年
〈東部方面隊〉
 東部方面総監部(総監・磯部晃一陸将=朝霞)は10月3、4日に朝霞駐屯地で「東部方面隊創立55周年記念行事」を行った。
 3日には、隊員及び部隊の士気高揚を図るため優秀隊員を招待しその功績を顕彰した。表彰された隊員は夫人等家族と共に喜びを分かち合った。
 4日午前中には、方面隊への協力に対してその功績が著しいと認められる個人及び団体に対して総監感謝状が贈呈された。
 同日昼からは隊員食堂で方面隊創立を記念して協力3団体(東部防衛協会、東部方面懇話会、東桜会)が主催した祝賀会食が行われ、冒頭懇話会会長の川元氏が挨拶した。続いて、隊旗とともに第1師団長、関東補給処長、第12旅団長、第1施設団長をはじめ各駐屯地業務隊長や直轄部隊長、各県旗とともに各地方協力本部長が紹介された。
 磯部総監は「1都10県の方面区を各部隊長と守って参ります」等と力強く挨拶。首都東京をはじめ関東甲信越・静岡県に所在する部隊旗や県旗がたなびく光景は、日本の中枢の防衛警備を担う東部方面隊の役割の重さを改めて招待者に印象付けた。
 感謝状贈呈式と祝賀会食の合間には旧食堂で方面創立を記念する東部方面隊による音楽会、招待者に方面隊の活動をPRする写真パネルや歴代の広報誌「あづま」の展示、ビデオ上映等が行われた。
 ビデオ上映では今冬の豪雪災害派遣、東方総監が演災統合部隊の指揮官を務めた平成26年度自衛隊統合防災演習が取り上げられ、事態対処時における方面隊の活動の様子や、それに備える日々の努力が紹介された。

「自信と誇り」
創立60周年記念行事
〈桂駐屯地〉
 桂駐屯地(司令・飯田重喜1陸佐)は9月28日、桂駐屯地創立60周年記念行事を地元選出国会議員等部内外多数の来賓を迎え盛大に挙行した。
 桂駐屯地は昨年末に新庁舎が完成し、グランド周辺も整備され景観が大きく異なるものとなった。また創立当初から存在する17号倉庫(補給倉庫)をはじめ、駐屯地の歴史を物語る施設が今でも多く残り、今日まで方面隊兵站支援の中枢として使われ続けている。古き良き建物と近代的な施設が融合し、60周年という節目に相応しい駐屯地に生まれ変わった。
 当日の天候は、記念行事を祝うかのように快晴に恵まれ、昨年の来場者を超える約4500人が駐屯地を訪れた。
 飯田駐屯地司令は式典の式辞で「我々は、国家の緊急事態に対処する組織の一員として引き続き、警察、消防をはじめとする関係機関や地方自治体と協同連携し、常に有事に備え、いかなる事態においても、国民の期待に応え得るより良い精強な部隊を目指し日々努力を重ねる所存である。隊員諸官は長年にわたり諸先輩方が築き上げてきた歴史と伝統を継承し、守るべきものは守るとともに、時代の変化に対応し、変えるべきものは強い意志をもってこれを変えて行く信念をもち、それぞれの責務の完遂に努めてもらいたい。そして補給、整備、輸送、不発弾処理等、高い技術を持つプロとしての自信と誇りを忘れず、万が一その時に、最後の砦として、国民の生命・財産、我が国の領土を断固として守り抜くという強い使命感を堅持し、強くそして、より高い技術力を持つ部隊を目指し、ともに訓練に励み、ともに修練を怠らず、任務遂行のための実力を更に向上することを強く要望をする」と述べた。また式典に続いて駐屯地ラッパ隊によるラッパ演奏、訓練展示においては会場内で重装輪回収車を用いて、大型トラックのアクスル交換を実施し、後半はホバーリングのヘリから隊員がリペリング(懸垂降下)を行い、来賓並びに来場者を魅了した。
 各催しについては、近傍部隊からの支援を受け、〇三式地対空誘導弾発射装置(中SAM)を含む18品目の装備品展示、高機動車の体験試乗、第三音楽隊によるミニコンサート、駐屯地曹友会によるちびっ子広場、駐屯地隊員による野外売店、絵付けを体験できる陶芸教室などを催し、家族連れや地域住民等多数の来場者が楽しい一時を過ごした。

創立64周年記念行事
〈豊川駐屯地〉
 豊川駐屯地(司令・上田俊博1陸佐)は、10月4日、豊川駐屯地及び豊川訓練場において、地元選出の国会議員、県議会議員、近隣市長をはじめ多数の御来賓の参加を得て「豊川駐屯地創立六十四周年記念行事」を挙行した。当日は爽やかな秋晴れの下、県内外から約6500人の来場をいただき、盛大な記念行事となった。
 記念式典の式辞として、執行者の上田1佐は、「駐屯地として自衛隊に与えられた使命の重さと皆様の高い期待を肝に銘じ、いついかなる任務が与えられても任務に即応できる精強な部隊・隊員の育成に邁進するとともに、地域に貢献する駐屯地として皆様と歩んで参りたいと考えています」と述べ、引き続き駐屯地に所在する部隊の主要装備・車両による威風堂々たる観閲行進を実施した。
 式典終了後の訓練展示では、FH-70の空包射撃等、迫力あふれる内容にスタンドからは感嘆の声と盛んな拍手が沸きあがった。
その他、「戦車試乗」、「装備品展示」、「ふれあいステージ」「エアドーム」等さまざまなイベントを開催し、来場された方々と隊員がふれあい、駐屯地は終日、賑わいをみせた。

エア・フェスタ浜松に10万人
〈浜松基地〉
 9月28日、航空自衛隊浜松基地(司令・上田知元空将補)で「エア・フェスタ浜松2014」が開催され、ブルーインパルスをはじめとする各種航空機の展示飛行や装備品などの地上展示、各種アトラクションなどに約10万4千人が来場、大空狭しと繰り広げられるエア・ページェントを堪能した。
 エア・フェスタ浜松に合わせて催された記念式典には来賓として衆議院議員の塩谷立氏、鈴木望氏をはじめ多数が参列。上田司令は「空自は本年7月に創立60周年を迎えました。これを記念し『蒼き空を明日へつなぐ』をキャッチフレーズに各種行事を実施しております。
この浜松基地も航空自衛隊の発足とともに、操縦学校が新編され、引き続き整備学校及び通信学校が設置されました。以来、ここ浜松基地は航空自衛隊の教育のメッカとして多くの隊員を養成しています。
 さらに、救難隊、警戒航空隊が新・改編され、現在では浜松基地は航空自衛隊の重要な基地の一つとして機能しています。このように長期にわたり我々が任務に専念できるのも、自衛隊を支えて下さる皆様のおかげです」と式辞を述べた。
 エア・フェスタ浜松ではF-15J、F-2、T-4、UH-60J、U-125A、E-767などが次々と展示飛行、午後はブルーインパルスの妙技が観衆を魅了した。
 展示飛行には陸自の明野からOH-1、AH-64が参加し、地上展示には海自厚木基地の第51航空隊所属の対潜哨戒機P-1も参加するなど航空機ファンを喜ばせた。
 また、アトラクションでは中部航空音楽隊による演奏、カラーガード隊の演技などが披露された。

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