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自衛隊ニュース   893号 (2014年10月15日発行)
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海外で貢献する自衛隊
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政務三役がテレビ会談
南スーダン派遣施設隊(6次)の野村昌二隊長と
 9月26日、防衛省統幕第1会議室で、政務三役と南スーダン派遣施設隊第6次要員(隊長・野村昌二1陸佐)のテレビ会談が行われ、江渡聡徳防衛大臣、左藤章防衛副大臣、原田憲治・石川博の両防衛大臣政務官が参加した。
 6次要員は陸自第5旅団(帯広)を基幹に401人が6月中旬に5次要員から任務を引き継ぎ、首都ジュバの国連施設内外で避難民の生活を支える給水、道路補修、敷地造成等の各種活動を行っている。江渡大臣は「大変頼もしく思っている」と述べ、「現地の状況は」と問いかけた。野村1陸佐は、「隊員は大きな怪我、病気もなく全員が元気に任務に邁進しています。6月中旬には(昨年12月の南スーダン内戦勃発以来)約半年ぶりに国連施設外での活動を再開しました。各隊員とも皆元気で遣り甲斐を持って実施しています。引き続き全隊員が一丸となって、我々の活動が南スーダンの国民の安全に必ず結びついているという確信をもとに、引き続き高い志をもって安全確保十分配慮しつつ活動を継続して参ります」等と回答。治安情勢についても、北部では散発的に政府と反政府勢力の小競り合いが続くものの、首都ジュバ及び周辺では平穏な状態が継続していると報告した。
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派遣海賊対処行動水上部隊
灼熱のアデン湾で
 派遣海賊対処行動水上部隊(19次隊)は9月28日、ソマリア沖・アデン湾での海上警備行動に基づく護衛開始以来、通算600回目の護衛活動を無事に終了した(今回の護衛終了で通算護衛隻数は3556隻)。
 「平成21年3月に第1次隊が活動を開始して以来、約5年6カ月に及ぶ護衛活動を積み上げた結果、このたび第19次隊である第6護衛隊が実施した護衛が通算600回目を迎えることになりました。第6護衛隊は平成23年11月に第10次隊として通算300回目の護衛を実施しており、この度、通算600回目の護衛任務に従事することができたことは大変感慨深いです。引き続き現場部隊指揮官として、水上任務部隊一丸となってソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動に従事し、船舶の運航安全を確保すべく付与された任務を確実に遂行する所存です」(第19次隊水上任務部隊指揮官・大川努1海佐=第6護衛隊司令)

雪月花
 先ごろの総務省発表によると全国の空家率が13・5%820万戸になったそうだ。わが国の住宅の約8戸に1戸が空き家の計算になる。若者が都会に流出した後の地方は手をこまねいていたわけでもあるまいが誠に寂しい状況に追い込まれている。筆者の故郷も気にはなっているがその部類に入る。ひと頃は70戸300人ほどの賑やかな集落だったが今や40戸100人程になった。山から山に物干し竿が架かると言われた奥まった所ではもう一軒もない。板塀や屋根がはがれ、錆びついた軽トラが雨ざらしになっている。集落に残っている一戸一戸の家庭状況を推察していくと10年経ったら更に20戸は無人になりそうだ、我が家もその中に入る。先般帰郷した時、陸将で退官した人と同じく空将の方に挨拶に伺ったが立派なお家である。3人が口を揃えてさびしい会話となった。「子どもたちは帰って来る気は毛頭ない、郷愁のある自分の代で終わりですね」。無人家屋は危険だからとの方針で多くの自治体では取り壊し費用の補助を出している。1例が全費用の5分の4、百六十万円までとか後ろ向きの政策のように見えるが…。20年後には世界中の人口の65%が都市に集中するとのニュースも国連機関から流れている。この時に新内閣では地方創生大臣が登場した、地方再生の切り札になることを期待したい。

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