防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   891号 (2014年9月15日発行)
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〜中央即応集団〜
魁の風
Cental Readiness Force

岩田陸幕長視察
派遣施設隊第6要員
UNMISS

 8月16日から18日の間、陸上幕僚長(岩田清文陸将)が南スーダン共和国の首都ジュバ市のUNトンピン地区内にある日本隊宿営地(派遣施設隊第6次要員 隊長・野村昌二1陸佐)を視察した。
 陸上幕僚長は16日午後、日本隊宿営地に到着し、儀じょう隊長(岡山3陸佐)以下34名の儀じょうを受けた。
 陸上幕僚長は、宿営地において野村隊長による状況報告を受けた後、日本隊宿営地内、UNトンピン地区、ジュバ市内及びUNハウス地区の活動現場を視察するとともに、豪軍LO及び司令部幕僚との懇談、日本大使館訪問、FC(軍事部門司令官)表敬訪問等を実施した。また、来隊記念植樹や派遣隊員との記念撮影も行なった。
 派遣隊員に対する訓示において、「野村隊長の極めて素晴らしい統率の下、活動全てにおいて絶賛する」との最大の賛辞を呈するとともに、「陸上自衛隊、日本の代表としての誇りを堅持しつつ、世界の模範となる行動をとれ」「任務に応じた柔軟な活動により、最大限の貢献をせよ」「常に警戒心を保持し安全を確保せよ」の3点を要望。更に「やり遂げたという意気揚々とした顔で、日本に帰国するのを待っている」と述べられ、次の視察地であるジブチへ向け出発した。
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第6次要員
対外調整班長による講話
 8月12日、南スーダン派遣施設隊(隊長・野村昌二1陸佐)対外調整班長(本田2陸佐)が、南スーダンの首都ジュバ市内のUNMISS司令部において、ケニア国際平和支援訓練センターが主催した、「文民保護」に関する会議に講師として招かれた。
 本田2陸佐は、「南スーダンにおける自衛隊の活動」と題して、文民保護に資する活動、給水・医療支援や国連施設強化等の活動を紹介した。
 会場には、南スーダンのSPLA(政府軍)の幹部及び警察官など、約30名が参加し、「日本隊の活動を評価する」「ジュバ圏外の活動を再開してもらいたい」「今後も継続してもらいたい」などの声が聴かれた。これに対し対外調整班長は「日本隊の施設活動が可能なのは、SPLAや警察によるジュバ地域の治安維持のおかげであり、感謝している」と述べると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
 また、休憩時にも積極的に質問や声をかけてくるなど、自衛隊への関心の高さがうかがえた。
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JMCロード
部分補修を完成
 南スーダン派遣施設隊(隊長・野村昌二1陸佐)は、8月8日、JMC(ジュベルマーケット・チェックポイント)ロードの部分補修整備を完了した。
 JMCロードは、南スーダンの首都ジュバ市内の主要な幹線道路でもあるとともに、IDPサイト(国内避難民保護地域)までの重要な輸送経路でもあり、道路に大きな凹凸や路肩が崩れた箇所があるなど、大きな事故を招きかねない状態であった。
 総距離、約5qの補修整備は、7月17日に開始され、施設器材小隊(小隊長・上野1陸尉)と第2施設小隊(小隊長・藤井1陸尉)の約25名が担任した。
 雨季特有のスコールに阻まれ、作業工程の見直しを繰り返し、当初の見積りより6日間延長し、マラム(現地採取土)約790立方メートル、砂利等約40立方メートル、セメント約1600kg、土のう約100袋を使用し、23日間で完成した。
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「郷に入っては郷に従え」
派遣海賊対処行動支援隊司令部 3等陸佐 水嶋 愼吾
 法務幕僚としてアフリカの地において勤務し、感じる所を読者の皆様に紹介したいと思います。
 法務幕僚の職務は、部隊・隊員の法的阻害事項等に迅速・的確に対処して、指揮官を補佐することです。ここジブチにおいて勤務する上で、我々は現地の各種法令を尊重しなければなりません。
 例えば、ジブチの道路交通法は、制限速度が標識ではなく地区毎や車両の重量毎決まっていたり、追い越しは、後ろからクラクションを鳴らしたのち左から実施するなど、日本とは異なったものとなっています。また、横断する羊・ラクダに接触した場合の賠償金の相場などユニークな規定もあり日々驚きの連続です。
 このような各種法令を現地で地道に調査・研究そして普及することが重要であり、「郷に入っては郷に従え」という謙虚な姿勢をもって勤務することで我々の活動への理解を得られると考えております。また、そのような姿勢で黙々と勤務する隊員を見るにつけ、日本人としての誇りと尊厳に改めて気づかされる毎日を過ごしています。
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現場での感想
南スーダン派遣施設隊 第2施設小隊 1等陸曹 遠藤 公治
 私は、第6次要員の先発として、5月23日に日本を出発し、24日に南スーダン共和国の首都ジュバ市にある日本隊宿営地に到着しました。
 第5次要員から、着隊教育を受け、業務内容の申し受け等を実施し、活動現場の確認をしました。その際、納入予定のマラム(現地採取土)が納入されず、作業が遅れるという状況に遭遇し、更にそれが日常茶飯事と聞いた時は「さすが大らかな土地柄、アフリカだな」と感じました。
 道路補修の際に使用するマラム(現地採取土)は、土まじりの砂利で、締め固めて乾燥させると最高に良い土質なのですが、水に弱く、水溜まりなどをそのままにしておくと軟弱な土質となるため、路面に水が溜まらないようにグレーダーによる整地と、水抜きが欠かせません。
 また、活動中は様々な場面に遭遇します。たとえば掘開する場所によっては、1mぐらい掘ると水が湧いたり、「砂利を降ろすのはここじゃない」「No! STOP」と言っても上手く伝わらずに、砂利を降ろして去っていく現地のダンプ運転手、また時には予期せぬ場所で頭から尻尾まで1mぐらいのトカゲが目の前を横切ったりと(笑)…等々。
 6月16日の指揮転移から本格的に施設活動を開始し、まだまだ始まったばかりですが、正確に通じているか不安な英語による調整も、身振り手振りで現地の方々や、各国職員・軍人とコミュニケーションをとりながら頑張っていきます。
 我々が留守の間、第5施設隊の皆様には、勤務や家族の支援等本当に感謝しております。「皆の支えがあるからこそ任務に邁進できる」ことをしっかりと心に刻み、今後も健康管理には気をつけ、班員と共に力を合わせ一件の事故も無く、任務の完遂に努めたいと思います。
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東ティモールにおける能力構築支援事業に隊員を派遣
富士学校
 8月27日、富士学校(学校長・武内誠一陸将)は、東ティモール能力構築支援事業に派遣される増田裕造3陸佐の壮行会を実施した。
 増田3佐は「日本の強さを真摯な感情をもって示したい」と決意を述べ、武内学校長は「チーム長としてしっかり活動してもらいたい」と激励し、ご家族、学校職員の見送りの中、東ティモールへ出発した。

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How do you find it? 
ハウ ドゥ ユー ファインド イット
どう思いますか?

 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。随分と涼しくなってきました。曇りの合間に、抜けるような青空を垣間見ることもできます。秋空ですね。東京ではデング熱が発生してかまびすしい感じがします。先日は、仙台の東北学院大学で開催された大学職員の学会に参加してきました。天気にも恵まれて、仙台のすばらしい環境を愉しんできました。愉しみはもうひとつあり、学会で初めての発表をしました。私のセッションでは、イギリスからの参加者もいました。グローバルスタンダードでは、英語でプレゼンをするようになっていますので、半分を日本語、半分を英語でブリーフィングしました。学会も国際化の影響がでてきています。

 さて、今回のフレーズは、"How do you find it"「どう思いますか?」です。findは通常「探す」(一生懸命に努力して探すと言うニュアンスがあります)ですが、その他に「わかる、気づく、理解する」という意味でも使います。Do you find it easy?「やさしいと思いますか?」、「簡単だと思う?」と言う感じです。thinkも「考える、思う」という意味で、良く使いますね。thinkは、「思考する」と言う感じでとらえて、findは「感じる」という感覚で覚えるといいと思います。

 そろそろ秋も本番ですね。色々な秋をfindしてください。このfindは、「見つける」という意味と、「感じる」という意味をかけています。私はやはり、味覚の秋でしょうか。一番過ごしやすい季節を、健康で、陽気な生活を楽しんでください。
それでは、皆さん。See ya!〈スワタケル〉


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