防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   888号 (2014年8月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 9面 10面 12面

陸自施設要員が初参加
PP2014カンボジア
 米太平洋艦隊が主催する「パシフィック・パートナーシップ2014(PP2014)」は6月20日、カンボジアでの活動に陸上自衛隊の施設要員が初めて参加した。
 同日、米海軍の施設要員とトラッピンラポフ産院での共同作業に初めて参加したのは西部方面隊第5施設団(団長・中野義久陸将補=小郡)から派遣された椎原慶太2陸尉以下8人で、シアヌークビル入港中の輸送艦「くにさき」から同産院に向かった。
 同産院では先に現地入りしていた米海軍施設部隊の要員と陸自施設要員の間で綿密に打ち合わせを行い、高温多湿という苛酷な環境での病棟改築に従事した。
 全ての作業が終了した同月26日にはシアヌークビル州知事、在カンボジア米国副大使、米海軍第7艦隊副指令官らが参列して盛大に落成の記念式典が行われた。
 日米施設要員の共同作業の賜物である病棟の完成度は高く、第7艦隊副司令官からは労いの言葉がかけられた。
 翌27日、約1週間活動してきたカンボジア・シアヌークビルでの活動が終了し、「くにさき」が入港しているシアヌークビル港の岸壁にてクロージングセレモニーが実施された。
 PP2014関係者の他、在カンボジア米副大使、カンボジア海軍司令官、シアヌークビル州副知事、米第7艦隊副司令官も参加する大規模なセレモニーとなった。
 「くにさき」は7月15日、最終訪問国のフィリピン・レイテ島のタクロバンでの活動を終え、現在呉向かって帰投中である(7月22日現在)。

日米で水陸両用セミナー
西部方面隊
 6月10日、西部方面隊が主催する「第1回西部方面隊水陸両用セミナー」が健軍駐屯地において初めて開かれた。
 本セミナーは、水陸両用部隊の運用及びこれまでの主要な訓練成果について隷下部隊等に普及教育を行うとともに、米海兵隊、海軍及び陸軍から水陸両用に関する知見を得て、じ後の水陸両用能力の向上に資することを目的として実施された。
 自衛隊からは西部方面隊の他、統合幕僚監部、陸上幕僚監部、各学校、研究機関等が、米軍からは米第3海兵機動展開部隊司令官ウィスラー中将、在日米陸軍・第1軍団(前方)司令官ブーザー少将、米太平洋海兵隊副司令官シムコック少将、第7艦隊揚陸部隊司令官ウェザラルド准将等、合計約200人が参加した。
 特に、米海兵隊等による訓話においては、参加者全員が真剣な眼差しで受講していた。
 今後、本セミナーで得られた知識等を、水陸両用能力向上のために生かしていく。

方面総監訓練検閲
東北方面航空隊
 東北方面航空隊(隊長・岡清隆1陸佐=霞目)は、6月14~26日、方面総監訓練検閲を受閲した。
 14~20日までは指揮所演習(CPX)を実施して、各種見積もり及び運用計画を作成した。また、21~26日は岩手山博習場における実動訓練検閲に移行した。航空隊長は、隊容検査において (1)「全員完歩」 (2)「戦勝の追及」 (3)「即応、任務完遂」の三つを要望した。じ後、各部隊は整斉と30qの徒歩行進に始まる長期の実動訓練検閲に移行した。
 実動において各隊員は、統裁官の要望事項 (1)「持続力と組織力を発揮せよ」 (2)「戦闘員としての基礎動作を徹底せよ」 (3)「安全管理」を常に意識しながら状況終了まで行動し「おおむね優良」という高評価に寄与した。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
合銀ビジネスサービス梶@眞北太志
眞北氏は平成18年4月、鳥取地本を2陸佐で定年退職。63歳
 読者の皆様、こんにちは、自衛隊を退職して、早8年が経とうとしておりますが、元気に貴重品運搬警備の警備員として働いております陸自OBです。
 「後輩の皆様に人生の第2ステージへのアドバイスは」ということで地本から依頼を受けて筆を執りましたが、特にアドバイスなどはありません。諸先輩の方々が投稿された内容と変わらないと思いますが、私が入社するときから現在までの第2ステージの目標として来たことを2、3述べさせていただきます。
 それは、「明日に繋がる今日の努力」ということです。この努力とは、仕事は勿論ですが、「明るい挨拶」という努力です。明るい挨拶で沢山の人たちと繋がりを持ち、よりよい人間関係を構築すること(挨拶は受けるのではなく、自ら進んで行うもの)これが強いては慣れない仕事を早く習得する事に繋がります。
 次に「健康」に対する努力です。自衛隊で培った体力・気力でも老化という現象は生き物であれば避けて通ることは出来ません。退職後はその体力・気力を如何に持続させるか、また病気に対する気配りも大切です。これが長く第2ステージを続ける事に繋がります。
 そして3つ目は、会社になくてはならないいわゆる「2等兵」としての努力です。常に初心を忘れず、全てのことに前向きに積極的に行動する存在価値のある「2等兵」、変な自衛官時代のプライドをすて、「2等兵」として貪欲に仕事を覚える。初めての仕事は分からない事ばかりが当たり前です。分からないことは恥ずかしい事ではありません。分かるまで何度でも聞き、自分のものにする「2等兵」、そして覚えた仕事を威張ることなく後輩を同僚として迎え入れ、親身な指導が出来る「2等兵」としての努力です。冒頭で述べましたが、私も今や会社の「2等兵」です。現在嘱託社員(60歳から嘱託)として働いておりますが、第2ステージのピリオドまで後2年あまり、会社で貴重品運搬警備員として働いているという誇り、63歳になっても仕事が出来る喜び、そして会社に雇用継続していただいていることへの感謝を忘れず、自らの明日を作る努力をしつつ勤務をしていきたいと思っております。
 終わりに後輩の皆様の第2ステージでの更なる飛躍を祈念申し上げ筆を置きます。

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc