防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   885号 (2014年6月15日発行)
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新進気鋭 初志貫徹

新隊員宣誓
28普連
 4月6日、第28普通科連隊(連隊長・吉原和宏1陸佐=函館)は26年度自衛官候補生課程入隊式を挙行した。
 入隊式は中宮安一・七飯町長をはじめ自衛隊協力諸団体の長、高等学校長ら来賓のほか、多くの候補生ご家族が会場へ足を運び盛大に執り行われた。
 国歌斉唱後の任命では候補生一人ひとりの名前が読み上げられ、申告を阿部候補生が、服務の宣誓は小阪候補生がそれぞれ入隊者を代表して力強く行った。式場では着隊から一週間で見違えるようになったわが子の姿に思わず涙するご家族も見受けられた。
 入隊式を無事終了した候補生は銃も授与されいよいよ6月末までの教育訓練を経て自衛官となるべく第一歩を踏み出した。また、入隊式の模様は地元ケーブルTVにて春の新生活の一歩として放送された。

弟新入隊で自衛官3兄弟
滝川駐屯地

 4月6日、第10普通科連隊(連隊長・佐々木裕治1陸佐)は、駐屯地体育館において自衛官候補生60人の入隊式を挙行した。
 粛々と式が進行していく中、教育隊長(第10普通科連隊副連隊長・廣澤久伸2陸佐)より任命書を受け取った区隊長が、隊員一人ひとりの名前を読み上げ、自候生たちは、キビキビした動作で立ち上がった。そして、割れんばかりの大声で「宣誓」する姿は、来賓及び家族たちを驚かせた。特に、上之園自候生は、二人の兄に憧れ入隊、自衛官3兄弟が誕生、兄から「おまえなら大丈夫」と励まされていた。また、式典に引き続く第11音楽隊の歓迎ミニコンサートでは緊張していた面持ちもやっとほぐれ笑顔がみられた。祝賀会食では、自衛隊協力会滝川隊区連合会会長(滝川市長・前田康吉氏)等の多くの来賓から激励を受け、3ヶ月後には立派な自衛官になれるように同期とともに頑張る決意を新たにした。

新隊員VS新人記者
高田駐屯地
 高田駐屯地(司令・高岡久1陸佐)は5月13日、新潟テレビ21(新潟市)の第2普通科連隊教育隊への取材に協力した。
 今回の取材は、担当の記者が自分と同じ「新人」を題材に「夢だった職業に就けた者」を紹介したいと企画を立て、10年前の中越地震で被災した際、数週間の宿営用天幕での生活を通じて交流のできた自衛隊員を思い出し、取材先を自衛隊とすることを決めたものである。
 当日午前5時半に駐屯地に到着した取材班は就寝中の隊員の姿から点呼、食事、訓練風景等をほぼ1日かけて取材し、区隊長及び自衛官候補生へのインタビューを撮影した。
 密着取材を受けた隊員は上越市出身の吉藤太皇候補生、県内有数の進学校から中学生の頃からの夢である自衛官になった隊員である。
 記者は「『人を助ける』という目的を持つ職業を選んだ若者は自分の生活を正し、広い視野を持っていてレベルの高さを感じた。吉藤君は年下なのに尊敬できる」と述べていた。取材の模様は5月16日のニュース番組内で放送された。

初の病院実習へ
載帽式
防医大
 防衛医科大学校高等看護学院(埼玉県所沢市)は5月30日、最後となる第39期看護学生の戴帽式を体育館兼講堂で行った。高等看護学院は、昭和50年の開設以来約2、300人の卒業生を輩出してきたが、本年4月医学教育部看護学科の新設に伴い、最後の卒業生が出る27年度末で廃止が決定しており、今回が同学院最後の戴帽式となった。
 戴帽式はナイチンゲールが傷病兵をろうそくの灯を頼りに看護した逸話に由来し、初めての病院実習に臨むにあたり、自分自身の決意を表明する場であるとともに、看護師としての心の灯が消えることのないよう堅く誓う意義深い儀式だ。
 式典は、ご来賓、ご家族、学生及び教職員約400人が参列する中、戴帽学生70人全員で「看護の道を志す今の気持ちを忘れず確かな知識と技術を身につけ この灯のようなあたたかい心をもち人々に寄り添い信頼される看護師になる」と誓いの詞を斉唱した。
 四ノ宮学院長は「キャンドルの光とともに、皆さんの心の中に灯った「誓い」と「誇り」を大切にし、優秀な看護師になっていただきたい」と式辞。三浦学校長は「今日の感動と心に誓った想いを忘れずに更なる研鑽を積み信頼され豊かな心を持った立派な看護師を目指して欲しい」と訓示した。

新隊員用ビデオ
新隊員が出演
宮崎地本
 自衛隊宮崎地方協力本部(本部長・西谷正文1空佐)は募集広報資料のビデオレターの撮影を開始した。
 これは、少子化や高学歴化等による厳しい募集環境の中で優秀な人材獲得のため、学校説明会、自治体との連絡会議及び自衛隊協力団体定期総会等に活用するものである。
 撮影対象者は、平成26年3・4月に入隊した94人。5月12日、国分駐屯地第113教育大隊で撮影を行い、一般曹候補生の中村一貴さんは「自衛官である父に憧れ、父を越えたいという気持ちで自衛隊を選びました」と入隊の動機を話し、戸高大輝さんは「実家を離れ、親のありがたみが分かりました。これからは社会人として、少しでも親孝行をしていきたいと思っています」と家族に向けメッセージした。
 19日からは本格的に陸・海・空自衛隊の各教育隊の協力を得て、防府北・防府南・小月・呉・佐世保・相浦、最後にえびの駐屯地で撮影後、直ちに編集し、内容豊富なビデオレターの作成を目指している。
 6月9日に実施される募集連絡会議での上映を機に、26年度の募集成果の向上に繋がるものと期待を寄せている。

新入行員が生活体験
青森地本
 青森地方協力本部(本部長・池田徳重1海佐)は、5月21〜23日までの間、陸上自衛隊青森駐屯地及びその周辺において、第5普通科連隊(連隊長・友伸治1陸佐)が実施した株式会社みちのく銀行新入行員の隊内生活体験を支援した。
 これは青森地区自衛隊退職者雇用協議会会員のみちのく銀行から依頼があり実施したもの。
 参加した行員45人は、概要説明を受けたあと、基本教練、救急法教育、徒手格闘、行進訓練など様々な訓練を体験。行員は聞きなれない号令や、団体行動等に戸惑いながらも熱心に取り組み自衛隊の仕事の一端に触れていた。
 中でも、小谷演習場で行われた行進訓練では、約10kmkmの行程を歩き、次第に疲れが見え始めると、基本教練で教わった歩調の号令を大声で掛けお互いに鼓舞し合い、誰一人脱落することなく完歩し、訓練を終了した…と思いきや、教官から「最後に匍匐(ほふく)前進を体験してもらう」と指示があったが、行員達は疲れた顔を見せることなく、中には笑顔で楽しみながら実施している者もいた。
 参加した行員からは、「行進訓練が思いのほか疲れました。みんなで声を掛け合い達成できたので同期の絆が深まった気がします」、「時間厳守や助け合いの精神を学ぶことができ、本当にいい経験となりました。ありがとうございました」等の感想が聞かれた。
 青森地方協力本部は、今後も各部隊の協力を得て、自衛隊に対する理解と認識を深めてもらえる広報活動を推進していきたい。

初の25キロ行軍
兵庫地本
 兵庫地方協力本部(本部長・下醉尾芳孝1陸佐)は、5月23日に実施された姫路駐屯地教育隊の自衛官候補生(109人)25km行軍を激励しようと保護者・協力団体に呼びかけた。当日、保護者23家族38人、姫路支部父兄会10人、隊友会姫路支部11人の合計59人が集まり、激励場所(大休止地点)の杵築(きづき)神社は大賑わいとなった。
 姫路地区自衛隊父兄会(田靡会長)からバナナと地元幼稚園児の激励の手紙、隊友会姫路支部(三枝会長)からジュースの慰問品とそれぞれ激励の挨拶があり、候補生達は大喜びであった。
 加古川市出身の後藤和人候補生は「元気に頑張っています。戦闘訓練がむちゃくちゃ厳しいです。でも友達も沢山できましたし、楽しいです!」と戦闘糧食を頬張りながら感想を述べていた。母親は「こんなに黒くなって…ものすごく引き締まって逞しくなり見違えるようです」、また担いできた背嚢(リュックサック)を両手で持ち上げ「えー!こんなに重たいのを担いでいるの<CODE NUMTYPE=SG NUM=6DAF>」と息子の成長ぶりに目を細めて喜んでおられた。
 兵庫地方協力本部は、「これからも教育隊で頑張っている姿を保護者や協力団体に案内し、更なる自衛隊理解者の獲得・協力支援環境の強化を図っていきたい」としている。

母校初訪問
鹿児島地本
 鹿児島地方協力本部(本部長・深谷克郎1海佐)鹿屋地域事務所(所長・福岡賢典3海佐)から今春入隊した隊員が、5月の連休にそれぞれの母校を訪問し歓迎された。
 この母校訪問は、新隊員から自衛隊入隊後の生活などを直接後輩に伝えてもらい、今後の募集広報に繋げるのが目的である。県立鹿屋工業高校からは陸・海・空自衛隊に13人が入隊し、その中から12人が母校を訪れ、教育隊での訓練や規律、同期との絆、そして楽しかった事などを紹介した。校長は「高校で学んだ事を礎に今後もしっかり頑張ってもらいたい」と激励した。
 鹿児島地本は「今後も引き続き学校訪問などを行い、募集広報に繋げ、多くの有為な学生の獲得に努めていく」としている。

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