防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   883号 (2014年5月15日発行)
-
1面 15面 16面 17面 19面 20面

雪月花

 防衛省共済組合が運営する市ヶ谷会館が開業50周年を迎えた。昭和39年3月に市ヶ谷駐屯地の一角に自衛官の宿泊や会合など隊員の集まりの場として開設。昭和61年に新館(現東館)を増築し、名称も「ホテルグランドヒル市ヶ谷」として、サービスの向上を図ってきた。結婚式場としても力を入れ、平成8年に独立型チャペルを増設し、ブライダル・ホテル専門誌にも取り上げられ人気が急上昇、年間挙式数が1400組近くになった年もあった。
 昨年のテレビドラマ「空飛ぶ広報室」のロケも行われて、適齢期の男女の関心が高まっている。とはいえ、入れ物が良ければ全てオーライとは言えない。ホテルグランドヒル市ヶ谷の血の通った接遇が評価されているのだ。フロントから案内、厨房、配膳、予約、宿泊係などの総力を挙げてのサービスは民間の有名ホテルにもひけをとらない。
 一つの例がある。「二人だけの結婚式」を挙げたカップルのことだ。参列者は一人もおらず本当に二人だけ。この二人には内緒で手の空いているホテルのスタッフが集まり、チャペル前の階段に並んだ。挙式が終わって出てくる二人にフラワーシャワーをいっぱい降りかけた。予期せぬ展開に驚き戸惑う新郎新婦。「二人だけの結婚式が世界一幸せな結婚式になりました」。感激を全身に溢れさせて二人はそう話したそうだ。お客さまへの心が通った対応が55周年100周年に向かうホテルグランドヒル市ヶ谷の姿であろう。


Home
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc