私は、平成25年7月に自衛隊三沢病院を最後に定年退職し、航空自衛隊北部航空方面隊司令部援護業務課のお世話により青森県六ヶ所村にあるツル産業株式会社に入社しました。応募を決心したのは、航空自衛隊で総務人事職として勤務していたため、事務職がほしいとの企業の要望に、自分の今まで培ってきた経験や知識が活かせるのではとの思いからでした。
　弊社は、建設業の他に重機のリースや軽油の販売をしており、青森県内はもとより東北全体を活動エリアとして業務を行っております。私の業務内容は、重機のリース状況、軽油の販売状況を現場から上がってくるデータを基に管理することですが、最近になり経理業務も引き継いだため、数字と悪戦苦闘する日々を過ごしております。経理といっても、建設業の経理は一般の経理と用語が異なっているため、固くなりつつある私の頭では、聞き慣れない用語を理解するのに時間が掛かり十歳以上も若い先輩からやさしく、時には厳しい御指導をいただいております。
　自衛隊三沢病院付の期間中、新しい環境や仕事への不安により眠れない日もありましたが、いざ就職してみると職場の方々から気さくに声をかけていただき、緊張が一気に解れました。
　これから定年を迎えられる皆様は、いろいろな面で不安があると思いますが、自衛隊で培った忍耐と判断力は、必ずや次の職場に役立ちますので、自信を持って新しい一歩を踏み出してください。
　健康に気をつけ、自分のスキルアップを早い段階から計画的にすることで、有意義な第2の人生をお過ごしください。