防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   879号 (2014年3月15日発行)
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地域との絆を一層強く
地本便り

宿泊防災教育支援
防災講話や応急処置法を
東京地本
 東京地本(本部長・高田克樹陸将補)は、2月3、4日の両日、東京都教育庁が計画する都立高校生に対する宿泊防災教育を支援した。
 この教育は、東京都教育庁が推進する施策であり、昨年度から支援依頼を受けて実施している。
 東京地本は、都立高校生に対して「災害から自らの生命を守る『自助』、助け合いや社会貢献など『共助』の精神を育み防災に関する意識の高揚を図ること」という都の目的達成に寄与するため支援を実施した。 当日は2年生148名が参加し、東京地本からは1日目13名、2日目3名が支援した。
 支援内容としては、「防災講話」、「毛布を活用した応急担架の作成・搬送」、「三角巾を使用した応急処置法」の3つ。
 防災講話は「自衛隊の災害派遣活動を通じて感じた防災について〜自助・共助を考えるためのヒント〜」と題し、阪神淡路大震災の災害派遣映像を放映し、首都直下地震の脅威について認識を深めるとともに「自助・共助」の重要性について理解させた。
 続いて、体験実習として応急担架の作成・搬送及び応急処置法を実施した。実際の被災現場を想定して、患者の発見及び応急処置、協力者の要請、現地調達資材による担架作成・搬送までを実施した。
 参加した生徒からは、「自助・共助の重要性が理解できた」、「担架はとても重く人を運ぶ大変さがわかった」、「三角巾の様々な使い方を教えてもらい大変勉強になった」といった声が聞かれ、防災意識の向上が図られたことが確認できた。
 東京地本は、「今後も引き続き宿泊防災教育を支援し、都立高校生に対する防災意識の高揚に協力していく」としている。

HPリニューアル
茨城地本
スマホ、タブレット対応のデザインに
 茨城地本(本部長・許斐輝幸1陸佐)は、この度、地本ホームページをスマートフォン、タブレットにも対応し、より手軽に情報が閲覧できるようリニューアルした。今回のリニューアルでは、単にスマートフォン等で閲覧できるようにするのではなく、若い人の意見を取り入れ、アクセスが軽快に行えるデザインを追求した。これによりユーザーの使用する端末に合った状態で情報が表示され、よりスマートに閲覧できるようアップデートしている。
 茨城地本は、「今後も茨城地本ならではのホームページの作成に力を入れ、たくさんのユーザーからアクセスして頂けるようコンテンツを充実させ情報を発信していきたい」としている。

第15音楽隊を支援
川本町の演奏会で
島根地本
 島根地本(本部長・山口芳正1陸佐)は2月2日に島根県邑智郡川本町で実施された、陸自第13音楽隊による「自衛隊音楽隊コンサート」を支援した。
 午前中には13音楽隊による演奏指導が川本中学校吹奏楽部員15名に対して実施され、各楽器に分かれた生徒たちは音楽隊員の指導を受けた。最初は緊張していた生徒たちだったが、隊員の熱心な指導と気さくさに次第に打ち解けてゆき、練習の合間には音楽について積極的に意見交換をするなど交流を深めていた。
 午後からの演奏会は、音楽隊長今井2尉の指揮のもと「ジュビリー序曲」で幕を開けた。大人気ゲーム「モンスターハンター」のメインテーマ、卒業シーズンに向けMrチルドレンの「旅立ちの歌」など計7曲を島根県出身チューバ奏者吾郷輝行3等陸曹の司会により、会場の笑いや拍手で和やかに第1部の単独演奏を終えた。
 第2部は地元川本中学校吹奏楽部との合同演奏で昨年、全日本吹奏楽コンクール県大会で金賞を受賞した「ロマネスク」、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」では隊員2名の歌と共に美しい演奏を披露した。鳴り止まぬ拍手に応えて隊長がステージに再登場し「情熱大陸」がアンコール演奏され、熱気に包まれたままコンサートは終了した。
 この間、会場エントランスでは大田地域事務所が広報ブースを設置し自衛隊の活動や装備品展示等を熱心に見学する姿が見られた。来場者からは「また来年も来てね」「感動しました、音楽隊の人たちに伝えてください」などの感動の声がよせられた。今回は10数年振り2回目の演奏会ということもあり全町民の約17パーセントにあたる650名もの入場者があった。

記録的な豪雪に対応
山梨地本
 山梨地本(本部長・石津吉康1陸佐)は、記録的な豪雪で2月15日に県からの災害派遣要請を受理した第1特科隊と連携し、県庁などにおける県との連絡調整業務を行った。
 災害派遣要請とほぼ時を同じくして、県庁に連絡幹部を派遣するとともに、本部長はじめ主要職員が登庁して、指揮所を立ち上げた。この際、テレビ電話を活用し、双方向での情報を共有できる態勢で県庁と地本との間の通信を確保した。
 西湖で道路が途絶、雪中に孤立した観光バスに取り残された19名のヘリでの救出、避難所への食料、水、毛布などのヘリでの輸送や、国道の除雪などの支援について、県総務部防災危機管理課と日頃の連携を生かした迅速な対応を行った。
 山梨地本では、「県内の災害に迅速に対応できるよう、日頃より県・各市町村と連携を深めるとともに、職員一同連絡態勢を整え、どこにいても連絡が取れるようにしています」という。
 また、「今まで自衛隊が活動してきた災害派遣活動について、参加した隊員による体験談や防災講話、写真パネルによる活動状況の展示などを小中高校生を対象に行っています。生徒の皆さんの防災意識を高めたり、社会学習の一環として是非ご活用下さい」としている。

能代市自治会連合協議会
涙堪え講話
秋田地本
 秋田地本能代地域事務所(所長・澤口勝弘2陸尉)は、能代市自治会連合協議会の依頼により能代市の各自治会長他120名が参加した「地域づくりセミナー」を支援した。講師として支援した秋田地本大館出張所長・武藤公仁3陸佐は「東日本大震災の記録(災害派遣活動)」について涙を堪えながら熱弁した。
 当時、武藤3佐は約100名の部隊を指揮して石巻市において災害派遣活動に従事し、その悲惨な現状と、自衛隊の献身的な活動について講話し、聴いていた来場者からは「生の声を聴くことができて良かった」「防災に対して真剣に取り組まなければならない」と口ぐちに有意義な講話であったことを語った。また、終了後には各自治会の防災教育における参考となるように、能代地域事務所による緊急時の止血法及び簡単な応急担架の作り方を実演した。来場者からは「このセミナーのような行事を自治会単位で実施したい」となどの声が多く聞かれた。
 能代地域事務所では「『地域づくりセミナー』などの支援を通し積極的に自衛隊の活動を広報紙、地域住民との良好な関係作りに繋げていきたい」としている。

防衛協会西部青年と近隣若手隊員が交流
鳥取地本
 冷たい雨も次第に雪へと変わり、本格的な冬を肌で感じた1月21日、米子市のこうほうえんアザレアコートで「第2回鳥取県防衛協会西部青年部会と近隣部隊若手隊員との交流会」が行われ、青年部会員37名と空自美保基地、陸自米子駐屯地、美保通信所、空自高尾山分屯基地、鳥取地本米子地域事務所より25名の隊員が参加した。
 冒頭、青年部会の廣江智会長が「青年部は、鳥取県東・中・西部経済人で結成しており、自衛隊の各基地・駐屯地の皆様とはイベント等を通じて色々な経験や意見を交わし、見聞を広げたい」と述べた後、隊員を代表し美保基地の山内成樹2佐の乾杯の発声で勢いよく会はスタート。
 会の途中では部隊ごとに部隊紹介も行われ、また個々に日頃の訓練等やりがいや苦労話、個人の趣味など話に花が咲き会場は益々盛り上がった。最後に会の創設者である青年部特別顧問・戸田至氏の一本締めで更なる自衛隊と地域の発展を祈念しつつ閉会した。

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