防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   878号 (2014年3月1日発行)
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1面 2面 3面 4面 5面 6-7面(PDF) 9面 10面

地域医療から学ぶ
救急車同乗実務訓練
7普連
 第7普通科連隊(連隊長代理副連隊長・鹿島2陸佐=福知山)は、平成26年1月27日から2月3日の間、福知山消防署救急車同乗実務訓練を行い14名の隊員が参加した。
 本訓練は、11年前から平素より実患者に触れる機会が少ない衛生科隊員に対し、受傷現場等における傷病者対応要領及び受傷現場から病院への搬送、受け入れまでの一連の流れを体験させ、地域医療からその実際を学ぶことを目的に実施している。
 受け入れ先の福知山消防署は、本署等三個署に分かれており、隊員を各署に一人ずつ配置し、24時間を基準に勤務させた。訓練期間中、37件の出動があり、交通外傷をはじめ、慢性疾患の患者に対する対応要領、バイタル測定等の実務を補佐し、第一線における医療活動を主任務とする衛生小隊にはまさに実践的な訓練となった。参加した隊員は「救急隊員の迅速かつ適切な状況判断や処置要領は本当に勉強になりました」と感想を述べ、本訓練を通じて衛生科の知識・技能を向上させることができた。
 連隊は今後も部内外の医療機関と積極的に連携を図り、人的戦闘力の維持・増進を図るとともに、地域との繋がりを強化する。

冬季訓練奮戦中
28普連
 第28普通科連隊(連隊長・佐藤和之1陸佐=函館)は12月16日から第94期一般幹部候補生5名を受け入れ普通科隊付教育を実施中である。連隊は今年度冬季連隊訓練検閲を受閲のため数度の冬季練成を行なっているが、担任官(第3普通科中隊長 澤田典宏3陸佐)のもと、上級部隊指導官の伊藤(雄)曹長が付きっきりで1月末の連隊検閲における戦力化を目標に猛特訓を行なっている。
 主に、滑走技術は駐屯地グランド、滑降技術は森町にあるグリーンピア大沼スキー場で指導している。特筆すべきは教え方が良いのと、のみこみが早いため、約1週間程度で初心者とは思えないほどの技術を修得したことである。幹部候補生たちは初心者ながら、教える側と教わる側の熱意と目的・目標達成意識が結果を出す事を身をもって学んでいる。今後の成長に期待して頂きたい。

世界遺産まつり
装備品を展示
滝ヶ原
 1月12日、滝ヶ原駐屯地(司令・麻生竜伸1陸佐)は富士スピードウェイ(小山町)で行なわれた富士山世界遺産まつりに協力し、自衛隊装備品を展示して広報活動を行なった。
 このイベントは、昨年の富士山世界文化遺産登録を記念して、富士山を擁する静岡県東部の自治体二市一町(御殿場市、裾野市、小山町)が協同で開催したもので、同地域内に所在する四コ駐屯地(富士・駒門・板妻・滝ケ原)から、各駐屯地の特性を考慮した装備品を差し出し、滝ケ原駐屯地は、普通科教導連隊から96式装輪装甲車(四中)、軽装甲機動車(二中)を展示した。
 自衛隊装備品を間近にした来場者からは、様々な感想が寄せられ、展示隊員らは丁寧に応対していた。
 このほか会場では、富士山おもてなしグルメコーナー、気球の体験搭乗、富士学校音楽隊による音楽演奏をはじめとする多彩なステージイベント等が催され、夜間には富士山にちなんだ三七七六発の花火が打ち上げられ、来場者を魅了した。
 駐屯地は今後も各種イベントを通じ、地域に貢献できるよう、また、元気な隊員の姿をもって広報活動を行っていく。

5年ぶりの優勝
持続走競技会
32普連
 第32普通科連隊(連隊長・渡邊俊明1陸佐=大宮)1月22日、大宮駐屯地において、「持続走能力の向上と各中隊の士気の高揚及び団結の強化を図る」を目的として平成25年度連隊持続走競技会を実施し、850名(出走率98・9%)の隊員が参加した。
 開会式で連隊長は「出走する全隊員が中隊の一員として全力で走れ」、「安全管理に万全を期せ」の二点を要望した。
 競技は、各中隊四個組に分かれ約9qの個人走を行い、中隊平均タイム及び出走率を得点に換算して競われた。
 各中隊は第5中隊の三連覇を阻止するため、スポーツ理論に基づいた練習方法及び食事などの体調管理指導をくまなく取り入れ、日々練習を重ねてレベルアップを図った。
 0730、統裁官のピストルの号砲とともに第一組がスタートした。当日は天候にも恵まれ、隊員は中隊の名誉と誇りをかけ、ゴール直前では他中隊に負けまいと、熱いデットヒートを繰り広げ最後まであきらめることなくゴールを目指した。また応援する者も、コースの沿道に立ち、中隊の選手達に大きな声援を送り、選手を後押ししていた。
 結果は、普通科隊員としての敢闘精神及び突撃精神を最大限に発揮した、第4中隊が平均タイム37分55秒で5年ぶりの優勝を成し遂げた。
 優勝中隊長の天路育広3等陸佐は「優勝できたのは、隊員一人一人の努力が積み重なった結果である。指導部と全隊員に感謝したい。」と述べた。

銃剣道競技会
激励壮行会も
22普連
 第22普通科連隊(連隊長・永田真一1陸佐=多賀城)は、1月24日、山形県総合体育館で実施された「平成25年度師団銃剣道競技会」に参加し、これまでの練成成果を発揮して、団体戦(リーグ戦)では、師団2位に、個人戦では、第3中隊の黒木3曹が優勝、同平嶋3曹が準優勝の栄に輝いた。
 大会に先立ち、1月22日に激励壮行会が行われ、連隊OB会及び、各協力会の方々多数が激励に来られるとともに、大会当日にはOBの方々を含み、連隊長以下の応援団が礼節ある熱い応援に励んだ。

らっぱ競技会
第1中隊が優勝
21普連
 第21普通科連隊(連隊長・橋爪良友1陸佐=秋田)は平成26年1月23日、駐屯地体育館において平成25年度連隊らっぱ競技会を実施した。
 競技開始にあたり橋爪連隊長は「我々の一日の行動は、らっぱに始まりらっぱに終わる。自衛官らしい質実剛健な吹奏で、中隊の名誉のために頑張ってもらいたい」と訓示した。
 競技会個人戦は、18名の陸士が自由曲と課題曲(君が代・桂冠譜)を吹奏し、上位6名により2回戦が実施され、自由曲と課題曲(栄誉礼冠譜・送迎の譜)により陸士ナンバーワンらっぱ手の称号が争われた。団体戦は各中隊4名の選手により、個人吹奏(起床・課業開始・課業終了・消灯)と組吹奏(巡閲の譜・早足行進その1)で行われ、張り詰めた空気のなか極度の緊張感を克服し練成の成果を存分に発揮した。個人戦の部は、第1中隊田口1士が優勝、第2位第1中隊堀井1士、第3位第1中隊姥神士長と第1中隊が独占、団体戦も最も一体感があった第1中隊(中隊長久慈1尉)が連覇を達成した。
 競技終了後、橋爪連隊長は選手達の健闘をたたえ「日清戦争において敵弾に倒れながらも、突撃らっぱを吹き続けた木口小平のような名らっぱ手を目指し、練成を継続せよ」と講評し競技会を終了した。

武道競技会実施
突撃精神養え!
普教連
 1月25日普通科教導連隊(連隊長・麻生竜伸1陸佐=滝ヶ原)は、駐屯地体育館において、平成25年度連隊武道競技会(短剣道、銃剣道及び拳法の三競技)を実施した。
 本競技会の目的は、各種目の技能の向上、中隊の団結及び士気の高揚、あわせて突撃精神及び切磋琢磨の精神のかん養を図るもので、前日に行われた開会式において統裁官(麻生連隊長)は、「気勢の充実」「礼節を保て」「安全管理」の三点を要望するとともに、「我々普通科隊員は突撃を持って戦闘を行い、敵の顔を見ながら戦う。このため、各武道を通じ、まず己に勝ち、そして相手に打ち勝つ精神、とにかく前に向かう精神を養え!」と訓示し、各中隊の闘士を鼓舞した。
 競技は中隊対抗リーグ方式で争われ、短剣道の部においては3名が、銃剣道の部においては中隊長を大将とする選抜された18名が、また、拳法の部は6名の隊員がそれぞれ中隊の代表となり対戦した。競技会当日、早朝から体育館内は熱気と闘士に満ち溢れ、各中隊は、応援を含め中隊の名誉をかけて競い合い、白熱した試合が随所で繰り広げられた。結果は、総合的な勝ち本数により、接線を制した第1中隊が栄誉を達成した。

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