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自衛隊ニュース   875号 (2014年1月15日発行)
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著しい功績に報いる
南スーダン現地支援調整所に特別賞状
伊豆大島災統合任務部隊へ1級賞詞
比国際緊急援助統合任務部隊へ1級賞状

 昨年12月24日、防衛大臣室で南スーダンPKOに派遣された部隊の帰国報告と指揮官に対する表彰、伊豆大島災統合任務部隊に対する表彰が、12月26日にはフィリピン国際緊急援助活動に派遣された部隊の帰国報告と表彰が行われた。また同日、統合幕僚長室ではフィリピン国際緊急援助活動に派遣された部隊の指揮官に対する表彰が行われた。
 南スーダンに派遣された部隊の帰国報告と表彰では、現地支援調整所長・土屋晴稔1陸佐、第4次隊長・梅本哲男2陸佐による帰国報告と隊旗返還に引き続き、小野寺五典防衛大臣から特別賞状が南スーダン現地支援調整所に、第1級賞詞が土屋1陸佐、梅本2陸佐に授与された。南スーダン派遣施設隊は首都ジュバでインフラ整備の任務を完遂し、約330名(西部方面隊基幹)が12月21日に無事に帰国した。
 述べ2万人以上の派遣規模で行方不明者捜索、急患空輸、二次災害予防処置等の諸任務を行い11月8日に撤収要請を受けた伊豆大島災統合任務部隊(指揮官・磯部晃一陸将)には、小野寺防衛大臣から第1級賞詞が授与された。
 約1200名規模で診療、防疫活動、物資の空輸等を実施し12月下旬に帰国したフィリピン国際緊急援助活動に派遣された部隊には、帰国報告に引き続き小野寺大臣からフィリピン国際緊急援助統合任務部隊(指揮官・佐藤壽紀海将補)、フィリピン現地運用調整所(指揮官・中西信人1陸佐)に第1級賞状が授与された。また、岩?茂統合幕僚長から佐藤海将補、中西1陸佐、フィリピン国際緊急援助統合任務部隊副指揮官兼ねて医療・航空援助指揮官の浅見勇学1陸佐、フィリピン国際緊急援助統合任務部隊空輸隊指揮官の冨田清香1空佐の4名に第2級賞詞が授与された。


日米下士官が団結
日米最先任下士官等会議で

 統合幕僚監部最先任下士官渡邊満徳准陸尉は12月2日から5日までの間、沖縄において日米最先任下士官等会議を主催し、日米下士官の服務等に関する情報共有及び相互理解並びに意見交換等を行った。
 参加者は、海上自衛隊先任伍長宮前曹長、航空自衛隊准曹士先任新井准尉及び在日米軍最先任上級曹長ジェームス・ローレント、在日米陸軍最先任上級曹長スティーブン・ペイトン、在日米海軍先任伍長シェリンダ・ミラー、米海軍第7艦隊先任伍長クリスピアン・アディンドン並びに沖縄に所在する日米各部隊の最先任上級曹長等約50名。
 会議は統幕最先任による開会宣言から始まり、日米各軍種の概要説明、服務等の紹介及び質疑応答並びに意見交換等が行われた。また、日米共同部隊視察で訪問中の統幕副長松村陸将及び在日米副司令官オドネル少将がそれぞれ訓示した。
 松村陸将は、「日米最先任の交流は非常に重要である。好奇心を持って相互理解を深めてもらいたい。本会議が成功し日米下士官の関係がさらに強化されることを期待する」また、オドネル少将は、「日米のカウンターパート同士が行動を伴にするのは重要である。下士官レベルでも実行してもらいたい。また、日米下士官交流を継続的に若い隊員にも実施させ、今後の日米の絆の強化ひいては日米同盟強化につなげて欲しい」と日米下士官への期待を語った。
 また、在沖縄陸海空自衛隊の准曹士30名を交えて日米下士官交流について現状把握や意見交換が行われた。その中で参加准曹士から日米下士官交流の参加状況や参加に際しての障害(言葉の壁など)等さらに日米の女性自衛官等の最先任上級曹長等への登用の状況などについて質問や意見等があがった。これに対して日米最先任等からは日米交流の活性化策や女性が最先任上級曹長等になるための心構え等について、それぞれの知見を基に話が行われた。
 さらに一行は、米空軍嘉手納基地、米海兵隊キャンプ・ハンセン及び米海軍ホワイト・ビーチの各部隊を訪問し訓練見学の他に、能力回復センターにおける兵士へのリハビリ要領、外出前の服務教育等について説明を受けていた。
 本会議を主催した統幕最先任の渡邊准尉は、「今回の会議では多くの日米最先任等の列席により様々な情報共有及び意見交換等ができました。おかげで所期の目的である相互理解の深化及び信頼関係の醸成については十分な成果を得ることが出来ました。また、日米下士官交流に関し在沖縄部隊の准曹士から貴重な意見を伺う事もできました。これから日米下士官交流が准曹士隊員全体へ広がるように緊密な日米下士官連携を継続したいと思います」と日米下士官の団結に意欲を見せていた。
 日米最先任下士官等会議は昨年に引き続き2回目となる。
 今後の日米下士官の活躍に期待を持てそうだ。


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