防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年10月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
師匠は女子プロゴルファー岡本綾子
誰もが絶賛するイチロー
来季40歳だが活躍まだまだ

 金田正一さんと話す機会に恵まれた。話題がヤンキース・イチロー選手におよんだとき「長島もすごかった。王も忘れられない打者だが、誰か忘れちゃいないか、といいたい。そう、金田正一投手。もう400勝する投手など2度と出てこない。それに4490奪三振。誰も追いつけない記録なのに、最近では話題にもならなくなっちゃったけど、メチャメチャすごい記録だと思わないか」。
 酔いにまかせてしゃべりまくったが、確かに400勝、4000奪三振などという記録は、2度と生まれることはないだろう。やはり日本のプロ野球では金田、長島、王の3人は、誰もが認める「最高のプレーヤー」といっていい。
 そこにもうひとり加わったのがイチロー(ヤンキース)だ。金田さんも「そや、あの男を忘れちゃいかん」といっているが日本、メジャーを合わせて4000本安打以上を記録したのだから「まさにプロ中のプロ」(長島茂雄氏)「メジャーでレギュラーを続けることでさえ大変なのにすごい選手。さらなる記録目指して打ち続けてほしい」(王貞治氏)と誰もが絶賛する。
 そんなとき、イチローが入団2年間、フル出場していたら、最低でもプラス300本は打っていたろう。なぜ使わなかったんだ、といった人がいた。イチローはオリックス入団2年間、ほとんど2軍生活を送っていたからだ。1年目40、2年目43試合で、打ったヒットは38本だから、入団2年間はほとんど無駄にしていたことになる。実は、このときの監督が、元巨人二塁手の土井正三氏。最初から「あの打法ではプロの投手は打てない」と決めつけ、2軍で出直すよう命令していたのだ。2年目などは「何でイチローを使わんのや」「監督を代えろ」「東京へ帰れ」…と、厳しいヤジが飛んでいたのを思い出す。
 土井監督が教えようとしていたのは「打席で投球を打ちにいく打法ではダメ。しっかり(ボールを)タメておいて、力強くふりぬかなければ…」ということだったのだが、イチローは中学の頃から近所のバティングセンターで、父・宣之さん(現70)とマンツーマンで練習を積み「この打ち方が一番オレに合っている」と、自分なりの打法をあみ出していたのだ。
 そのときのきっかけとなったのが、女子プロゴルファーの岡本綾子プロだったという。「振り出しは小さく、振り終わりは大きく」。いつもその教えを脳裏に置き、バットを振り続け、いまでも「オレの打撃の師匠は岡本さん」といってはばからない。
 メジャー最多安打4256本のP・ローズが「オレがマイナー時代に打った427本も加えてほしい」と、イチローが日本で打った1278ヒットを冗談まじりに話して笑っていたそうだが、最後は「日本でもメジャーでも同じこと。心・技・体がしっかりしていないと、これだけの記録は残せない。とにかくすごい打者だ。オレの歳まで打ち続けたら一体、何本になるのか」と話している。
 ちなみにローズは42歳11ヵ月でバットを置いた。イチローは来季40歳。スイング・スピード、脚力が多少落ちてきた、という声もあるが、まだまだ。「メジャーでダメになったら日本に帰って来ればいい。そしてコーチ、監督。使い道はいくらでもある」と金田さんはいっている。日本のファンも、それを願っているのではないか。


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You should live everyday like it's your birthday!
毎日を誕生日のように生きていくべきよ!

 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。 朝夕はかなり冷え込んできました。一年中温度管理がされたオフィスで働いていると、四季の移り変わりに鈍感になってきますね。私は、朝の通勤で一駅散歩(目的地の一駅前で降り徒歩通勤する)をしています。道すがら、公園を通り抜ける時には、季節の移ろいを感じることができます。20分ぐらいの散歩がいろいろな自然現象に気づかせてくれます。一日の楽しい自然とのふれあいと趣味の時間です。

 さて、今回の表現は、"You should live everyday like it's your birthday!"「毎日を誕生日のように生きていくべきよ!」です。米国のセレブ、パリス・ヒルトンの言葉です。彼女のようなセレブな生活は無理でしょうが、いろいろとお騒がせな彼女の人生哲学に便乗して、そのポジティヴな考え方をいただきましょう。誕生日のとらえ方にもよりますが、生を受けたことへの感謝、両親への感謝、健康に成長していることなど、普段は思い出さない大切なことを、じっくりと考えてみる日とすれば、「毎日を一所懸命生きる」という基本的な考え方にたどりつきます。過去に生きるのでもなく、将来の夢だけを追うのでもなく、今現在をしっかりと生きていくというのが、彼女の考え方でもあるのですね。

 今年は大型で強い台風が日本を襲っています。各地でかなりの被害がでています。被災された皆さんにはこころからお見舞い申し上げます。毎日を大事にして、前向きに生きていきたいと思っています。秋の訪れとともに、皆さんの心にも涼風が吹きぬけ、さわやかな生活のリズムが刻まれますように祈念しています。陽気でストレスの少ない生活を楽しんでください。
 それではみなさん。See ya!


防衛ホーム俳句コーナー

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青い目の父の手を引く七五三   佐藤邦子
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小鳥来る狭き杜国の住居跡   棚橋活明
山宿に猪出没の立看板   若松芳明
新米の届く故郷の妻にあり   加川師亨
台風の前に稲刈る三世代   梅田清風
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長き夜に書けば遺書めくものばかり   米田ふさゑ
コスモスの揺れに馴染めず蝶去りぬ   水野 正
園児らの声畝渡る甘藷畑   浅野柚香
秋燕低く飛び交ふ旅支度   村上智樹
片膝を立てて酒呑む秋祭   岩城節子
   選 者 吟
菊の供華潮傷みして島の墓地   成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


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