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自衛隊ニュース   2013年8月15日号
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灼熱の南スーダンでの働きに報いる
派遣施設隊3次要員持田隊長に1級賞詞

 7月23日、防衛省大臣室で南スーダン派遣施設隊(第3次要員)隊長の帰国報告と表彰式が行われた。
 派遣施設隊第3次要員隊長・持田将貴2陸佐は、小野寺大臣に「持田将貴以下327名の者は6月13日をもって南スーダンにおける国際平和協力業務を終了し、全員無事に帰国いたしました」と帰国報告。
 続いて、小野寺大臣から持田2陸佐に、「卓越した指揮統率力をもって職務を遂行した。特に、隊長として部隊を適切に指揮するとともに、南スーダン共和国において国際平和協力業務を着実かつ整斉と実施して、国際社会の取り組みに対するわが国の姿勢を示すとともに、自衛隊に対する国内外の理解と信頼を深めた。これは、自己の職責をよく自覚し旺盛な責任感と不断の努力をもって職務にまい進した賜物であって、推奨に値する顕著な功績である」、との授賞理由とともに、防衛功労章を添えて第1級賞詞が授与された。
▽南スーダン派遣施設隊第3次要員
 隊長・持田将貴2陸佐(第9施設大隊長=八戸)以下約330名。平成24年12月に2次要員(隊長・松木信孝2陸佐 北部方面隊施設隊本部=南恵庭)から活動を引き継ぎ、平成25年6月に4次要員(隊長・梅本哲男2陸佐 第2施設群副群長=飯塚)に活動を引き継ぐまでの間に、南スーダンの首都ジュバ・トンピン地区の国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)基地内の宿営地を拠点に、ジュバ市ナバリ地区コミュニティ道路整備事業、ジュバ市孤児院におけるグラウンド整備などの活動を行った。


陸自最先任上級曹長
制度確立尽力
第3代 清水一郎准尉へ3級賞詞
第4代に鈴木喜晃准尉を指定
「皆さんが一緒になって支え、協力してくれるから、私たちがある」
清水一郎准尉

 7月31日、陸上幕僚監部で陸上自衛隊最先任上級曹長表彰式・交代式が行われた。表彰式・交代式は番匠幸一郎陸上幕僚副長、上尾秀樹陸幕監理部長、山崎幸二陸幕人事部長、小畑良弘統幕最先任下士官、宮前稔明海自最先任伍長、夏目修第3代海自最先任伍長、新井岳志空自准曹士先任、磯野義浩中央即応集団最先任曹長、陸幕所属の隊員が参列し執り行われた。表彰式では、君塚栄治陸上幕僚長から第3代陸自最先任上級曹長・清水一郎准陸尉に第3級防衛功労章を添え賞詞が授与され、交代式では、清水准陸尉から君塚陸幕長に最先任上級曹長識別章が返納。新たに第4代に指定された鈴木喜晃准陸尉に同識別章が手渡された。

 清水准尉は、平成22年8月の陸自最先任上級曹長着任以来、103個駐屯地、142個部隊を訪問し、全国の部隊の隊員の意識、問題点を直接把握、確認し、陸幕長に報告。関係部署に情報提供や意見を提出。「上級曹長から陸士に至るまで多くの隊員との懇談、討議等を通じて制度上の問題点の把握や曹士の意識改革の醸成に寄与した」(君塚陸幕長)。その他、年間2回の最先任上級曹長会同を立案・計画、各種会議や部隊研修等を通じ、海・空自との交流も重視。また、在日米軍を初め他国軍との交流を実施する等、下士官交流の基盤構築と友好関係の強化に寄与する高い功績を上げた。
 清水准尉は、表彰式・交代式に引き続いて、隊員を前に、「隊員目線になって、一隊員の考えまで陸幕の中央組織に反映をさせようとやってきました。最先任だけが頑張ってやっていけるものではなく、皆さんが一緒になって支えてくれ、協力してくれるから、私たちがある。これからも引き続きお願いします」等と挨拶。後任の鈴木准尉について、「人格者であり、意識の非常に高い方」と評し、全幅の信頼で後事を託していた。


「国連ミッション成功に導く必要な資質とは」
元国連事務次長・明石康氏が講話
統幕学校国際平和協力センター

 統合幕僚学校国際平和協力センター(センター長・小橋史行1陸佐)は、7月1〜19日まで、第2期国際平和協力上級課程を実施した。
 教育2日目の7月2日には、元国連事務次長の明石康氏を招いて、国連での勤務を通しての貴重な経験に基づく講話を行った。
 明石氏は、日本が国連に加盟した翌年、日本人として最初に国連職員となり、以後約40年にわたって、国連及び国連日本政府代表部で、国連の平和と安全のための諸活動に携わり、それぞれの勤務で多くの成果を上げた。
 特に、1992年からは、防衛省・自衛隊として初めての参加となったカンボジア暫定統治機構(UNTAC)の事務総長特別代表、1994年からは、旧ユーゴスラビア(UNPROFOR)事務総長特別代表として勤務したことは記憶に新しい。
 統合幕僚学校国際平和協力センターは、「講話では、2度にわたって勤められた国連事務総長特別代表としての経験を中心に、国連ミッションが成功するために必要な要素、またミッションを成功に導くためにリーダーに求められる資質等について多くの貴重なお話を伺った。講話後の学生からの活発な質問や、質問に対する説明も含め、日本人が真の国際人として国際社会で活躍するために、また防衛省・自衛隊が行う、現代型の国連ミッションにおける上級指揮官又は幕僚の人材育成について、示唆に富んだお話を伺うことができた」としている。


平均倍率13.2倍
「空飛ぶ広報室を見てファンに」など 熱心なメッセージも届く
25年度自衛隊記念日行事
「体験飛行」抽選会

 平成25年度自衛隊記念日行事の一環である「体験飛行」の抽選会が、7月29日防衛省で行われた。今年は入間(CH-47J)・浜松(YS-11)・芦屋(CH-47J)・築城(CH-47J)の4カ所で10月5日に「体験飛行」が行われる。
 航空幕僚幹部総務部長・荒木文博空将補と広報室長・川波清明1空佐が交互に当選者を選出。平均倍率は13.2倍と今迄で一番の高倍率。特に入間は当選180名に対し、応募が5550名と約31倍となった。応募ハガキには「空飛ぶ広報室を見て航空自衛隊のファンになった」などのメッセージも。当選落選共にハガキは戻る。


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